『生駒山-歴史・文化・自然にふれる-』
本が出た。
『生駒山-歴史・文化・自然にふれる-』
(生駒山系歴史文化研究会著・ ナカニシヤ出版)である。
生駒山系を活性化することを目的にして財団法人大阪府みどり公社が結成した研究会のメンバーで執筆したものだ。
私は、研究会のメンバーの一人であるから共著者の一人。といっても半分以上は私の執筆だけどね。今年は出版の予定はなかったのだけど、この本の企画が昨年入って、おかげで共著ながら、今年も出版が途切れなかった。
もっとも内容的には、文字通り生駒山の本なので、大阪、奈良など近畿圏の人しかピンと来ないだろうな。生駒山とは、大阪と奈良の県境に伸びる山系である。日本一神様の多い山とも言われており、古事記・日本書紀にも登場する。私は「日本最古の里山」と名付けている。その点については、拙著『里山再生』にも記した。
構成は、歴史編・自然編・探訪編に分かれており、私は自然編の一部と探訪編を執筆した。歴史編と自然編は、執筆者は私以外は学者がほとんどだから、お硬い、もとい真面目な学究的なものだが、探訪編は、ポップな生駒の姿を紹介している。
おそらく、地元の人でも知らない生駒の話が相当登場するはずだ。そもそも生駒山について網羅的に語った本がほかにないのだから、貴重だ(と思う)。
内容は保証する(少なくても私の執筆部分)が、サブタイトルがねえ~(笑)。これじゃあ、手にとって買う気にならないでしょう、と言ったのだが、元締めが「格調高く!」と譲らず、こうなったのである。なんでも「売れなくてもいい!」とまで言ったそうだから、私としてはボルテージが下がることこのうえない(笑)。
まあ、私の本のタイトルは、これまで過激なのが多くて、それが物議をかもしたし、また私も編集者といざこざを起こしたものだが、今回は反対である。「もっと過激に」と私が言っているのだよ(^^;)。
これまで私が執筆した本は、13冊くらいのはずだが、共著や別名で執筆したものを合わせると、20冊くらいかなあ。(ちゃんと数えてない……。)
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探訪編、楽しそうです。
読みたくなりました。
http://www.nakanishiya.co.jp/modules/myalbum/photo.php?lid=635
出版社から買うのが確実かなあ。
投稿: 熊(♀) | 2010/04/15 12:52
まだ書店にも、ネット書店にも並んでいないようですね。
それにしても、表紙といい、サブタイトル、それに帯文もダサいなあ。
生駒山の歴史に興味ない人が面白く読めるのは、探訪篇だけです(^^;)\(-_-メ;)。
投稿: 田中淳夫 | 2010/04/15 15:20
う~ん。
やっぱり、タイトルとかは、すごく大事ですね。
田中さま単独の生駒本を期待してます。
県とか市とか村とかの境にある山って、いろいろいわくがありそうで面白そうですし。
投稿: 熊(♀) | 2010/04/15 20:58
各地で地元の山の歴史と自然を掘り起こせばいいと思うんですよ。きっと、地元学になる。
先日、佐賀県の脊振で明治時代に苦労して村有林作った人の話を聞きましたが、故郷の偉人を発掘することが、地元の誇りにもつながる。
投稿: 田中淳夫 | 2010/04/16 10:32
遅ればせながら、本日入手♪
読ませていただきますよ~。
投稿: 熊(♀) | 2010/05/17 18:19
あらあら……(笑)。
最初のうちは眠くなりますよ(^^;)\(-_-メ;)
投稿: 田中淳夫 | 2010/05/17 22:08
大丈夫です。
ちゃんと探訪編から読んでます。
でも、さすが悪名高き?表紙です。
自宅のテーブルよりも、職場のデスクに馴染みそうな外観。と思いましたよ。
投稿: 熊(♀) | 2010/05/17 22:23
職場で、仕事するふりして読めるようにという深慮遠謀で行ったです……てなわけ、ないか。
ごゆるりと、ご笑覧くださいませ。
投稿: 田中淳夫 | 2010/05/18 09:27
さすがに職場では読めませんよ。
でも読み終えたので、直属の上司ではない上司に、
「一部おもしろいから、読め!」
違う違う、
「お読みになりませんか?お貸しします。」
と、強引に貸してみました。
きっと、楽しく読んでくださるに違いない。
写真を指差し、ここ行ったことある♪ってうれしそうでしたし。
投稿: 熊(♀) | 2010/05/19 17:47
えええ、もう読み終えたんですか。私もまだなのに……。オイオイ
その、直属でない上司って誰だ(^^;)。遠慮せず、怒鳴ってやってください。楽しく読んだいただけますように。
そうだ、割り箸のチラシを送るよう手配するのを忘れてた。熊(♀)さん、いる?
投稿: 田中淳夫 | 2010/05/20 00:22
ああ!
チラシ!
ほしいです。
手間が増えないようでしたら、お願いします。
生駒本、読み終えて、
「生きているうちに一度は生駒に行かなきゃならん。」
という気持ちになりましたから、有効な本だと思います。
しかし、手にとって開くまでに壁があるのも事実。
「読め!」と強引に読ませる手法は知り合いにしかできないだろうし・・・。
投稿: 熊(♀) | 2010/05/20 07:46
>「生きているうちに一度は生駒に行かなきゃならん。」
どうせ来るなら、遷都1300年祭のうちですよ(笑)。
実は、明日も大学の後輩が「奈良」に来るのですが、無理やり夜は「生駒山」です(笑)。
投稿: 田中淳夫 | 2010/05/20 11:12