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森と林業と動物の本

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2010年2月

2010/02/28

割り箸セミナー

予告していた、割り箸セミナーin大阪

小規模ながら、かなり密度の濃いセミナーとなった。なったって、農水省の社会実験?的事業(割り箸リサイクル関係)の分析などから始まるもので、いかにも産業界的な内容である。

私も、暴走一歩手前?ぐらいに樹脂箸をこき下ろしつつ(笑)、無事終了した。

参加者は、割り箸業者が多かったのは、当初の想定とは違ったが、もしかしたら外食産業とのマッチングになったかもしれない。あと、このブログを読んで来たという参加者も散見した。

それだけに本音も出やすいのだが、やはり樹脂箸が広がったのは、安いことに尽きる。直接経費的には、約2分の1になるらしい。ただ、現実には洗浄費用や、それに伴う見えない人件費、そして数年後の廃棄に伴う選別・買い換え費用は入っていない。

ただ、こうした業界に「環境」を持ち出しても、説得できないこともよくわかった(笑)。いかに安くするか(あるいは価格に見合う特典を付与するか)を考えないといけない。アドバシだけでは限界があるだろう。それ以上の手はないか。

会場からは、補助金を求める声もあったが、それはダメ(笑)。まさに悪しき林業界の発想である。

それについて、もう少し考察するつもり。

さて、次は3月8日、東京・港区エコプラザだ。そこに、この問題を盛り込んで、東京ヴァージョンを練るつもりである。参加希望者は、以下のサイトから。

http://www.jri.co.jp/page.jsp?id=17576

2010/02/26

ネット広告費からの連想

かなり業界なニュースだが、電通の発表によると、2009年の日本の広告費で、インターネットの広告費が新聞広告費を抜いた。

ネット広告費は、すでにラジオ広告費、そして雑誌広告費を抜いているから、テレビに次ぐ2位に躍り出たことになる。

まあ、総額では前年比11,5%も落ちている(戦後最大落ち幅)のだから、金額でインターネットが伸びたというわけではないのだが、それ以上に新聞(18,6%減)やテレビなどが落ちて、その割にはネットは落ちなかった、いや微増した(1,2%増)わけである。ともあれ時代の変化が起きている。

で、ちょっと強引だが、この傾向は木材需要の中の国産材に似ている。木材需要全体は急落する中、国産材は微増だからだ。そして木材自給率は伸びた。

ネット広告が伸びるのは、単にメディアとして注目を浴びていることではないと思う。なぜならネット広告の特徴は、サイトを訪れた人に発信する広告だからだ。

新聞やテレビのように、不特定多数に満遍なく届けるというよりは、自ら検索してたどりついたサイトに張り付けてあるものが多い。つまり、非常に広告を目にする人をセグメント化している。単純に言えば、車情報のサイトに車の広告を載せることができて、非常に効率的なわけだ。広告費自体がしぼむ中、より効率と効果を重んじるクライアントが増えているのかもしれない。

世の中セグメント化したメディアを重視しているなら、新たなメディアづくりもできるのではないだろうか。

とくに私がイチオシするのは、割り箸の箸袋だ(^o^)。

これまでの箸袋の広告は、企業の環境寄与とかイメージ広告が多かった。しかし、これから食事する人に届けるメディアである。たとえば、その店のメニューを載せる、デザートを載せると、注文が増えるかもしれない。あるいはチェーン店が、新しい店を紹介することもできる。

さらに、客層を考えた広告も考えられるのではないか。高級料理の割り箸には、富裕層向けの広告を載せる。駅弁には、観光土産も考えられる。飲料広告を載せて、弁当と一緒に買ってもらうとか、チューインガムで食後のケアというのはどうだろう。

地域情報を発信することだってできる。新装開店の紹介や、どこそこで展覧会やってますよ、とかだってアリだ。

箸袋が新たなメディアになる可能性を秘めていると思うのだ。そのためには、簡単安価で箸袋に印刷する方法を考えないといけないが。

もちろん箸袋以外にも、利用できそうなセグメント・メディアはいっぱいあるだろう。以前、森林全体を広告化する「アド森」を提案したが、迷える広告業界に教えて上げたい(笑)。

ただ、このブログに林業界の広告が載ることはない(依頼は来ない^^;)だろうけどね。

2010/02/25

GM-現場を見ない

限界集落関係の書籍を読んでいて登場した言葉が、GMだ。

これは「現場を見ない」略だという。KY(空気読めない)の次はこれか!

が、これはKYより、ずっと深刻な話。

なぜなら、主に行政や経営トップが、現場を見ないことを指摘する言葉だからだ。

以前はKY首相がいたが、今はGM首相か?

