無料ブログはココログ

本の紹介

« 映画「アバター」に見る奪われる側の論理 | トップページ | 「私のしごと館」で発見! »

2010/03/28

ツバルの水没

南太平洋の島嶼国家ツバル。

近年は、地球温暖化により盛り上がる海面によって水没の危機にあることで有名になった。

だが、このツバルの水没について驚くべき情報を知った。

http://alternaeditor.seesaa.net/article/144644934.html

なんと、ツバルの面積は、増えているのだ

この100年間の海面上昇は約17センチとされている。ところが1984年から2003年までの20年間で17島の面積は、3ヘクタール近く増えたというのだ。

海面が上昇しているのなら、面積は減っていくんじゃなかったのか?

増えた理由は、波によって運ばれた砂が堆積して浜が広がったことによる。もともとツバルの国土である島は、珊瑚礁の上にできている。砂が吹き寄せられ、また珊瑚礁が成長すれば、国土は広がるわけである。

しかし、実際に海岸が浸食されたり、住居地が水に使っているシーンもあるではないか。

それに対しては、波によって砂浜が広がっている場所がある一方で、砂が流されて海岸浸食が起きている地点もあるからだそうだ。つまり、これまでにも起きていた現象なのである。
さらに、汚水などの影響で砂浜を作っている有孔虫やサンゴなどの生物が死に絶えて、海岸浸食が進みやすくなっていることも理由らしい。ともかく、そんな場所を選んで映せば、いかにも水没の危機にある島国!映像が撮れるわけだ。

それで思い出した。私の知り合いに「太平洋諸島の専門家」がいて、現在もツバルに赴任しているはずの男がいる(初めて会ったのはソロモン諸島)が、彼が言っていたのだ。

「ツバルに滞在していたとき、今度NHKが取材に来ると聞いたから、海岸浸食のことを説明する時は、ジャブジャブ海の中に入って、手を広げて、『以前はここまで陸地だったんだ』と説明するんだよ、教えたんだ」

まさに、そんな映像がテレビで流れていた(^^;)。彼の演出通りになったわけである。なんたって、彼は元ラジオ局のディレクターである。

ツバルで起きている事態は、地球温暖化とは別の次元のようだ。そもそも浸水している地域は、もともと湿地帯で人は住んでいなかった。ところが近年の人口増加によって、土地が足らなくなり、湿地だった場所に人が住むようになったらしい。そのため被害を増大させたのだ。(この点について詳しいのは、以下のサイト)

http://ncc1701d.bufsiz.jp/index.html

そういえば、バングラディッシュの洪水被害も同じような理由であった。もともと危険で住みづらい土地だったところに貧困層が住み着いたことが、被害の増大を生み出している。
またソロモン諸島では、陸地を追われた民族が、沖合に石を積んで人工島を作って住んでいた。おかけで陸地が増えていた(^^;)。

これをもって、地球温暖化による海面上昇を嘘だというわけではない。事実17㎝上がっているんだし。でも、被害の理由は別のところにある。
環境問題は一筋縄で行かないことを感じざるを得ないが、それをしっかり把握して報道することが少ないのが気にかかる。折しも総理官邸が、記者会見を記者クラブ員以外にも開放したが、このことをしっかり伝えるメディア(記者クラブ会員の新聞・テレビなど)はほとんどない……。

« 映画「アバター」に見る奪われる側の論理 | トップページ | 「私のしごと館」で発見! »

森林学・モノローグ」カテゴリの記事

コメント

シロクマにしろ、キリマンジャロの氷河にしろ、ツバルにしろ、ハリケーンにしろ、シンボルとして使うに適切でないものを、イメージシンボルとして刷り込みを行っているのが温暖化問題かと思います。

結局、プロパガンダなのですよ。問題を解決したいというより、問題が報道されればいい、という人達がいるわけです。

キリマンジャロについては以下がまとまっています。
http://snowmania7.blog38.fc2.com/blog-entry-51.html
ブログで「温暖化」と検索すると雪氷学会誌の巻頭言で、単純な温暖化に疑問を呈する文章が載っていることもわかります。


プロパガンダと言えば、報道はみんなプロパガンダです。
意図的に絵になる、面白いからと誤報承知で流す場合も多いでしょうが、それ以上に記者が事実を知らない、勉強していないケースが多いかと思います。
それをフォローする意味でも、専門家の情報発信をしっかりしていただきたい。たとえば上記の件など、地球温暖化問題の専門家が、この現象は温暖化事例に該当するかしないかと見解を発表してほしいものです。

そうなんですか!!
報道って、丸々信じ込むものでは、
ないんですよね・・。
と、スリランカ関連のニュースで
以前にも感じたことがあります。

実際にその場所へ行ったり、
他の報道機関によるニュースも見なければ、
真実には触れられないのだなあ・・・。
でも、ニュースの裏を知るチャンスがある
ってのは、まだましですよね・・・。

スリランカも内戦のイメージが強いけど、実は観光が盛んだったりする……。我が家の近くのスリランカ料理店を覗くと、「一緒にスリランカに行きませんか」という張り紙が(^o^)。ちなみに、ここのカレーパンは美味い。

ニュースの真偽を見抜く、ニュースリテラシーの訓練が必要ですね。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/36391/47932774

この記事へのトラックバック一覧です: ツバルの水没:

« 映画「アバター」に見る奪われる側の論理 | トップページ | 「私のしごと館」で発見! »

2017年5月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

森と林業と田舎