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2010/04/09

「依頼者は必ず嘘をつく」

依頼者は、必ず嘘をつく」。

これ、弁護士の世界で口伝(^o^)されている言葉らしい。

本来、弁護士は依頼者の意を受けて弁護活動その他を行う。言い換えると、弁護士は依頼者の味方であり、依頼者は弁護士を助けてくれる仲間と感じる、はずだ。ところが、弁護士に案件を持ち込んだ依頼者は、自分に都合のよいように必ず嘘が混じるのだそうだ。脚色したり、不利な部分を隠すという。

まあ、本当かどうかは知らないよ。でも、不利な情報を隠れたら、弁護しにくいだろう。「これは絶対勝てるケースです!」と弁護士が判断して裁判に持ち込んだら、法廷でボロボロ依頼者の嘘が暴かれたらたまらんやろ(^o^)。

こんなことを思い出したのは、林業関係でもそんなケースが多いような気がしたからだ。

ここ数十年、林業界は苦しい、不振だと言い続けてきた。だから大量の補助金もつぎ込まれたとも言える。

典型なのが、外材が入ってきて国産材が売れなくなったという言葉。実は外材が奪ったシェアは、膨らんだ木材需要の穴埋め部分が多くて、国産材は既成の需要を抱え込んでいた。そして、外材と違って国産材(とくにヒノキ)は……という目で見られるために価格が上がり気味だった。とくに銘木ではないのに、(国産材だから)銘木扱いされる木も増えた。
そう考えると、決して林業界は外材にしてやられたわけではない。それどころか大儲けした人が多かった。これまでスギと同じ値段だったヒノキが2倍3倍の価格になったからだ。でも、外向きには、「林業は不振だ」と言っておいた方が得だったのである。

たとえば吉野でも、同じように苦しい、不振だと言い続けているが、なんのことはない、1990年代後半まで吉野は景気がよかった。だって、銘木が高値で売れていたからだ。私も1㎥70万円の木を伐りだすところに立ち会ったこともある。銘木が本当に売れなくなったのは、2000年前後だという。つまり、まだ10年ほどしか経っていない。

ほかにも、台風で倒れた木を二束三文で買い取ったものの、実は根っこから倒れていた場合は、材になんの傷も付いていないから高値で売りさばけた“武勇談”も聞いたことがある。そもそも森林の面積や材積をだますことなと日常茶飯事。補助金だって施業経費の8割まで出るが、実は申請書類の金額は2割増にしてあるから、実質10割補助金で仕事をしているとか。つまり自己負担はゼロ! 余らせてポケットに入れるケースもある……。

まだまだあるが、危険な話題もいっぱいだ(^^;)。もちろん本当かどうか、私は知らないよ(ということにしておく)。

そういう裏事情に触れていると、今、森林が危機だ、林業が危ない、と叫ばれ続けているが、皆さん、眉につばつけて、8割掛け、いや5割掛けで聞いた方がよいかもしれない。

幸いなことに、裁判のように反対尋問はほとんどない。依頼人の嘘を暴く原告も検事もいない。みんな、そうか~林業って大変なんだ~と聞いてくれる。そして応援してくれる。弁護は楽だ\(^o^)/。

でも、真面目な林業家ほど取り残されるかもしれない。

……危険なこと、書いたかなあ。

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コメント

本当につらいときには、
「つらい。」とは言えない(ものらしい)し、
本当の弱者は、発言できる位置にはいない(ものらしい)。

声を出している人には、応援があるとして、
「苦しい。」「不振だ。」と言えないほどの状況の人もやはりいるのでしょうかね?

はじめまして、
私も山と関わりを探しているところで
住み生きる事を模索しているひとりです。
そんななかやはりいろんな武勇伝を聞き、
補助金がらみの話も聞きます。
ただやはりどこにどう落ちていくのかがスッと
見えないところがあって・・何となく腑に落ちました。良い気がしていませんが。(^。^)

熊さんお邪魔します。
私のスタイルで
大きな声に耳をふさぎ
小さな声に耳を傾ける
というのを実践しています。
すると熊さんの言われることは
実際に起きてることを実感します。
ひどいものです、どうしてこうなってしまうのか。

実践するにはまず自分が静かでないとダメなんです。ただ、静かにしてるとのしかかってくる輩の多い事・・。そんな世の中です。

危険といえばそうかも、首吊りする人が出てくるかもw
例えば、高速道路で丸太積んで走ってるトラックは見かけないと思うけど、昼間は走らないドライバーもいたねw
林業は裏稼業かもね?
でも問題になるかもだけど、誰も追及はしない。材積ごまかして家建てた人いるけど、別にだね。ん~今度は三重に行きます。やるからにゃ業界を再編するつもりでwこれが
面白いんだわw

かつて林業不振が言われた時期より、林業再生が言われている今の方が、本当の意味で危機かもしれない……。
声も出せない人の声をすくい上げ、声の大きい人には眉につば付ける、そんなスタンスを取り続けたいものです。
経営は苦しいのに、「補助金もらうのはいけない」と言い続けている林業関係者もいますよ。

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