林野行政に関して言えば、まさにGM。お見事なほどだ。とくにキャリア官僚に議員の皆さん。いや、林業地を視察しているとか、地方の事務所をいくつも転勤したとか(笑)、そうした声はあるだろう。実際、「現場」(^^;)を歩くと、行政官に出会うこともあるし、政務官レベルの視察も行われている。

しかしねえ。お偉い官僚や議員が視察に来るとなると、それこそ現場は緊張しているのよ。そして、お客様として扱った話をする。だいたい視察するのは「先進地」になりがちで、そういうところを見ていると、「なんだ、日本の林業も頑張ってるじゃないか」という気分になる(^o^)。

それで政策作られると、危なっかしいことになるんだろうなあ。

私なんぞは、現場を訪れても、ヘラヘラと雑談ばかりしているから、案外本音が聞けたりする。すると先進地の裏事情がかいまみえる。それが面白い。(これはブラック・ツーリズムならぬ、ブラック・ジャーナリズムになるか?……おいおい、それでは別の意味になっちまうよ。。。)

むしろ、フツーのところ、いや逼迫しているところを視察してほしいなあ。そして身分を隠して、現場の人に話を聞く。水戸黄門さんのように(^o^)。
すると、先進的な林業経営をしているように見えても、案外専横的な雇用をしているところもある。従業員の意見を聞かないし、そんなに簡単に首切りするなよ(;_;)とか、まだ給料カットですか、いう例が耳に入る。
さらには、せっかく高性能林業機械を導入したのに、生産効率は全然向上していなかったりする。これでは、また政策誤るだろう。

本当は、選挙活動で地を這うように歩く議員に現場の声を聞き取ることを期待したいところだが、残念ながら林業は票田になりにくいのかもしれない。あるいは声が小さすぎるのか。

以前、まだ政権取る前の民主党の林業関係の政策を議論している「現場」(^^;)を覗かせていただいたことがある。非常に熱心で感心したのだが、ポツリと出た言葉が、「しかし、林業は票にならないなあ」だった(笑)。これも議員の本音だ。

そして、実際に現場を見る、見ないという以上に、現場を見る気がない、興味がないケースも多いのではないか。業務で、あるいは視察で現場を訪れても、興味がなければ理解できないだろうな、と思ってしまう。そして政策に反映させる気力もわかないだろうな。むしろ、現状の方がよいと思っている(政策が、ではなく、自分の地位や仕事が、である。)人も多い。いや、経営・政策トップほどそうではないか。だから新政策をできない理由探しに奔走する。

アメリカのGM(ゼネラル・モーターズ)が経営危機に陥ったのも、現場を見なかったからだと言われる。経営者も、政治家も、行政職員も、現場を見よう。それも表面だけでなく、裏を覗きに行こう。そして、ジャーナリズムも、まさに現場を見ないといけない。さもないと、安楽椅子著述家になっちまう。

GM。この言葉は流行らないかな(^o^)。

2010/02/24

林業な女性たち3

昨日の続きの東京ビッグサイト。

こちらで訪れた「林野庁/木づかい運動」ブースを仕切っているのは、天下りおじさんたちではない。女性陣だ。

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活木活木森ネットワークのスタッフのほか、ボランティア的に学生たちも駆けつけている。

話を聞いてみると、とくに林業に縁があるわけでも、山登りとかアウトドアをしていたわけでもないのに、ある日突然、林業に目覚めたそうだ(笑)。そして、今は割り箸である\(^o^)/。

学生たちも、環境系の勉強しているとはいうものの、そこから林業につながるのは、一昔前にはなかったこと。私自身が、そこにたどりつくのには時間がかかった。それを一足飛びにつなげる彼女たちに感激。

ちょうど、国政レベルでも林業は注目を浴びつつある。しかし、そこでは昔ながらの発想しかないように感じる。しかもGMだ。(この用語については、日を改めて紹介したい。)
女性たちのトレンドに気づいているのかいないのか。そして、いかに現場と融合させるのか。

ま、そんな難しいこと抜きにして、私としては訪ねて彼女らと会うことが楽しいんだけどね(^o^)。

2010/02/23

東京ビッグサイトにて

今日は、東京ビッグサイトを訪れた。

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ここで「ホテル・レストランショー」「フード・ケータリングショー」「厨房設備機器展」などの展示会。かなり業界的な展示会だから、そんな雰囲気だろうと思っていたら、大変な賑わい。いや、あきらかに業界テーマなので、来場者も、いかにも業界人ばかりなのだが、それでも賑わい、華やかなのは、東京なるゆえか。

なぜ、こんなところに顔を出したかといえば、一角に「箸コーナー」が設けられているからである。なかには割り箸関係の出展企業もいくつかある。そして、「林野庁/木づかい運動」のブースもあるのである。出展は、一応NPOの「活木活木森ネットワーク」。

以前の講演会で顔を合わせたメンバーがいるうえ、昨日の港区エコプラザのメンバーも関係していて駆けつけるというので、私も見学させていただいたわけ。

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こんな感じ。ここでは商談するのではなく、割り箸の意義を訴える場である。

が、なぜか来場者が来たら、私が応対していた(笑)。
せっせと説明して、割り箸づくりをしたい人に、機械の値段や手に入れ方を語る。このまま商談してしまいそうだった(~_~;)。

