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2010/04/05

「悪のり」の効用

昨日までの3日間、各地でさまざまな人と出会う旅に出ていて、何かと刺激を受けた。新しいアイデアも浮かんだ。そして昨夜もキッチンドリンカーになっていて思いついたのが、「悪のりの効用論」である。

これまで幾回か、林業関係者を対象にしたセミナーを主催する機会があり、そこでは「人材の活性化」がテーマだった。林業を学ぶ前にやる気を出してもらわないと何も始まらないからである。
その中の一つの講座に「企画会議の開き方」を組み込んでいた。いかにアイデアを出すか、という方法論・発想法を身につけてもらうためだ。具体的には「ブレーンストーミング」をやってみる。

私流にブレーンストーミング式会議法を分析すると、特徴は二つある。一つは絶対に他者の出したアイデアを否定しないこと。もう一つは悪のりすることだ。
否定はアイデアのつぶし合いになり、参加者の意欲をそぐだけだから絶対にしてはいけない(と否定する (^^;)。 どんなアイデアでも、その中のよい点を見つけることが重要だ。

そして、そのアイデアに「悪のり」することで、次のアイデアを生み出す。大風呂敷を広げると言っても良い。

たとえばエネルギー問題の解決法を考えた場合、「水を石油に変える技術を開発する」というアイデアが出たとして、それを「そんなアホな」と言ったら、それで止まってしまう。
「水より土を石炭石油に変えよう」
「私なら水をコーヒーに変える。コーヒー飲んだらエネルギーが出る」
「いやハチミツに変えた方がよい」
と悪のりしてくだらないアイデアを出す。それは、そのまま拡散しない。どこからか収斂する。
そのうち、水から水素を生み出せば、石油より大きなエネルギー源になることに気づくかもしれない。
ならば水を分解して水素を取り出すための電気はどこから調達するか。
土から生み出した石油はどうだ。……そうだ、地熱発電がある! と展開すれば、かなり現実的なアイデアとなる。

そもそもアイデアは、孤立した状態で発想するものではない。さまざまな情報、異なる意見、見方などが交わることが重要だ。そしてそれは、悪のりすることで活力を得る。
具体的には、組み合わせ・逆転・ズレ・連想などを繰り返す中で生み出される。そこに「悪のり」は非常な効用があるのではないか。

本ブログのコメント欄でも、「悪のり」することで、新しいものが始まる可能性がある。
福島県の旅館が割り箸を樹脂箸に変えるという情報に対して、悪のりして行動を起こせば、何かが変わるかもしれない(^^;)。行動したら仕事が増えると思ったらできない。誰が得するかと言えば、結果として「悪のり」した人が何かを得るだろう。成功して満足感を得る、そうでなくても経験を身につけるし、新しい人脈や情報を得る。それが今後の人生変えるかもしれない。転職して大出世するかもしれない(と悪のりする)。

「悪のり」は、悪という文字がイメージを害するから「共感」と言い換えてみてもよいと思う。他者と共感することで、新たなものが生み出せるのではないか。

近頃は「共感経済」なんて言葉も登場しているが、共感することでモノが売れる。また次の商品が登場する。知識・情報の遮断や囲い込みは、発展性が弱くなる。むしろオープン化によって共感を増やせば活性化する。逆に孤立は縮小化を呼ぶ。問答無用の安売り商法は次がない。

そうか、日本経済・社会の縮小は、個々人の「孤立」「無縁」が引き起こしたのかもしれないなあ。人と人をつなぎ、「共感」を増やせば、新規起業が増え、社会が活性化するかもしれない。ただし仲良しごっこではない。徹底的にやり合う必要がある。それも相手の否定ではなく、大風呂敷広げごっことして。

よし、「悪のり経済復活論」を執筆しよう。それがヒットすれば人生論シリーズを出そう。 信者が増えたら宗教法人を買収して教祖に納まろう・・・と悪のりする(笑)。

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森林学・モノローグ」カテゴリの記事

コメント

 地元のじいさんたちや中高年の方々の話を聞いていると若い頃相当悪乗りをしていたように思います。時代がおおらかだったこともあるでしょうが、小さい頃から遊び(生活)の中でブレーンストーミングをしていたと思われます。時代が変わってきて、理性とか何とかが執拗に求められて、しかも年を取ってきて自主規制がかかっている。
 これが、解除されるようであれば、少なくとも頭の中で解除し、昔の悪乗りを思い出せば、相当な活性化の策が思いつくのではないか、と思いました。
 若い頃は悪乗りなんかできなかった、中高年女性群は飲み会になると相当悪乗りしていますし、女性も可能性が高いと思われます。
 集落単位での、悪乗り討論会なんてのもオツじゃないでしょうか。

 すいません。追伸です。
 この記事で、全国スギダラケクラブの生い立ちと現在を思い描きました。

キッチンドリンカー。
なにゆえに、キッチンで飲むのでしょう?

