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2010/04/16

ヒノキの枝と内装材

大分市の池見林産工業が、山に放置されているヒノキの枝を、全国から現金買い取りを始めるそうだ。末口径30×長さ600ミリ程度の枝30~35本を1束単位だという。

この会社、国産針葉樹のムク材を使用した内外装材生産量日本一の会社だ。私も取材に行きたいと思っていたのだが、その前にこのニュースが飛び込んできた。

ヒノキの枝を何に使うか?

スギ、ヒノキ、マツなどの針葉樹材に出る、死に節や腐れ節の補修に使うのだ。節部分をカットして、ヒノキの枝から作った埋木の駒を打ち込む。

これまで国産内装材は、節があると役物にならないとされてきた。しかし、ちゃんと補修すれば、美しい板として内装に使えるようになる。

もちろん、その前にしっかり乾燥させないと、駒が浮き上がったりするから、技術力は必要だが、実に単純な話しだ。どうやら大手は面倒だと参入しなかったらしいが、今や機械化しており、需要はうなぎのぼり。そこで肝心のヒノキの枝が足りなくなった。

そこで全国から買いつけようというわけだ。

ヒノキの枝が重要な商品であり金になるということも重要だが、内装材には二次加工が必要だということも気づいてほしい。
製材して板にしたら、それが内装材として売れるわけてはないのだ。ちゃんとモルダーで磨き上げ、傷などは補修する。もちろん本実と呼ばれる隣の板との接合部分の加工も必要だ。

つまり、これまでの日本の製材は、ほとんどエンドユーザー向けの商品ではなかったのだ。

それが許されたのは、大壁構法で施主には見えない木材として使われたからだろう。だが、今後木の用途は内装材が中心となる時代が来ると、今の製材所では対応できないのではないか。すると、またもや外材(とくに欧米は進んでいる)に席巻されるとも限らない。

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木製品・木造建築」カテゴリの記事

コメント

ん~一束800~1500円くらいっすかね?
枝はやったことはないんだけど、市場には昔から出てますよ。それに美しくはないんだけど、技術的に見た目判らなくなったのかな。
おばちゃんの(?)内職だったんすけど。

埋木ですか?

埋め木は、「梅木」と大工の父には教わりました。

しゃれでなく、梅の木の枝は、本当に生き節のようで、いつまでもきれいでした。

枝を買い取ってまで節埋めする会社があるのは、驚きです。それだけ内装材の需要が伸びつつあると見るべきか、抜け節だらけの板材が多くなったと見るべきか、いずれにしても、これで採算が合うのかどうか、興味あります。

「国産材はなぜ売れなかったのか」でも取り上げられていました。安心して使えるメーカーという印象を持っています。

池見林産は採算があっている、といをより業績伸ばしているようです。

使える木はヒノキだけじゃないだろうけど、ヒノキの枝が一番手に入りやすいかな。
昔からされていたことを、機械化して量産体制を作ったことがすばらしい。

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