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2010/06/30

龍馬の国の木材商品開発

話を高知にもどすが、いまや高知の町は龍馬一色

なんでもかんでも、龍馬に結びつけている。酒蔵は「龍馬ともっとも関わりがあった」ことを売り物にし、食べ物も龍馬セット。お土産品も、龍馬グッズがあふれている。そして県内では「土佐・龍馬であい博」を開催中。

私も、取材の合間を縫って、ちゃんと見て回っている(笑)。

まず朝一番に「龍馬の生まれたまち記念館」を訪れ、龍馬の住む居間にお邪魔。

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私も縁側でくつろぎました(笑)。





そして高知駅前の「高知・龍馬ろまん社中」にも入場。ここはNHKの「龍馬伝」におんぶに抱っこされた中身のない展示だったが、それでも生龍馬と記念撮影(笑)。

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あえて、こんな企画にノル私。




そして、その横には「とさてらす」と名付けられた、ようするに観光案内と土産物売り場があった。ここで気になったのが、この壁。

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わかかるだろうか。

この凸凹。木でつくられているのはもちろんだが、材料は何か。

そこで、この商品は知っているかな。

Photo_2

そう、「木のトレイ」である。ようするに杉を薄くそぎ、それを張り合わせる技術が開発されて、それでトレイをつくったもの。が、全然売れない。

木のトレイの製造を始めた各地の工場は軒並み赤字で、なかには補助金返さず倒産したところも出る始末。まあ、ひどい木工商品づくりの典型例なのだ。

馬路村も同じ。が、そこから違うのは、同じ技術を使ってトレイ以外の商品開発に乗り出したこと。ウチワやクッションなどもあったが、東京のデザイナーと組んで生み出したのが、モナッカというブランドで売り出している木のバックだ。

Photo

これがモナッカ・バッグだ。

高知県馬路村で開発されて、イタリアのファッション展示会にも出品されて、たしか優秀賞取ったんじゃないかな。今では、ものすごい高値で販売されている。

それで名を挙げたわけだが、私からすると、木材の量は出ないことに不満があった。高級扱いして、ブランドをつくるのはいいが、いくら売れても木材使用量はしれている。まあ、利益が山に落ちるのならいいのだが……製造元には落ちても山主には還元されないだろう。

今回見かけた「とさてらす」の壁は、明らかにそれと同じ素材。つまり、壁というインテリア素材としての可能性を示しているのだ。これなら量はある程度出る。

これは、私は注目する。実際に壁素材としてはどんな効果が出て、デザイン的にもどんな味が出せるかは簡単には言えないが、一つの木工技術をバッグだけではなく、さまざまな異分野に応用する姿勢に期待したい。

考えてみれば、薄板を張り合わせて柔軟な木素材をつくることは、商品の素材づくりにすぎない。それをトレイに止めず、バッグや壁に応用してこそ、商品になる。半商品に止めては売れないのである。これは、東濃檜と同じだ。

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コメント

あえて、こんな企画にノル私。

十分楽しんでいる「生淳夫」さま 
に見えますが・・・。

モナッカ・バッグ。いいですね。
もしかして、「モナッカ」は
最中からきているのかなあ。
(名前をつけた方、違ったら、すみません。)

でも、ちょっと美味しそうな形状のバッグだ・・・。


いえ、アテンダントのお姉様に、「お写真いかがですか」と誘われたら断れなかった気の弱い私だったのです……。

モナッカの語源は何だったか忘れたなあ。最中だろうか。

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