ちなみに私も(?)
キッチンダンサー。
なにゆえに、キッチンで踊るのかというと、
単に居場所で練習をしているだけなのですが。

と、そんなことはさておき、
人ひとりの発言や行動は、世の中を変えることができる。と思っています。
実際、歴史をみると、
大事件の発端は些細なことだったりしてますもん。
もちろん、やり方を失敗すると失敗するのですが。(失敗したら、それはやり方が間違えていたり、タイミングが違ったりしてるということかと。)

「悪のり」とは、そんなちっぽけな発言や行動を
倍増させてくれるツールですね。きっと。

ある意味「応援」なのではないかと思います。

これからは、世の中のことを嘆く前に、
自分の行動力のなさと悪のり不足を認識しようと思いました。

ということで、小さいことですが、土湯温泉のブログにコメントをしてみました。


「ノリでやってしまう」これってモノゴトを進める基本だと思います。大切な事ほど簡単に決断するというのが、私の流儀です。

キッチンで、それも家人が寝静まってからでないとお酒が飲めない我が家……。

現代の高齢者は、若いころ悪のりしたから、経済成長が達成できたと考えることもできますね。今からでも遅くない。再び経済成長目指して。
そうそう土湯温泉ブログ、読みました。思わず私も書き込んでしまった(^^;)。

もう一つ、私も悪のり。
某牛丼チェーンに電話して、リターナル箸使用に関する資料を送っていただけるようお願いしました。今週中に送るとのことです。ほかの人が動いたのなら、自分もやっちゃおう、という「赤信号、みんなでわたれば怖くない」感覚で。「悪のり」とは、なかなか動こうとしない自分を叱咤激励するツールでもあるのです。

さらに悪のりして、今晩キッチンでお酒を飲みながら踊ることにしますV(^0^)。

注意!
キッチンは、転ぶと危なそうです。
キッチンドリンクダンサーは周りを片付けてからです。

フラメンコ止めて、一人ランバダにしときます。それとも琉球舞踊にしようかな。

どうせ酔ったら、歩いても踊ってるみたいだし(笑)。

手を全然使わないアイリッシュダンスは、おおもとはキッチンで踊っていたから狭くて手を動かせなかったという説をテレビで見ました。二人とも王道を行っているかも。

アイリッシュダンスという手があったな……(笑)。
昨夜は、どちらかというとストレッチ体操みたいな踊りでして。肩こり酷いし。

今はキッチンですが、将来は世界三大棚田を舞台に踊りたいと思います。
(大風呂敷。)

私が認定した世界三大棚田はルソン・バリ・久木野なので、久木野の時はばっちり応援します。

田植え前の水を張った時期に、田の中で泥水を蹴立てて踊るのが一番迫力があっていいと思います。

イメージでは、棚田は背景だったのですが、中ですか。
それならば、ソロでなく群舞のほうがよいかも。

こんばんは

田中さんが提唱された「my割り箸」ですが、ささやかながらも、効果が出てきました。
「環境に優しい」とリターナル箸(プラ箸)にしていたラーメンFCで、メニューに「割り箸をご希望の方はお申しつけ下さい」のメモが。
My割り箸は懐に納めて、オーダーの際に大きな声で「割り箸でお願いします」と。
ま、いつまで続くのかは判りませんが、「割り箸復活」できるかな?

なんだか、みんな凄いなあ~というのが、私の思いです。私、口先だけだから(^^;)。山に行かないで林業論じる「安楽椅子林業家」になりかけている。

でも、皆さんの動きが私の背を押している面もあって、これぞ「悪のりの効用」でしょうか。
私も、棚田の中で踊ります\(^o^)/ ドジョウすくいか?

土湯温泉のブログのコメントにお返事ありましたよ~。

棚田業界でダンスと言えば、千葉の鴨川の大山棚田でかっこいい創作舞踊をやっとりました。でも、それは棚田を背景にしたものなので、悪のりするならやっぱり棚田の中かな、と。ドジョウすくいは、はまりすぎてかえって面白くないかもしれません。

棚田の中の群舞だったら、その昔牛が歩いて田を耕したという蹄耕に匹敵する効果も得られそうです。

土湯温泉ブログ、読みました。じわっと効果が出ているのではないか、と。熊(♀)さんのコメントが優しかったから、私はチクリと皮肉を効かせたつもりです。また優しく書くべきかな。
活木活木森ネットワークからもお手紙出したそうです(^o^)。

田植え前の棚田だったら、ダンスよりラグビーかもね。

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