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森と林業の本

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2010/04/23

タケノコ通貨

ようやくタケノコ堀りに出かけた。

もともと生駒山の中腹なので、連休前がピークなんだが、このところの寒さでタケノコも遅れているようだ。今年は順番では成り年なのだが。

今回は、8本。プラス巨大タケノコをへし折る。まだ数は少ない。もっとも、先に誰かタケノコを掘った穴があった。加えてイノシシが掘り返した跡も。ハイカーに加えてイノシシにも狙われるようになったか。

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ちなみに私がタケノコを掘るのは竹林ではない。雑木林の山林である。我が一族の山林なのだが、年々竹が侵入してきて、ほっておくと木が駆逐されて竹林になりかねないのである。そこで、せっせとタケノコを掘るのが森林保全になる。


ただ、雑木林のタケノコ堀りは、そんなに甘くない。木の根っこと絡まっている場合もあり、掘るのにちょっとした技術がいる。
これまで最高一春に100本くらい掘ったことがあるが、もし放置すると、毎年数十本の竹が生えることになり、小さな山林はあっと言う間に竹林に変貌してしまうだろう。

こうして掘ったタケノコは、近くのスリランカ料理店に上納に行く。すると、タダでミルクティが飲める(笑)。店は、連休にタケノコカレーを出すので、もっと持ってきてくれと頼まれた。1日5キロ必要とか。贔屓にしている女性マネージャーに頼まれたら、頑張る気になるなあ。

その代わりに、次はランチをご馳走になろうか。できたらマネージャーとのデートの権利がほしいんだけど……(⌒ー⌒)。

ほかにも近くの陶芸家にも届けたし、大家さんとか、いろいろ分配先がある。
この地域では、タケノコが通貨として流通しているのである。この季節だけの期間流通だけど。それぞれ問題は、ちょっと重いことと、鮮度によって価値が変貌することだ。それにタケノコを届けて代わりに何を得るかがわからない……。ある意味、将来への投資であり、気持ちのやりとりである。

物々交換といわずに、地域通貨だと言えば、今風に広がるかも。

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コメント

生の竹の子だと通貨の減価速度が非常に速いですが、干し竹の子にすれば、もう少し安定した通貨になりますね。どちらも減価型なので、人間にも環境にもよろしい通貨になるのではないでしょうか。

愛林館のタイカレーは干し竹の子を使っております。この場合、竹の子の先だけを茹でて干しているので、そんなに大変ではないですよ。竹の子掘りではなくて竹の子伐採です。生竹の子と干し竹の子は生椎茸と干し椎茸くらい違うので、カレーにはなかなかおいしいです。

通貨単位名に何か覚えやすくユーザに愛されるものを考えたいところですね.

通貨名……何がいいかなあ。
1タケノコ、2タケノコ、3タケノコ……ではいいにくいか。
10以上にあるとアオタケに単位を変える。さらにソウタケ、ジュクタケ、ロウタケになる。
干し竹は、ホシタケ、いやカレタケ(笑)にするか。花が咲いた竹は、オハナバタケ。う~ん。

ちなみに干し竹は、オツな味ですね。たまに地上1mくらい伸びたタケノコを見て、もう食べられないと思う人もいますが、実は穂先はオイシイ。

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