スタッフといろいろ裏話も含めて和やかに話し込んでいたら、目に入ったのが、向かいのブースの看板。

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「業務用プラ箸」だとさ。最近、急激に増えているプラスチック箸、樹脂箸のメーカーも出展しているのだ。いや、ブースの数では、そちらの方が多いかもしれない。

これは容易ならざる事態。偵察に行き、そこで進んでいる商談に耳をダンボにする。

「樹脂箸を使うと使い捨てずにすむので環境負荷は……」
「トータル的なコストは◎○▲削減できます」

見た目は、塗り箸と同じか、それ以上に華やかな模様入り。また箸先なども工夫を加えられている。見た目は木と間違うものまである。

ムカムカした(*_*)。

どうも塗り箸メーカーまで参入しているようだ。自分の首を締めることを。一度、樹脂箸を納入すると、2年以上は使えるとのことだったから、次が売れなくなるのだ。塗り箸なら、たいてい1年で買い換えるが、需要は半分以下になる。

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さて、この巨大商談ショーは、割り箸業界に何をもたらすか。

2010/02/22

木製自転車

木製自転車
東京都港区のエコプブラザに展示された木製自転車。しかも杉製。これはプロトタイプだそうだが、市販できるまで完成させたらどうだろう。買いたくなる?

木の内装が目立つエコプラザもそうだが、木材にはいろいろな可能性があることを示す一品。

2010/02/21

ツイッターでつぶやくこと

ここんところ、お役所、もしくは類似組織の執筆の仕事をいくつか抱えているが、案の定? 違和感がつきまとう(^^;)。

何がおかしいのか。それぞれ別の理由なのだが……。

一つは、紐付きの出版物。とはいえ、当然のことながら、売れるものを作りたい。世間の評判になるものにしたい。だが、先方にその気は希薄なのだ。

内容的には小難しい部分と軽快な部分に別れているが、まずとっつきをよくすることを考えると、手にとりやすい作りにしようと思う。が、それを嫌がる。小難しい部分を先頭に持って来たがる。それを「格調高いものにしたい」とのたまう。なんで難しくしたら拡張高いのか理解に苦しむが、あげくに「売れなくてもよい」とまで言い出す。

版元も説得するのだが、耳を貸そうとしない。ようするに「金を出すのは私だ」(その金は税金なんだよ!)と思い込んでいるフシがある。意識上の公金横領である。

すっかりテンションが下がってしまって、私としては思いっきり手抜き仕事になりそう(~_~;)である。

もう一つの仕事。こちらは補助金も絡んだプロジェクトで、そこからの委託仕事。私はまったく初めての経験だが、委託後は、まったく音沙汰がない。3月にアップのはずだが、催促さえない。当然、私はやらずにほったらかしである(^ー^)。

それでも、さすがに気になって、声をかけて会議を開いたが、誰もリーダーシップを取らない。そもそも全体の統括者がいないのだ。とにかく載せたい情報を全部載せるという。そのためにはイラストや文字を小さくしたり大きくするという。そこにデザインとか、読ませる、見せるという視点は存在しない。

読み手を設定し、彼らにもっとも届くように記事を作る……そのために文章やレイアウトを考える、という当たり前の編集概念がない。それに、完成後にどのように世間に届けるかということもあまり考えていないらしい。

そこに採算意識は少ない。作ることに意義がある? のであり、それを世の中の人に知らせ、反響を得ることへの興味が非常に低い。また、編集どころか、何を誰にどのように届けるかという理念も意識も低い。

まあ、私はギャラをもらって、手抜き仕事すればいいんだから楽でいいけどね。

もっとも、編集のなんたるかを知らないで、発注してきて、丸投げされても困る。結果的にコチラが苦しむことになりかねない。

鬱憤のたまる。ブツブツ言いたくなる。

で、思いついた。最近、流行りのツイッターとやら、私は何が面白いかわからない。が、世間で流行っているのならやってみようかという色気もある。
ようするに「つぶやく」だけらしい。それで閃いたのだ。この仕事上のぼやきをつぶやき続けてやろうか。

2010/02/20

石の世界

木は、もう飽きた(~_~;)……から、石を見に行った。

明日香村である。

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有名どころ、石舞台古墳

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こちらは平成の大発見、亀形石造物

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こちらは可愛い?猿石

もちろん、これは、仕事なのだよ。仕事。

考えてみれば、飛鳥時代は、日本史上まれに見る、石の世界だ。これって、木を伐りすぎたから……日本最初の森林破壊は飛鳥から始まった。ここに都を置いたことで、飛鳥地域周辺の森林が荒れ果てたのである。そのため石を多用した、石を中心とした文化と世界観で都を作ろうとした。

というのは暴論か。これも、奈良のブラック・ツーリズムに使えるかも。真偽はさておき。

2010/02/19

庭木の伐採

庭木を伐採した。

我が家の家の前の道を拡幅することになった。そこで我が家の庭も削られるのだ。

最初の話だと、ほんの数十センチだったのだが、いつのまにやら最大3メートル近くになってしまっている。これも迎えの家がごねたことと、拡幅分以上に擁壁を築くために基礎を掘り下げるためである。

