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森と林業の本

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2010/03/18

新聞の投稿欄

3月5日の本欄「第2次割り箸マイブーム」で記した、新聞の投稿「洗い箸広めよう」。

というものに、私は誰か反論しないか、と呼びかけたが、本日の朝日新聞投稿欄に、まさに反論が掲載された。

書き手は、奈良県大淀町の主婦(46歳)。箸を洗うのに洗剤を使う点を指摘して、環境に優しいとは言えないのではないか、と指摘する。

私としては、洗剤よりも樹脂箸が石油製品であることを指摘してほしかったが、とりあえず反論する人が現れたことにホッ。私が書きたかったのだが、立場上控えていた。いや、書いてもいいんだけどね。私が書いたら相手を皮肉たっぷりに叩きのめしてしまうので新聞向きではなくて採用されなかったと思う(~_~;)。

彼女は20年近く前に東京在住の頃はマイ箸を使っていたという。ところが吉野に通いだして、「都会人のエゴ」と言われた経験に触れている。そして、森林が荒れていることから間伐材でつくる吉野の割り箸を使って森林の再生を、と主張する。

まあ、林業が担い手不足などで荒れているとか、荒れたから花粉を飛ばしている……といった指摘に対しては、異論もあるが、そこまで踏み込むまい。

割り箸だけではないが、問題なのは、世の中にあふれる間違った言説に対して、適切な反論をする人が少ないことだ。小さなことから物言いを付けることで、少しでも世間の認識を変えていきたい。

幸い、このブログにコメントを付けてくださる多くの方が、積極的に反論異論を紹介してくださっていることが伝わっている。私も、もっと積極的にならねばならないと身につまされる。

もっとも、肝心の業界の人の声がなかなか上がらないんだよな。割り箸関係者こそ、すすんで反論してほしい。応援団に頼っていてはダメだ。

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割り箸」カテゴリの記事

コメント

コープ系の宅配を利用していて、
入っていたチラシに国産割り箸が載ってました。

「安全な割箸 防カビ・漂白剤不使用です」
とPRされてました。

そのほか、ひのきウッドトレーやすぎ舟トレー、経木も載っていて、やはり安全・安心をPRしてました。

安全な食品を求める主婦層向けだとやっぱり
この言葉が売り文句になるんでしょうか。

でもっ。でもっ。
舟トレーにお刺身やおむすびを乗せて
こんな使い方するんですよ~って見せている写真に添えられていたのは、塗り箸・・・

ちょっと。間違ってるよお。

わはは。コープの仲間でもある大学生協は、割り箸作ってるんだから、配慮してほしかったね。

その刺身やおむすびは、家庭で食べるんでしょう。だから塗り箸かな。まあ、それが樹脂箸でないことを祈る。

この広告に抗議するのは、さすがに大人げないか……。

はじめまして。
3月18日新聞投稿の主婦です。
読んでくださった方、いらっしゃった事に感謝です。あの投稿に関しては、だいぶ迷いがあったもので。
5日の声欄の「マイ箸記事」後、すぐに新聞に投稿を送ったのですが、その時送った文章から、だいぶ改ざんさせられたもので。
担当の方が割箸に関してあまり知らないようで、「吉野では国産の割箸とか手にはいるのですか?」とか聞かれました。大阪支局なのに!
担当の方が書き直して送ってきた文章には、「私は割箸派です!」という妙にあおる文等も追加していたりで私が書いたものとは別物。
この文章に署名はしたくないなと、投稿OKはださないつもりでした。
樹脂箸が石油製品である事の問題点等も書いたのですが、担当者がピックアップしたい部分とは違ったようで、初めからカットされてしまいました。(ちゃんと字数も数えながら投稿したんですけど。)
その後、何度もこちらから文章を書き直して送ったのですが、ことごとく却下。
もう辞めようかとも思ったのですが、このまま「マイ箸の記事」が載ったまま終わるのも嫌なので、担当者の送ってきた文章を元に、あおり文等削除してもらってGOサインを出しました。
その間約2週間のバトル?でした。疲れました~。
 
割箸業界関係者も四苦八苦しながら頑張ってますよ!
ただ、公の場で発言しても、「どうせ関係者だから、」という目でしか見てくれないようで、なかなか肩身が狭い様です。間違った事は言ってないのに。
ブームを妙にあおるマスコミも良くない!
使う企業側は、客のもつイメージで、割箸にするか樹脂箸にするか 決めているようだし。正論が通じにくい。 どうしたものでしょうね。

さらさん、初めまして。
ご苦労さまでした。

あの投稿は「改竄」されたものでしたか。けしからん(最終的にgoサイン出したとしても)。投稿には「文意を変えない程度に手を入れることがあります」とかただし書きがあったはずですが、それは「てにはを」を直す程度のことで、まったく書いていない文を入れるのは、あきらかに改竄です。
新聞記者の分際でふざけています。はっきり名前を出してやってください。

(ちなみに私も、新聞系の雑誌記事を手がけると、あまりに無造作に改竄したり無断転載するので、もう仕事するのを止めました。彼らには、著作権の意識がない。)

最近、記者会見が記者クラブだけでなく開放されたことから、実際の記者会見の様子がツイッターを初めとして各所で紹介されるようになりました。すると、いかに大マスコミは都合のよいところだけをつまみ食い的に発表しているかよくわかります。

さて、割り箸派の反撃を、これからも続けたいと思います。とにかく、根気強く情報を発信し続けることが肝心です。

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