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2010/06/01

大面積皆伐

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写真は、奈良県吉野郡上北山村の一角。

こんな大面積皆伐地が各所に見られた。ここはまだマシな方で、数十ヘクタールに広がるところも、幹線道路からかいま見られた。
おそらく、奥地に入ったらもっと広がっているのではあるまいか。

かつて「大面積皆伐」がかなり批判された時期があり、ほとんど姿を消していたのだが、最近になって復活している。とくに九州や四国、東北、北海道に顕著だ。
幸い、関西にはあまり見られない……と私は思っていた。だが、そうでもなくなりつつある。

吉野郡は、奈良県南部をすべて含む広大な地域だが、この辺りは吉野林業地ではない。吉野林業とは、基本的に吉野川(紀ノ川)流域の林業地(さらに狭義の定義もあるが、今回は省く)だが、叔母峯峠を越えると、北山川流域になる。

林業の歴史や施業法自体も違うが、こうして大規模な伐採地が広がるのも、さすがに吉野地域では見かけなかっただけに、ちょっとショックであった。

やはり国産材が大量に求められていることを感じさせる。需要は伸びているのだ。しかし残念ながら、その価格はそんなに高値ではないだろう。

よく観察すると、あまりの急傾斜ゆえか、重機は使っていない。作業道もほとんど見えなかった。そのせいか崩壊も見られず、ていねいな施業を行ったように思われる。そして、ほとんど再造林がなされていた。だから、乱伐には当たらない。

とはいえ、日本の森林が動き出していることを感じさせる。

ちなみに、私は皆伐を批判するつもりはない。その点については、また改めて。

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コメント

ふとした疑問、です。

こんな風に伐採されるのは、
両サイド斜面と所有者が違うからですか?

個別事情はわかりませんが、基本的に所有の境界線が伐採の境界になるでしょうね。まだまだ所有者の集約化は進んでいません。

この場所はダム湖に面していますから、伐採した木はダム湖に落として運搬したのかもしれないなあ、と思っています。

機械集材で山に傷が付かず何よりでした。

皆伐すると、その後の下刈りの労賃までは出せないと思うので育林放棄の前段階ではないかと不安になるのですが、大丈夫でしょうか。

大規模皆伐に反対する人が最近多いようですが、私には理解できません。
このコメントを読んで、ヒステリックになる人がいるんだろうな~

どこまでの面積を「大規模」と捉えるかを科学的に考えないと、皆伐の成否は論じにくいですね。それについては、改めて。

この場所に関しては、地ごしらえの跡があり植林も行っているようです。でも、下刈りをちゃんと行うことができるかどうか……。また、獣害対策も心配。

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