そのため庭木の大半を伐採して、庭そのものも3分1ほど失うことになった。ほとんどを私が苗木や種子(ドングリ)から育てたものである。伐採することは了解したのだが、木にかかる、いや気にかかる木が一本ある。

その木は、今の家に引っ越す前の家から持ってきたものだ。

当時はマンション住まいだったが、ベランダが広く、そこにプランターを置いていた。するとそこに、我が娘が生まれた年に勝手に生えてきた芽なのである。

草ならともかく、樹木の種子が飛んできたのか、あるいはプランターに入れた土に埋没していたのかわからないが、とにかく縁起がええわい、とそのまま育てている。

そして引っ越してた時に庭に植え直した。それが今や高さ5、6メートルになっている。実は樹種がよくわからない。ヒサカキに似た葉なのだが、どうも少し違う。調べないままで今にいたっている。
で、どうするかと悩んだが、娘が伐るな、というから植え替えを企てた。しかし、運ぶところもないから庭内移動するつもりだ。

そして昨日掘り出したのだが、広がる根をいくら伐っても動かない。どうやら太い直根が伸びているらしい。それも幹なみのが……。切るに切れず、深さは何メートルにもなりそう。

必死で掘り返したが、とうとうギブアップ。切り倒す決意をした。

久しぶりのチェンソーを使うと、あっさり10秒とかからず倒れた。そして隣の家に転がり込んだ(~_~;)。焦って、回収に行く。

それにしても、重くなった。娘以上だ。

せっかくだから切り株を薄く輪切りにした。

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こんな状態。直径は、約14センチ。年輪は薄く見えるが、数えていない。娘と同じ年のはずだけど。

記念のコースターになるだろうか。これで、娘に納得してもらわないと。

一応、伐った梢など元気そうで生長点のありそうな部分を挿し木しておいた。つくだろうか……。

2010/02/18

デコ携帯

愛媛に行っている最中に、携帯電話の裏側の電池カバーを失った。

気がついたときはなくて、電池がむき出し状態。どこで外れたか、落としたか、まったく記憶になくて探しようがない。

とりあえず気をつけて持ち帰り、どうするか考えた。

カバーだけを注文して買うこともできるらしいが、高くつくらしい。携帯の機能そのものには何の損傷もないから、あまり金をかけたくない。それに、もうすぐ購入して3年になるから買い換えてもよい時期だ。

そこで、自分でカバーを作ることにした。これでしばらくしのごう。そのうち買い換えることになるだろう。

何かプラスチックはないか、と探しているうちに、ちょうどよい厚さの下敷きを見つけた。これをフタのスペースに切り取る。そして張り付けた。

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どう? 

実は、後で黒くペイントするつもりだったのだが、張り付けてみると、このちぐはぐ感がなかなかオシャレじゃないかと感じて、そのままにすることにした(^ー^)。

下敷きには、ちょうど木の葉がいろいろ描かれていたのだ。それを切り取ったから、我が携帯に葉がデザインされている。

これは、私のデコ携帯だ\(^o^)/。


2010/02/17

林業・建設業の協同組合

林業側の人手不足・後継者不足が言われ、また先端の機械化林業に従来の林業従事者が着いていけないと言われる昨今、建設業の新規参入が何かと話題になる。

それは建設業にとっても、公共事業の激減の中、新たな仕事を求め、雇用を維持しようとする試みではあるのだが……。

なかなかうまく行かないのは知ってのとうり。この件では、以前も本ブログで論争?になったこともあったかのように思う。

そこに、こんな地域も現れた。

「たかやま林業・建設業協同組合」の結成だ。詳しくは、こちら

岐阜県の高山地域で、林業と建設業が、一緒に協同組合を結成して、森林整備や作業道の整備、さらに施業の集約化にも取り組み、そのための協同受注を計画しているのだ。

ある意味、まともに林建協働に動き出した希有な例、いや初めての例かもしれない。

私は、こうした動きに基本的には賛成だが、前からコメントしているように、建設業にとっての林業参入は、単なる少なくなった仕事の穴埋め気分では無理だろう、ということだ。似て非なる仕事だから、町の建設の仕事がないときに山に入って……という覚悟では、赤字になりかねないし、作業員を危険にさらすし、山も痛むのではないか。
どこまで本気に参入するつもりで、山仕事の特異性を勉強して身につけるか。従来の公共事業と比べると極めて安い金額だろうが、腰を落ち着けて取り組むか、が重要となる。

