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2010/08/29

手鋸による伐採

昨日に続いて、昔の林業の再現取材。

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伐採である。ただし、手鋸。

最初にヨキで受け口を切り込んで、追い口をノコギリで切る。

最後は、クサビを打ち込んで、倒す。

……まあ、見た通りの手順なんだが。

ここで告発します。

実は、手ノコで伐り始めてしばらくしたら、チェンソーを使いました(^o^)。
やっぱり手ノコは疲れるから。実演してくださった人も齢70を超えているし。

そして、最後の倒すところはチェンソーを外して、クサビを使ったわけです。本当は、鋸、あるいはチェンソーでも、そのまま倒れ始めるところまで切るものだけど。

オマケとして、剥いて切り取ったスギ皮を。なんだかカーペットして使えそう。

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こちらも裏話を。某東映の時代劇では、この杉皮を大量に注文してくれたそうだ。

何に使ったか。実は立木を作ったのである。

この杉皮を丸めて立木のようにして、枝まで模造で付けて。張りぼての森林シーンがあったそうな。

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コメント

これからは、学芸会の木の役の人は、これです。
身体に巻きつけて・・・ああ、そうだ。木のコスプレにも。
って、そんな趣味の人はかなり少数なので、新需要にはなりませんね。残念です。

木のコスプレかあ。

でも、樹皮を見ていると、いろいろ新しい使い道が生まれそうなんだけどな。

1枚剥くのに5分もかからなかったけど、それで500円くらい稼げる需要を生み出せば、副業として復活できるのではないかと。

江戸時代に杉林はそんなにはなかったのではないですかね。井上雄彦の「最後のマンガ展」を見に行きましたが、武蔵の住む霊厳洞(熊本市の金峰山の麓)からの風景に杉林がいっぱい書いてあって、現在の写真を見たんだなあと感じてしまいました。そういう性格の悪い観客は私くらいだと思います。

あ、そう考えると、わざわざ張りぼての杉林を作るのは間違っていますね(笑)。

よく時代劇の道には、わだちが残っているし。

でも、当時の家の屋根は、杉皮などを使っていたとも聞くのだけど。

昔の林業の再現ということでご紹介です。
古代の技術を継承しようと
こんなこと↓をしている人たちがいます。

http://www.tatami-world.com/ichinose.html

輸入物の木の皮もあるんですね。

1クラス全員が木の役の劇。
木のコスプレが実は流行っている。

なんてことはないでしょうから
それなりに需要があるのかなあ。

あらら。
名前忘れました。

江戸時代にも杉がないわけはありませんが、今とは全然違う面積ですよね。

木のコスプレは、誰かが漫画かアニメを発表しないことには流行らないような気がします。。。

だんだん杉皮にはものすごい需要が眠っているような気がしてきた。

ただし、今のままではダメ。なんらかの加工をして使い勝手をよくする必要がある。分野は……やはりインテリアか。いや、何かありそうなんだけどなあ。学校の文化祭の劇の大道具とか(笑)。

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