マイ箸づくりキット
昨日の写真の一枚目は、東京・日比谷公園で開かれた森林の市。
私が見てきたものを、少しずつ紹介して行こう。
ここに顔を出して、いろいろな木材商品を見て回ったのだが、そこで目立ったのは、箸の販売とマイ箸づくりだった。もちろん割り箸もあるのだが、マイ箸をつくろう、というイベントが多かったのだ。やはり箸は、都会の人にとって、もっとも身近な木製品であることを痛感する。逆に、箸を越える日常的な木製品は見つからなかった。
写真は、活木活木森ネットワークのブース。
もちろん、こうした場だから、どんな箸も木製である。だから割り箸でなくても敵意を見せることはない(笑)。
そして……とうとう私もマイ箸づくりにチャレンジしたのである!
これまで飽きるほど?割り箸づくりの現場は見学してきたが、実際に自分で作る経験はない。そりゃ、山に行って、その場で雑木を削って箸を作ることはあるけど。
初マイ箸。
なんとなく、禁断の言葉だ(~_~;)。
そこで目にしたのが、マイ箸づくりキットである。
いきなり木片を削って箸にするわけではなく、誰でも箸造りを簡単にできるキットがあったのだ。それも各所で工夫されたものを目にしたが、もっとも斬新かつ簡単なものが、以下のチラシのものだった。非常に考えられたもので、木片をセットして順番にカンナで各面を削るだけで、先が細い箸ができるのである。
作ったのは、酒井産業という長野県塩尻市の会社。
ここでは、なんと「木育」に関する商品ラインナップがある。なかにはスプーンづくりキット紙芝居キット……そしてヒノキの丸太(皮つき)まで販売しているそうだ。
そうか、木育とは最近よく言われるようになったが、実際のメニューはまだ少なく、また実施するにも材料の調達、講師の確保などに苦労する話を聞く。それを簡単にできるセットにしてマニュアル付きにすれば、需要はあるだろう。
木材商品でありながら、木育商品。こんな切り口もあったか。
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昨年の「ホビーショー」でこの商品を見ましたよ。「木育」というジャンルもできるとはです。
投稿: ももちやん | 2010/05/13 15:55
食育、木育、そして箸育という言葉もあります。
箸の使い方を教える過程で、マイ箸づくりを行うそうです。
教育分野で木材利用を高めるのは、一石二鳥かも。
投稿: 田中淳夫 | 2010/05/14 00:02
おお!こんなに箸づくりキットがクローズアップされている!
お越しいただき、ありがとうございました~~
田中さん的には、マイ箸づくりには高い壁(?)があったのですね。
でも、しゃーこしゃーこと削る感じはたまらなく楽しいですよね。
このキットももちろん国産材でございます。
これ自体、インテリアになるかも!?・・・言い過ぎでしょうか(^-^;
投稿: ただっち | 2010/05/14 17:52
その節は、お世話になりました。
箸づくりに壁はありませんが、「マイ箸」という言葉にありました(笑)。これは「バカの壁」よりは低い「ハシの壁」です。
おそらく、このキットを作った人はああでもない、こうでもないと考えて楽しかったことでしょう。
投稿: 田中淳夫 | 2010/05/14 21:57