同時に、林業側も排他的であってはならない。重機の扱い方では、建設業者の方がうまい可能性も想像できるが、仕事を奪い合う関係になっては、良い結果を生まないだろう。

そうした点でも、今回の協同組合結成は、試金石。今後の進展を注視したい。

2010/02/16

道後温泉

道後温泉
道後温泉
愛媛・松山と言えば、道後温泉。行かねばなりませんねえ、と足を延ばした。

なんとも複雑な構造の和風木造建築三階建て。古いが磨き抜かれた柱に脱衣場。そして木の桶。
真昼の風呂を楽しんだのである(*^^*)。

2010/02/15

四国の山中

四国の山の中で温泉つかっています。
焼酎も飲んでいます。

だから頭が働きません。

おやすみなさい。

2010/02/14

人間側の遠慮

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生駒の宝山寺。そこに隠れた巨木がある。

ケヤキで、幹周りざっと3メートル以上。

ただ、建物の間に挟まれるように立つ。遠目には、屋根の向こうに樹冠が広がっているが、ちょっと目立たない。

当然ながら、樹が先にあり、その後で建物を建てたのだろう。たとえ、その建物の中に有り難い神様仏様が祀っていようと、この木からすると新参者に違いない。

七福神の像の脇から根元にもぐり込んでみると、傍若無人に見えた人様の所業にも、ちょっぴり遠慮が屋根の形にあった(笑)。

2010/02/13

木材需要と国産材

農林水産省がまとめた昨年の国内の素材量と、比率をご存じだろうか。

製材用が前年比13%減の1535万6000立方メートル、合板用が同23%減の310万3000立方メートルである。

この数字だけを見ると、すさまじい落ち込みだなあ、と嘆息するかもしれない。が、この素材量に占める国産材の比率を見ると、ちょっとイメージが変わる。

製材用は69%、合板用は5年間で数量が約2・3倍、シェア64・8%と急増しているからだ。

新設住宅着工戸数80万戸割れで、木材需要そのものは大幅減となったものの、国産材を求める動きは納まっていず、国産材量は向上しているのだ。

まだ木材全体の数字がわからないので、木材自給率がどれくらいまで達するかわからないが、少なくても前年の24%を上回ることは間違いない。

ちなみに平成20年度をグラフにしたのが、これ。

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用材全体では総需要が5,3%減なのに、国産材量は0,6%増である。
おそらく、こうした傾向が21年度も大きくなるだろう。

なんとなく数字のマジックのようだが、木材自給率は、確実に上がっている。この調子で行けば自給率50%も達成できる? 民主党のマニフェストも守られて、めでたしめでたし。

その代わり、木材総需要ががた落ちになってるだろうけどね。

割り箸シンポジウムin大阪

すでにコメント欄などで告知? していた割り箸に関するシンポジウムの内容が正式に発表になったので、お知らせする。

これは、農水省の外食産業事バイオマス利用実験事業を、日本総合研究所が請け負った企画である。基本的には、割り箸のリサイクル事業なのであるが、使用済み割り箸を集めて木質ペレットにするような事業だけでは面白くないという提案から、割り箸振興そのものへとウイングを広げることになった。

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参加申込みは、以下のページから。

http://www.jri.co.jp/page.jsp?id=17512

だから、本来の対象者は外食産業従事者なのであるが、そのウイングもグイッと広げて、自治体関係者や割り箸業者、さらに一般市民、学生も歓迎とのこと。

私は、おとなしめに、石油で作った樹脂箸なんか、環境によくねえ!などど言わず、割り箸の良さを穏やかに伝えるつもりだ(笑)。

なお、同じ内容のものを、東京では3月8日に行う。こちらの会場は、港区エコプラザ。

2010/02/12

住宅市場と国産材の相性

昨日、某議員秘書と会って話したのだが、森林政策に関連して住宅問題に触れられた。
そこで私も、改めて住宅について考えてみた。いうまでもなく、住宅は、最大の木材消費分野である。

昨年の新規住宅着工件数は78万件にまで減少したが、これは一過性ではなく、今後も続くだろう。いや、この数字を標準と考えるべきであって、これまでが多すぎた。人口比で見れば、ようやく欧米並になったといえる。

となると、木造住宅の着工件数も現在の水準が続くことになり、木材需要は減ったままだ。回復を期待してはいけない。だいたい高齢化・少子化が進んでいるのだから、家の需要が減るのは、何十年も前から予測されているのである。何も、不況だから減ったのではない。

そう考えると、木材需要が増える要素を思いつかない。

なかでも大量の需要がなくなるとすると、ハウスメーカーは窮地に立つ。最大の利点が、大量生産方式でコストダウンを図ったり、建材なども買い手市場を形成することだと考えられるからだ。今後は、着工数を競う企業は沈没するのではないか。

では、リフォーム市場はどうか。

新築よりは安く、それでも傷みがひどくなってきた住宅を一新するのだ。ローンを支払い終わったら資産価値がなくなる現状を変えるためにも、リフォームをして長期住宅に変えることが重要だといわれている。

そのとおりだが、見落としがちなのは、リフォームはスケールメリットがないことだ。一軒一軒違うからだ。技術も多岐にわたる。するとハウスメーカー的な経営は難しいだろう。

……と、ここで気づいたのだが、スケールメリットがなくて、ケースバイケースの技術が要求されるのは、国産材とそっくりなのである(笑)。

国産材は、大量に注文すると、単価が上がるという不思議な構造がある。ストックが少なくて大量に集めるには手間がかかるからだ。しかも木材は一本ずつ扱うから、スケールメリットがないのである。
そして地域ごとに山も木も違うので、林業家も製材業者も技術が違う。それそれの流儀がある。製材も、寸法が同じなのに、なぜか工場ごとに形が違う(笑)。

このようにリフォーム市場は、多品種少量需要である。
国産材市場の流れから未来を推測すると、こうした業界は小回りが効かないと破綻する(笑)。で、今の住宅業界は思い切り膨れ上がって大回りも効かない状態だ。結局、ハウスメーカーは、リフォーム市場に参入しない、できないのではないか。

だが、国産材と相性がよいのだ。「国産材はリフォーム素材に向いている」と言えなくもない。それこそ地場の木材を少量でも取り寄せられ、注文に合わせて加工できる。リフォーム市場が膨らめば、国産材市場も共に伸びていく……!

