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2010/02/10

ロシア産割り箸の謎

先の割り箸に関する書き込みに対するリアクションが幾つかあったので、紹介・訂正するとともに、統計の問題に触れたい。

まず「日本再生酒場」の天削げ割り箸だが、わざわざ?吉野の割り箸業者が確認に行ったところ、エゾマツ(トドマツ)の箸とわかった。おそらく中国製だろうとのこと。

次に統計では、「2009年度割り箸輸入量は約186億膳、そのうち中国産は約178億膳ロシア割り箸の輸入量は4億膳強程度」とある点。

私の得た情報では、ロシア産が月に10億膳入ってきているというのだが、これを厳密にいうと、ロシア材の割り箸、であった。

もともと中国製割り箸と呼んでいるものも、その材料はロシアから輸入されたシラカバやアスペンが大部分である。中国は木材不足だからだ。天然林の伐採も禁止した。これは拙著にも触れた通り。

一方でロシアは、木材が余っている……というか、シラカバなどは伐って捨てている。建築材として売れないからだ。それを割り箸に回すようになった。その後、割合はどんどん増しているのだが、そこに中国政府が「材料加工貿易」の輸出禁止に乗り出した。つまり、ロシアから輸入した材を、加工して輸出することを禁止したのだ。

ただしフンチュン保税特区だけは認めた。そこで、ここに工場を移しているのだが、そこにぽさているのがロシア製の半製品割り箸である。ロシアでは、まだ完成品を作り、それを検品する能力がない。
そこで半製品状態で中国フンチュンに送り、そこで面取りをして検品の上、出荷している。これが中国製扱いされているのである。
(昨年、雇用確保のために、禁止措置を一時的に解除した。そのため、また大連などからも加工・輸出されているはず。)

おそらくロシア製4億膳というのは、ロシアから直に輸出しているものだろうが、その品質は低い。当分、中国経由になると思われる。

なおロシアからベトナムに送って、そこで完成品にして輸出するというルートもある。

一方で、竹割り箸は、6割がたベトナム製である。中国製は4割まで減っているようだ。それを合わせて数十億膳になる。

割り箸事情も大きく変わっている。実は国産というか、吉野産とされる割り箸も変わりつつある。以下、自粛(笑)。

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割り箸」カテゴリの記事

コメント

 「日本再生酒場」の割り箸が国産でないとすると、私の問い合わせに対する回答は変ですね。

忘れていました。問い合わせに、「国産」だと答えたんでしたね。ならば、国産のトドマツ割り箸かもしれません。この区別はプロでも難しい。

国内では、北海道のほか金沢の中本製箸が、トドマツ材で割り箸を製造しています。肝心のトドマツが国産かどうかはわかりませんが、仮に外材だとしても、チップ材の流用ですから「もったいない」精神で作られたものです。
また中国製だとしても、材はロシア産です。

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