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2010/02/25

GM-現場を見ない

限界集落関係の書籍を読んでいて登場した言葉が、GMだ。

これは「現場を見ない」略だという。KY(空気読めない)の次はこれか!

が、これはKYより、ずっと深刻な話。

なぜなら、主に行政や経営トップが、現場を見ないことを指摘する言葉だからだ。

以前はKY首相がいたが、今はGM首相か?

林野行政に関して言えば、まさにGM。お見事なほどだ。とくにキャリア官僚に議員の皆さん。いや、林業地を視察しているとか、地方の事務所をいくつも転勤したとか(笑)、そうした声はあるだろう。実際、「現場」(^^;)を歩くと、行政官に出会うこともあるし、政務官レベルの視察も行われている。

しかしねえ。お偉い官僚や議員が視察に来るとなると、それこそ現場は緊張しているのよ。そして、お客様として扱った話をする。だいたい視察するのは「先進地」になりがちで、そういうところを見ていると、「なんだ、日本の林業も頑張ってるじゃないか」という気分になる(^o^)。

それで政策作られると、危なっかしいことになるんだろうなあ。

私なんぞは、現場を訪れても、ヘラヘラと雑談ばかりしているから、案外本音が聞けたりする。すると先進地の裏事情がかいまみえる。それが面白い。(これはブラック・ツーリズムならぬ、ブラック・ジャーナリズムになるか?……おいおい、それでは別の意味になっちまうよ。。。)

むしろ、フツーのところ、いや逼迫しているところを視察してほしいなあ。そして身分を隠して、現場の人に話を聞く。水戸黄門さんのように(^o^)。
すると、先進的な林業経営をしているように見えても、案外専横的な雇用をしているところもある。従業員の意見を聞かないし、そんなに簡単に首切りするなよ(;_;)とか、まだ給料カットですか、いう例が耳に入る。
さらには、せっかく高性能林業機械を導入したのに、生産効率は全然向上していなかったりする。これでは、また政策誤るだろう。

本当は、選挙活動で地を這うように歩く議員に現場の声を聞き取ることを期待したいところだが、残念ながら林業は票田になりにくいのかもしれない。あるいは声が小さすぎるのか。

以前、まだ政権取る前の民主党の林業関係の政策を議論している「現場」(^^;)を覗かせていただいたことがある。非常に熱心で感心したのだが、ポツリと出た言葉が、「しかし、林業は票にならないなあ」だった(笑)。これも議員の本音だ。

そして、実際に現場を見る、見ないという以上に、現場を見る気がない、興味がないケースも多いのではないか。業務で、あるいは視察で現場を訪れても、興味がなければ理解できないだろうな、と思ってしまう。そして政策に反映させる気力もわかないだろうな。むしろ、現状の方がよいと思っている(政策が、ではなく、自分の地位や仕事が、である。)人も多い。いや、経営・政策トップほどそうではないか。だから新政策をできない理由探しに奔走する。

アメリカのGM(ゼネラル・モーターズ)が経営危機に陥ったのも、現場を見なかったからだと言われる。経営者も、政治家も、行政職員も、現場を見よう。それも表面だけでなく、裏を覗きに行こう。そして、ジャーナリズムも、まさに現場を見ないといけない。さもないと、安楽椅子著述家になっちまう。

GM。この言葉は流行らないかな(^o^)。

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政策・行政関係」カテゴリの記事

コメント

田中さんのおっしゃること、ごもっともです。
一方で、現場で働く我々ももっと言いたいことを言わないといけないと思います。
私もなるべく意見を言える場所へは出かけて行き、発言しますがそのような場所へ多くの現場技術者が参加することはありません。
時には私一人のこともあります。
現場で起きている実際のことは、その当事者が自らの言葉で発しないと説得力がありません。
現場の皆さん、言いたいこと、伝えたいことを話に出かけましょう。

なるほど、GMですか。
やはり現場の人間が声を挙げるしかないですよね。
私は、地元紙への投稿、様々なイベントへの参加、mixiへの書き込み、民主党への政策提案(三年程前から、“水と緑の大国を目指して・グリーンルネサンスプロジェクト”という書面を、何度も送り付けています。まあ、ただの愚考ですが。)等を続けています。
粘り強く頑張ります!

そうです! 現場の人が直接声を上げないといけない。私が代弁しても、おそらく通じない。

そうしたことが苦手な人が多いのも知っていますが、結果的にいいようにされてしまう。不満は一杯あるのだから。

一つだけアドバイスするなら、政策を提言するのは、あまり効果的じゃありません。それは、彼らの仕事で、反発されかねないし。
むしろ具体例を詳しく紹介し、彼らに対応を考えさせましょう。彼らはそのために税金で養われているのです。

そうですね。政策を考えるのが彼らの仕事ですよね。
給与明細のコピーを添付したのは、正解でしたかね。

① 現場を見ない。
② 現場を見ても見えてない。
③ 現場を見たつもりになっている。
    ・・・・
いろんなGMがありそうです。

「現場を見せつける。」の
GMはいいですね。
このGMは一人(一箇所)ではなく、複数人で。
が、つながりがあると複数でも一人と同じに見なされますので、無関係を装いあくまで複数で、
いろんな方向から声を上げ(働きかけ)
逃げ場がないようにしてあげると(?)
飛躍的な効果があるのではと思います。

つうくん様、中村様、もちろん田中様、超微力ながら応援してます。

みんなが給与明細を初めとして、どんな待遇で働いているか訴え続けたら、少しは目が覚めるでしょう。
もっとも、議員秘書も同じようなもんだ、と言われてしまうかも(^^;)。

ちょっとフォーカスのずれた話題・・・

あがたしの専門(?)の湧き水系でいうと,1985年選定の「名水百選」はGMなものが目立ちましたね.「誰が選んだんだこれ?近くの○○のほうがよっぽどマシだろ!担当者は本当に現地に行ったのか?」という感じ.調べてみたら実は都道府県が選んだ候補リストにも入っておらず,当時は地元自治体も湧き水のことをよく知らなかったことが瞭然.

一方,近年発表された「平成の名水百選」はそういうことは少なくなりました.よほどのマニアでないと知らないような,でも大変価値の高い,「いやーこういう水こそ世に知られるべきなんだよね」とマニアも納得な水場も選出されています.しかし,それでも,GM系はゼロではないですね.そして,「今回も○○は選ばれなかったか.人が多くならなくて良かったかもしれない」というマニア垂涎の水もひっそりと日本中にあります.

森林系の百選というと,水源の森・森の巨人たちなどがありますが,中には森林ジャーナリストから見て「こりゃ担当者はGMだな」という選定リストがあったりするのでしょうか.

何も全国の百選の森を訪ね歩いたわけじゃないけど……基本的に「森の巨人」は、国有林の中だけなんですね。それに選び方に難があるなあ。

それに各地からの推薦だからなあ。全国的に見て優れたもの・人を選ぶんじゃなくて、たまたま推薦されたものを認定するだけです。そういえば、「森の名手・名人」も、???という人選があったなあ。GM以前かも。

なるほど確かにGMありますね。
先週、東京の研修会に出張した際にウチの組合のことを大変褒められて。。。

高齢者の配食サービスを森林組合でやっていたということですが昔の話だったので何を言われているのか最初分かりませんでした。まぁ「やります」というのは宣伝しても「やめます」というのはあまり大きな声で言わないですもんね。

マスコミに限らず、新しい試みは飛びつきますからね(^o^)。でも、その後うまく軌道に乗ったかは確認しないことが多い(^^;)。

私もGMなことはあるわ。

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