国産材の木材産業も、コストダウンを狙って大型化を進められているが、実は危険かもしれない。むしろ個別対応できる製材所の方がリフォーム向き素材を提供できるのである。だから国産材の将来は明るい。

……なんて、夢を見る(笑)。

とはいえ、甘くない。ハウスメーカーだって、汎用性のなる建材を開発するだろうし(それは、木材であるとは思えない)、国産木材を扱う業界も、そうした小回りを帰化した経営ができるところはどれほどなるのか。

どんな業界も「環境の変化に対応できる」ことが生き残る秘訣であるのだけど。

2010/02/10

ロシア産割り箸の謎

先の割り箸に関する書き込みに対するリアクションが幾つかあったので、紹介・訂正するとともに、統計の問題に触れたい。

まず「日本再生酒場」の天削げ割り箸だが、わざわざ?吉野の割り箸業者が確認に行ったところ、エゾマツ(トドマツ)の箸とわかった。おそらく中国製だろうとのこと。

次に統計では、「2009年度割り箸輸入量は約186億膳、そのうち中国産は約178億膳ロシア割り箸の輸入量は4億膳強程度」とある点。

私の得た情報では、ロシア産が月に10億膳入ってきているというのだが、これを厳密にいうと、ロシア材の割り箸、であった。

もともと中国製割り箸と呼んでいるものも、その材料はロシアから輸入されたシラカバやアスペンが大部分である。中国は木材不足だからだ。天然林の伐採も禁止した。これは拙著にも触れた通り。

一方でロシアは、木材が余っている……というか、シラカバなどは伐って捨てている。建築材として売れないからだ。それを割り箸に回すようになった。その後、割合はどんどん増しているのだが、そこに中国政府が「材料加工貿易」の輸出禁止に乗り出した。つまり、ロシアから輸入した材を、加工して輸出することを禁止したのだ。

ただしフンチュン保税特区だけは認めた。そこで、ここに工場を移しているのだが、そこにぽさているのがロシア製の半製品割り箸である。ロシアでは、まだ完成品を作り、それを検品する能力がない。
そこで半製品状態で中国フンチュンに送り、そこで面取りをして検品の上、出荷している。これが中国製扱いされているのである。
(昨年、雇用確保のために、禁止措置を一時的に解除した。そのため、また大連などからも加工・輸出されているはず。)

おそらくロシア製4億膳というのは、ロシアから直に輸出しているものだろうが、その品質は低い。当分、中国経由になると思われる。

なおロシアからベトナムに送って、そこで完成品にして輸出するというルートもある。

一方で、竹割り箸は、6割がたベトナム製である。中国製は4割まで減っているようだ。それを合わせて数十億膳になる。

割り箸事情も大きく変わっている。実は国産というか、吉野産とされる割り箸も変わりつつある。以下、自粛(笑)。

2010/02/09

人違い

こんなこともあるもんだ。

講演の依頼が来た。またか……なんて、思ってみたい(^^;)。

某県の山村部でまちづくり会社を起こしているところからだが、なかなかうまく行かず、次の展開に迷っていて、今後の指針を考えたい、という地域づくりの内容。

まかせなさい! ……と言ってみたい(^^;) が、私の手がける範疇である。

ところが、依頼文を読むと、

「銀座ミツバチプロジェクト」や森林再生等、先生が関わっていらっしゃるプロジェ
クトから、先生のお考えに是非とも勉強させていただきたく、お願いする次第でございます。

「銀座みつばちプロジェクト」って……銀座で養蜂やって話題を呼んだものだ。もちろん私は関わっていない。そう、こちらを手がけたのは、同姓同名の田中淳夫氏なのである!

森林再生が入っている所を見ると、まるっきり私と銀座氏を取り違えたわけではないだろうが、ごちゃ混ぜになってる(笑)。

考えてみれば、扱う分野に似ているし、私もミツバチに関して記事を書いているし、Amazonでは私の本と銀座氏の本が一緒に並んでいるし……。実は身内にも勘違いした人がいるほどだ。

で、本当はどっちに講演依頼したかったの?

