日経新聞に割り箸記事
本ブログ読者より寄こされた情報。
昨日の日経新聞の地域総合ページに割り箸の記事が掲載された。
「割りばしが訴える森林保護」というタイトルで、奈良で展開されている「Yoshino Heart プロジェクト」を紹介している。
つまり吉野の割り箸をアドバシにして、ナチュラルローソンなどに使われていることを伝えて、「割り箸の復権」をめざすものと取り上げている。
久々に割り箸についての、真っ当な記事である(^o^)。
地域版に止めるのは惜しい。全国版に載せてほしい。(現時点では、確認できず。ネットにもアップされていないようだ。)
残念ながら、ネットだけでは通じない読者も多いので、紙媒体のマスコミの報道を行う人々にコツコツ情報を伝える努力も必要だなあ、と感じる。
各地のマイ箸などの動きに反応する際は、それを報道するマスコミにもコトの次第を伝えていかねばならないだろう。
また記事では、森林(林業)保護と絡めているが、樹脂箸の洗浄などのコストや環境面、そして衛生面からも、突っ込んでほしいのものである。そのためにもデータや証拠がほしい。
たまたまこの件がツイッターで話題となり、店で出された樹脂箸の不潔さを示す写真を集めることになった。結構スゴイのがある。
もし、読者の皆さんも、お店で汚れた樹脂箸を見かけたら、携帯電話でいいからパシャと写真を撮ってください。そして送ってくださると幸いです。
そういえば、先日の飲み会では、案の定店で出されたのは樹脂箸。当然、割り箸を出すように言ったのだが、出てくるのがやたら遅い。料理を目の前にしてそれはないだろう、と結局、自分が持っている割り箸を使ってしまった(^^;)。
で、遅れて出てきた竹割り箸は、持ち帰る。次の店で樹脂箸が出たときに使おう。ちなみに、竹割り箸は防腐剤を使っているから嫌いなのだが、ここで出たのは防腐剤を使わず、煙で燻蒸したものであったのでよかったよ。
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» 割り箸が訴える森林保護 [tetsudaブログ 「日々ほぼ好日」]
日本経済新聞朝刊(7/19付)の「時流地流」欄(地域総合面)に、「割りばしが訴える森林保護」という記事が載った。全国版にこのような記事を載せていただけるとは、とても有り難いことである。
http://ikoma.cocolog-nifty.com/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2010/07/21/3.jpg
生駒市在住の森林ジャーナリスト・田中淳夫氏も、ご自身のブログに《久々に割り箸についての、真っ当な記事である(^o^)》と、顔文字入りで賞賛... [続きを読む]
いや、今日の会議でこの記事のことが話題になったんで、全国版ではないかと思われますよ~。
件の記事です、とすぐにPDFで送ってくれましたしね。
やっぱり紙媒体の威力は強いですね…。
投稿: ただっち | 2010/07/21 18:58
国産割り箸の推進活動。明日、横浜で15名程の奥様に推進活動を行います。環境問題にも意識が高く、関係メンバーへの情報発信力の高い方々。この間の本ブログの割り箸に関する事項、リアルな動きとして大変参考になります。意識しながら国産割り箸推進を訴えて来たいと思います!※紙媒体には遠く及びませんが、地道路線で頑張ります。
投稿: 木曽のS | 2010/07/21 20:21
ブログで言うのもなんだとは存じますが・・・。
相対でのコミュニケーションにかなうものはないですね。しかも、双方のやり取りがあることが重要だと思います。
試験販売や普及啓発の活動などを行うとそういう現場感覚になります。デジタルや紙ベースで広く情報を伝達していくだけでなく、地道な活動がそれを確かなものとして人々の心に刻んでいくのでしょう。
ほかにも、森林施業の普及についてもやはり、現地でのコミュニケーションが一番!
引退を心に決めていた往年の林家も感覚が戻るみたいですよ!この前は、木材業者を山に連れて行って、林家と面談する機会を設けたら、林家のやる気が明らかに増してきました。(ただ、価格の問題がありましたが)
日常で使っている(一部使わなくなっている人もいますが)割り箸は、生活密着アイテムですから、非常に高価が高いと感じています。
しかし、スギの割り箸の香りはほのかで高貴な香りがしますね。使っている人の心が香ってくるようですね。
投稿: 鈴木浩之 | 2010/07/21 20:35
遷都1300年祭の話題が載っているから、てっきり関西地域の記事だと思いました。そうか、全国配信しているのなら、効果も大きいでしょう。
紙媒体、電波媒体、そして電子媒体と、それぞれの役割はあると思います。
とくに電子媒体は、思いもかけぬ人々を結ぶ効果は絶大です。このブログを通して、いかに多くの人と知り合ったか。ツイッターでも、次々と知り合える。双方向メディアならではですね。
紙媒体や電波媒体は、広く告知する効果が絶大。
そして両者を深く関係づけるのには、相対して顔を合わすに勝るものはない。
それそれの相乗効果を期待します!
投稿: 田中淳夫 | 2010/07/21 20:49
田中さん、はじめまして。
『割り箸はもったいない?』を読ませていただきました。勉強になりました。
このエントリでご紹介の記事中で少し分からないところがあるので、もしよければ教えていただけませんか。
「国内のわりばしの原料は、間伐材や……間伐材の利用拡大は急務だ」
という部分なんですが、私の理解では割り箸に間伐材は使用していないのではないかと。それともやはり、樹齢数十年であっても間伐は間伐だから「間伐材」と表現して問題ないということなのでしょうか。あるいは一般的にイメージされるようなかなり若い間伐材からでも箸が作れる技術が開発されたということなのでしょうか。
投稿: hietaro | 2010/08/31 04:42
はい、拙著にも書いた通り、正確には端材であって(とくに吉野製は)間伐材ではありません。ただし、吉野の場合は端材の元となる木は樹齢80年でも間伐材なので……間伐材マークも付けていますね。
「間伐材」の方がイメージがよいという広報的なイメージで使っているようです。間違いではないが、本質ではない、というところでしょうか。
ただ、最近は細い間伐材から割り箸を作る技術が開発されたと聞きます。その技術をいかした割り箸製造に乗り出す会社も設立されました。まだ確認していないのですが、期待したいですね。
投稿: 田中淳夫 | 2010/08/31 08:54