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2010/03/15

限界集落のむらづくり支援員

日曜日深夜、というか未明にTBS系列で「映像10」という番組がある。

昨夜は、大阪の毎日放送が作った「心つないで 杖ヶ薮(「つえがやぶ)より」だった。

和歌山県高野町の住民が11人しかいない限界集落に移り住んで活性化に挑む女性と、村人のドキュメンタリー。

これは、高野町が発案した「むらづくり支援員」制度のことである。過疎や高齢化が進む集落に移り住んで、再生に取り組む人材を雇用するというもの。報酬は月15万円で、仕事は月100時間のフレックスタイム制。任期は3年だ。この間に何ができるか。3人募集して162人の応募があり、結局5人が採用された。出身は東京から鹿児島まで広く、地元ではない。年齢も20代から40代まで。

この杖ヶ藪集落にやってきたのは、44歳の長崎出身の女性だった。住民は若くても70代後半で90を超える人もいるという。しかも、場所はとてつもなく急な山腹。各家までは、車も入らず歩いて登らないといけない。

かつて弘法大師も立ち寄り、聖地の高野山に野菜を納め支え続けた歴史ある集落だ。伝統ある行事もたくさんある。が、それらが消えつつある。

彼女は、生活に必要な品物の配達や、病院・買い物などの送り迎えもする。とうとう畑仕事も手伝いだした。しかし、そこでいうのは、「最初と仕事内容が随分違った。集落を活性化する手段を考えるはずだったが、現実には目の前にある火急の生活維持が必要だった」。

まさにそうだろう。活性化の前に、生活が送れなかったら集落は消えるしかない。

活性化できるかの前に、住民は活性化したいと思っているのかが問われ、さらにその前に、今暮らせるかどうかが問題となる。
それでも彼女は集落で作られた野菜や工芸品を朝市に出品して販売し、喜びを与えるとともに、集落のニュースを住民の親族などに送る。それが住民に生きがいや喜びにつながる。

結局、消えゆく流れに抗うことなく、今そこで暮らしたいと思っている住民を支えるのが重要ではないのか。消滅への軟着陸が使命かもしれない。

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コメント

私よりも数十倍大変そうなお仕事ですね。私の地区の中にも、厳しい条件のところはありますが、ほとんどの家の庭まで車が入ります。任期も3年ではないし。

目の前の課題はそれはそれは山積で、活性化どころではないしょうねー。でも、彼女のやっていることは正しいと思います。

住民がそれくらいお年ということは、息子や娘が定年まですぐという強みがあるわけですね。Uターン希望者はいないのでしょうか。Uターンまで行かなくても、近くの集落に住んで通う希望者とか。

こちらでは、その辺の働きかけをこれからやってみます。

子息が定年を迎える年であることをチャンスと捉えるとは、さすがですね。
番組に登場していた子供・孫・曾孫らは、帰りたくないと言っていましたが(笑)。
でも、セカンドハウスくらいなら可能かもしれないし、相続後の家屋や畑の運用・賃貸を今から探っておくといいかもしれない。

揚げ足取りです。

映像10は、毎日制作のドキュメンタリー番組の2010年放送分についているタイトルです。
去年は、映像09でした。

これは、関西ローカルの番組だったはずです。
どこかが番組を買って放送しているかはわかりませんが?

この番組は、好きなので長らくチェックしております。(しかしこの放送分はまだ見ていないので見た後で中身のコメントしようと思います)

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