とまあ、考えたわけだが、よく見ると開催予定日は私に別件が入っている。もともと無理なのであった。その日は東京にいるので、銀座を訪れてみるか(笑)。もし先方がいなかったら、依頼されたということかも。

2010/02/08

書評「強い者は生き残れない」、とトヨタ

山形までの往復の長い移動時間、とくに遅延した列車の中で読めた本が、これ。

強い者は生き残れない 環境から考える新しい進化論
          吉村仁・著 新潮社(新潮選書)1200円

これは、最新の知見による進化論の本である。これまでダーウィンの進化論は、「自然選択説」として世に知られてきた。それを援用して、強い者が生き残る、弱肉強食の世界観が描かれ、それが社会、経済学まで広がって、新自由主義とかグローバリズムの根幹思想になってきたように思う。

が、その世界観を見事に打ち崩してくれる。著者は、「従来の進化理論を否定するつもりは毛頭ない」としているが、ダーウィンの進化論を基礎とする現状の総合学説の一端を新たに展開して「環境変動説」を打ち立てた。

ここで詳しく解説する余裕はないが、大雑把に私流にまとめれば、自然選択説において欠けているのが環境の変動に対する論考である。(そもそもダーウィンの時代に環境という概念は存在しなかった。)

強者といえども、環境変動は受ける。そして強いだけでは地球規模の環境の変化には耐えられない。むしろ強さが邪魔になる。必要なのは、可能な限り最大最強になることではなく、強さをそこそこに抑えた対応であり、変化に対応できるものが生き残るということだ。

実は、まえがきに著者と同じメッセージをコメントしている人を紹介していた。なんと、トヨタ自動車の渡辺捷昭社長(2008年当時)だというのだ。

強いものが生き残るのではなく、環境変化に対応できたものだけが生き残るのだ

皮肉なことに、現在のトヨタは、世界中でリコールを行うことになり、しかも自慢のプリウスまでブレーキに問題があると伝えられたことを否定したため、バッシングを受けている。環境変化に対応できたと言えるだろうか。(余談ながら、山形の講演会場では、別のホールでトヨタの新車発表会が開かれていた。大雪と、前日の社長の陳謝会見のためか、客がほとんどいずガラガラだった。)

この環境変動説は、今後の社会情勢を占う上で非常に重要なファクターとなると思う。

この説によれば、新自由主義はバブル崩壊を引き起こすのは自明の理となる。どんな生物、社会、産業、企業、団体も、存続するには自身の強さではなく、環境変動への対応度が鍵となる。

そういえば、私は講演で「そこそこ論」をぶったのであった。里山を例に「そこそこ儲ける」システムでなければ、環境と経済は両立・持続できないということだ。生物多様性の確保にしろ、林業を初めとする産業界、森林ボランティアの市民団体にしろ、持続するには、そこそこをわきまえ、時代の変化に対応するフレキシブルさが要求される……。

この本を講演前に読み終えていたら、もっと論理的に訴えられたかもね。

2010/02/07

雪の国から

帰って来ました。

昨年の北海道に続き、私が北国に向かうと大荒れになるのだが、幸い北海道の時のように閉じ込められることなく、帰宅できた。少し列車が強風のため遅れたので、予定が狂った(松島で牡蠣を食べる予定が……)が、まあ、平穏無事。

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写真は、山寺。時間があったら、雪の山寺に登ってもよかったんだがな~。なんか、俳句詠めたかも。

飛行機も、仙台空港からだから、問題なく飛んだ。緊急事態の時のキャビンアテンダントの様子を体験したかった(オイオイ)のだが、それもなく。

2010/02/06

24階のレストラン

24階のレストラン
24階のレストラン
山形で泊まっているのは、駅前の24階建ビルにあるホテル。

朝食も24階にある展望レストランだ。昨夜からの吹雪で、雪景色が見下ろせる。
また雪男になってしまった(--;)。

かんじんの朝食だが、和食を選ぶ。
出てきたのは、プラスチック箸だった…。

このクラスのホテルレストランで、これか!
ムカムカしたが、ちょうどマイ割り箸を持っていた(*^^*)。

2010/02/05

山形

山形
山形に来ている。

地元の人も
「寒いなあ」
「よく降るなあ」
という雪でした。

2010/02/04

プラスチック箸の拡大

昨日の続きになるが、昨年の日本の割り箸需要はどれくらいになったか知っているだろうか。

おそらく統計的にはまだ出ていないはず。

その量を推定してみると、ロシアから毎月10億膳は入ってくるというから、ざっと年間120億膳。逆に中国製は壊滅的に激減している。なぜなら、政策的にストップをかけたから。ロシアから輸入した木材を加工して輸出することを禁止したのだ。

そんな細った中国製(とくに竹製)やベトナム製、さらにチリなど世界各国の割り箸を含めると、130億~140億膳行くかな~。国産を加えても、150億膳には届くまい。

年間250億膳の消費を誇った時代(わずか数年前だ)からは半減に近いのではないか。

もちろん不況で外食が減った影響もある。
しかし外食産業が、こぞってプラスチック箸に移ったことが大きい。なにしろプラスチック箸は、作れば作るほど安くなる。いまや、輸入割り箸より安いのだ。加えて、塗り箸のような傷はつきづらいから、何カ月でも使える。もしかして何年も使う店もあるだろう。

