日本森林保健学会
久しぶりに森林療法関係の情報。
、「日本森林保健学会」が、2010年4月3日(土)に発足した。森林と人間の保健・健康について考える学会ということだが、ようは森林療法を研究実践する学会と言ってよいだろう。
もちろん中心メンバーには、上原巌・東京農業大学准教授がいる。
これまで森林セラピーだの森林医学だの、さまざまな動きがある中で、改めて学会というのはこれが初めてではないか。
すでに記したと思うが、森林セラピーを推進するNPO法人森林セラピーソサエティとは別にNPO法人日本森林療法協会というのがあったのだか、こちらも分裂して、上原さんが結成したのが「みんなの森」。今回の日本森林保健学会は、こちらの系統だと思ったらよい。
学会と言っても10人ばかりらしいが、地域医療、障害者福祉、児童福祉、環境教育などに携わる人々がメンバーで、北海道から九州までのいるらしい。
ここで何が正統派か、何が分裂の原因かなどを説明する気になれないが、残念ながら研究分野の細分化が理由ではなさそうである。せめて学問的な対立なら救いもあるが、そうでもない。全然別次元なんだなあ。
一方で、「日本奥山保全・復元学会」も設立された。こちらは嘘か誠か、会員数24000人だという。もっとも、この学会を設立したのは実質的に日本熊森協会であり、メンバーも同じである。
学会といってもピンキリで、一時期、団体名に学会を付けるのが流行ったことがある。私は以前「日本焚火学会」を取材したが、内容的には、アウトドア団体でいいやん、というものである(笑)。まあ、一応、焚火の意義や技術、歴史の研究発表を行っていたけど。
ともあれ、日本森林保健学会が、純粋に研究活動を行い、社会に還元してくれることを望む。人間関係と物欲とは無縁であれ。さもないと、森を歩いても癒されないでしょ。
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