無料ブログはココログ

本の紹介

« 土倉庄三郎の「日本の林業論」 | トップページ | 農林水産省の食堂の樹脂箸 »

2010/08/24

WEDGEの森林記事

WEDGEという雑誌を知っているだろうか。

JR東海系の出版社「ウェッジ」が発行している月刊誌だ。その沿線のキオスクで販売している。あとは余程大きな書店でないと手に入りにくい。私も、通常では見られないので、図書館で読む。ちなみに新幹線のグリーン席に備えつけられている。私も乗車時は、いただいてちょくちょく読む。いや、グリーン席には座らないけど(^o^)。

これがなかなかのレベルなのだ。経済記事や国際記事、さらに地方の記事も、私のお気に入り。

で、そのウェッジ9月号で、森林特集が組まれていた。

日本の森林「孤独死」寸前 という記事である。

流行り?の孤独死という言葉を使うとは、なかなかうまいが、煽情的な記事のイメージもある。ちょっと心配ながら興味を持った。

幸い昨日は滋賀県に出かけたので、その際の京都駅で購入できた。

14ページに渡る特集で3部構成。
第1部 問題は荒れた人工林
第2部 菅首相の切り札、林業再生なるか
第3部 100年見据えた森づくりを

これが、実によく取材しているのだ。それぞれのテーマに沿った取材先をうまく選んでいる。なかには対立した識者・当事者を両方登場させているところもあるが、うまく棲み分けさせ、森林科学、あるいは林業界の現状を紹介している。

コラム扱いで「外国資本が森林を買っているってホント?」というコーナーも設けていた。ちゃんと「噂の真相」と付けている(^^;)。なかなかしっかり実情とその裏にある問題点を押さえていた。ただ煽るだけのどこかのバカ執筆者と違う。

記事の取材・執筆者が記されていないところを見ると、編集部で手がけた記事らしい。たしかに一部素人ぽい書き方をしている部分もある。だが、決して本質を外していない。
これは相当内情に詳しい人が編集部にいるか、あるいは取材先のアドバイスや基礎知識をレクチャーした人がいるのだろう。さもないと、これだけの取材先は確保できないし、まとめるのも難しいはずだ。

いや、この記事は買いですよ。現在の林業界を俯瞰するのに、もってこいの記事だ。

私も、この記事をパクッて、別の記事か本を書こうかな(^^;)\(-_-メ;)。

« 土倉庄三郎の「日本の林業論」 | トップページ | 農林水産省の食堂の樹脂箸 »

書評・反響」カテゴリの記事

コメント

 今朝、県の職員(AG)からもこの雑誌買うべし!というメールが来ました。

 グリーン席に乗っているつもりで読んでみます。

その記事を読みたいのですが、
鉄道と縁の薄い車社会の地方では、入手ならず。

明後日の東京行の際に手に入れたい。

実に興味のあるほんですね。
でも、早く新幹線に乗らないと10月号になっちゃうかも~^^;

ところで、最近AU(KDDI)さんも
仲間由紀恵さんを使って、請求書をwebにかえると
杉の木を伐採しなくて済む!
って言うような訳の分からないCMをやってますね。

15年生以上の杉の木はCO2の吸収はしないとどこかに
記載していたようなのですが。
だから、間伐を促進して、CO2の吸収率の良い「若木」
を植えようとしているんじゃなかったのかな?
木材の伐採=環境の破壊(悪いこと)のような安易な
考えを押し付けるCMは、もうそろそろ終わりにした
方が良いのじゃないかな!
http://kddi-eco.jp/pc/report/report02.html

少なからず反論としては
webにする為には、PCが必要になるけど
PC1台製造して購入者の手元に届くまで
どれくらいのCO2を排出するんだろ。
電気の使用も、PCの発熱量も気になるね^^

ただ今、ウェッジ編集部からメールがありました!

どうやら、とくにアドバイザーもいないまま取材を続け、この記事を書かれたようです。いや、お見事。というか、私がこの世界に染まってバイアスかかっているのだろうか。素直に情報収集すると、こうした結論に落ち着くということかもしれない。

ちなみに、ウェッジのホームページで直接講読もできるようです。ただし、送料(80円)いるけど。

あ、うちが取材断った雑誌だ(笑

もう少し考えて取材依頼してくれれば、いい情報提供できたかもしれないのになあ…。

へえ、そちらにも取材依頼していましたか。
相当幅広く、取材対象を探していたようですね。うらやましい(^^;)。雑誌記事の場合、往々にして、取材をたくさんすると経費倒れになるという辛さがあります。

おそまきながらWEDGEの特集を読みました。読んでいて、あれこれ田中さんが書いていらっしゃるのかしら?と思ったりして。それで、こちらのブログに来てみたら、あら違ったんですね。確かに文章が甘いところもありました。どうも失礼いたしました。

林業に素人でも、コツコツ取材して冷静に分析すれば、ちゃんと全体像が描ける好例ですね。
下手に林業通ぶっていると、足元救われます。自戒します(^^;)。

 県のAGさんからこの記事の表紙の絵を良く見て、考えてみれば・・・・、という話がありました。
 その絵が奥深いというのです。

 私は東京タワーとの対比ぐらいしか見ていませんでした。
 絵にはいろいろなモノが象徴的に表現されていました。

 法隆寺のペナント(伝統木造建築、工法の象徴)。木彫りの熊(サケ=海と山のつながり、循環)。シイタケホダ木(部屋の中にあるわけないけど)があったり、木材からできている紙新聞紙があったり。
 テーブルは円卓。
 部屋の壁がはがれて伝統工法の住宅が垣間見える。そして、真壁作り。雨戸も木製。

 もしかすると、座卓上のお箸は割り箸か?

 こういう象徴的な手法も同時に用いながら、林家の気持ち、消費者の気持ちや感情(そして勘定)を考えて、動いていかなければならないと感じました。考えさせられました。

 この絵を見た知り合いは、細かいところまでは見ていないと思いますが、「そうなんだよ!」といっていました。ぱっと見だけでも十分伝わり、実はその中には細かいメッセージも含まれている!
 そんなことに気づかされた今でした。

なるほど、よく見るとすごく凝っていますねえ。

「法隆寺のペナント」とは、古くさい、昭和の香りのするイラストだとは思っていましたが、そこまで観察していませんでした(笑)。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/36391/49236612

この記事へのトラックバック一覧です: WEDGEの森林記事:

« 土倉庄三郎の「日本の林業論」 | トップページ | 農林水産省の食堂の樹脂箸 »

2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

森と林業と田舎