すると、ひととおりの店に行き渡ったところで、割り箸も塗り箸もプラスチック箸さえも需要がなくなるはすだ。

今や塗り箸業界も危ないらしい。
というのは、塗り箸もプラスチック箸に食われているからだ。塗り箸は、少なくても芯となるのは木だが、それをプラスチックにしようという動きもあるらしい。

そこで家庭内の箸にまで、プラスチック箸が進出しようとしている。

幸い若狭の塗り箸業界は、プラスチック箸に、現在の箸塗りをする技術を教えないようにしているらしいが、プラスチック業者はなんとしても技術を探し出してくるだろう。

さて、どうなる。周りを食い荒らすことで一時的に膨張し、その時点で需要がしぼんでしまえば消えていくかもしれない。

プラスチック箸とは、ブラックバスのような生態系を破壊する外来種のようである。

2010/02/03

もったいない合体箸?

割り箸の情報収集を行っていたら、こんな箸を見せられた。

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これは携帯用の布袋に入っているのだが、実は組立式。

面白いのは、後ろの握るところが塗り箸で、箸先は柳箸。正月用に使われる、みずき材の箸だ。

食べるときに、塗り箸部分に差し込んで使い、その後先は捨てる。だから洗う手間はかからない。
これは、割り箸論争で「割り箸は一度で捨てるから木材の無駄使い」と言われるのに対応して、捨てる部分を半分にした、マイ箸用なのである。

が、実は別の意味がある。塗り箸にしても、柳箸にしても、どうしても欠陥品が出て跳ねられる。それを有効利用するために考え出した商品だった。
つまり、塗り箸と柳箸の端材を「もったいない」からは合体させて作った品だとか。

それを少しおしゃれに布袋に入れ、携帯できるようにしたわけだ。

そんなに売れる商品ではないけれど、ちょっぴりエスプリが効いている。よし,これからは持ち歩いて外食の際にプラスチック箸が出たら使ってやろう。

2010/02/02

切り捨て間伐と地球温暖化

先の東京のシンポジウムでは、熊崎実センセイと同席したことを伝えたが、そこで「切り捨て間伐」について興味深いことを紹介していた。

まず、欧米では「切り捨て間伐」をworst management practice、つまり最低の管理方法だとされているそうだ。

そしてその弊害を列挙すると、

・下層職制の再生が阻害される
・可燃物の林内蓄積が山火事の危険を高める
傾斜地に横たわる伐倒木が豪雨時の山地災害を激しくする

……とたくさん並べられる。加えて間伐材が利用されないことの損失や、後続の森林施業(間伐・主伐、再造林など)がやりづらいことも上げている。

それらは、私も大いに訴えてきたところだが、もっと注目すべきデータを示してくれた。

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切り捨てられた間伐材は、やがて腐る。当然、二酸化炭素も排出するわけだが、それだけではなくメタンも発生させるというのだ。

メタンは、二酸化炭素よりもはるかに温室効果が高く地球温暖化を促進するとされるガスである。二酸化炭素の21倍とされるから、単純計算では切り捨てられた間伐材の21倍の二酸化炭素の排出に相当する温室効果と考えるべきだろう。

それを示した上記のグラフによると、切り捨て時すぐに出るわけではないが、その後10年くらいでピークに達する。下手な野焼き(現在、禁止されている)より悪いわけだ。

地球温暖化防止と言えば、注目を集めて予算も尽きやすい昨今、この事実をどうする?

2010/02/01

ホームページのプロフィール

今日は、忙しいというのにホームページの修正を行った。「生駒通信」欄以外をいじるのは、まったく久しぶりだ。

というのも、このところ講演などの打ち合わせが続いているからだ。そこで求められるのが、私の顔写真とプロフィール。

まあ、写真はいい。テキトーに、これまでの取材などで私もついでに取ってもらったものを流用している。

問題はプロフィールなのだが、これは依頼があれば、その場で私が作っているが、ときに先方で、拙著の奥付などを参考に作る場合がある。まあ、これもいい。
恥ずかしい思いをするのは、私のホームページに載せているものを使われるケースだ。

忘れられているかもしれないが、私も自分のホームページを持っていて、そこに自己紹介しているのだ。

だが、かなりオチャラケている(~_~;)。

そもそもホームページは、仕事以外のことを書こうと思って始め、「安楽椅子探検家」を名乗っている。その後、仕事用のページも追加して、結果として二重構造のサイトになったのだが、そちらにも森林ジャーナリストとしての自己紹介を書いた。

どちらもオチャラケている(~_~;)。

「これでよろしいでしょうか」と示されると、恥ずかしくて、必死で訂正することになる。

今日は、その元凶を少しいじった。全面改定する余裕はないが、かなり古い内容だから、削るところは削って、少しはマシに読めるようにした。

今後は、コラムも書き足すなり、入れ換えないといけないなあ。

いや、「知られざる探検家」シリーズだって再開したいし、幻の記事・原稿の収録もしておきたいし。

ブログ流行りの昨今だが、ホームページに「ゴルフ場は自然がいっぱい」の原稿をアップしたことが、昨年の出版につながったことを考えると、こちらの充実も手を抜けない。

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