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森と林業と田舎の本

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2010/09/17

新たな割り箸製造者に望むこと

最近、割り箸の会社もしくは製造所が次々と新たに誕生している。

とくにワリバシカンパニー株式会社が設立されて、hpも公開された。

http://warebashi.com/

ほかにも樹恩ネットワーク系の製箸所が各地にオープンしている。結構なことだ。こうした動きが、割り箸復権の基礎となってほしい。

『割り箸はもったいない?』を書くときに思ったのは、国産割り箸の製造量の少なさである。これでは、国産割り箸を使ってね、と言えないではないか……と思っていた。とくに少ないのは中国産と対抗すべき「元禄」とか「小判」など、ようするに身近で安い割り箸だ。どうやら樹恩も、ワリカンも、元禄箸の生産を始めるようなので、期待したい。

ただ、気になるのは、割り箸のことを紹介するところで「日本の割り箸需要は年間250億膳」という数字が今も出回っていることだ。
たしかに数年前までは、拙著を刊行した頃は、そうだった。

ところが、今はガクンと消費量が落ちている。正確な数字はつかめないのだが、輸入量と国産量を足して200億膳~220億膳だろう。その差は、単に需要が落ちたのではなく、樹脂箸へ転換された方が多いと考えてよい。

そして気になるのは、これに比例するかのように国産割り箸の生産量も落ちていることだ。最盛期は、10億膳近くはあったと推定しているが、今は5、6億膳くらいになっているのではないだろうか。

たとえば最大手の中本製箸は、生産設備は3億膳可能だというが、現在は1億膳くらいの生産とか。はるかも、1億膳作っていたのに、今は半分以下ではないか。吉野の場合も、生産が落ちるというより、廃業が増えているというべきかもしれないが、やはり落ちている。

一方で、輸入分も、かつては中国が輸入差し止めするとか騒がれたのに、今では価格が安くなってどんどん入ってきているようだ。

ということは、新たに割り箸を生産するところは、納入先・販売先をしっかり確保していないと危険なことになる。製造も大切だが、営業も欠かせないだろう。

狙うは樹脂箸もしくは輸入割り箸を使っている外食産業である。間違っても国産割り箸をすでに使っているところに営業かけてはいけない。それでは既存の国産メーカーを排除して自分たちが取って代わるだけのパイの食い合いになる。全体として国産割り箸が増えることにはならない。

ただ、そうなると価格が問題となる。ワリカンのところは元禄箸を2,5円で供給するという。大量発注だとさらに安くなるというが、中国産は1円以下なのである。

その差を埋めるアドバシもよいが、残念ながら現在のような不況になると、広告を取るのも大変だ。よほど強力な広告営業力が求められるだろう。

何か、国産割り箸を使うことによる価値をグローバルに感じ取られるようなシステムが必要だと思っている。(1食に箸代は、1~2円なのだ。仮に700円の定食を食べる場合、食材の価格、人件費などからすると、さほど負担は大きくない。

新たな参入者には、国産割り箸の生産の前に販売のビジネスモデルづくりを行ってほしいと思う。もし需要が増えたら、既存の製箸所に増産をお願いすればいいのだから。

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割り箸」カテゴリの記事

コメント

ごぶさたしてます。
郡上のわりばしプロジェクトのものです。
近くにワリバシカンパニーができたりといろいろ賑わしくなってきました。
ちょうど、あす郡上の材木を中本さんへ送ります。
我々も広告入りの国産わりばしを地域に流通させるのではなく、やはり郡上ブランドなる物を立ち上げて、地域材で作ったわりばしをその意義を理解してもらい適正価格で購入してもらう。そのようなことを地域の飲食店さんに理解、啓蒙して行かなくてはならないと考えています。


ブランドの確立も重要ですが、もっと製造元と販売代理業がしっかり連携できないかと思っています。
どうも今の状態は、お互いの足を引っ張り合っているところがある。疑心暗鬼のような。

連携によって量的な安定供給を実現もできます。ブランド価値の創出と価格の圧縮も行えるでしょう。

健闘を祈ります。

女「この割り箸かっこよくね?」
男「静岡のスギの割り箸だってよ」
女「いい割り箸で食べると美味しいね」
男「あたりめーだろ」
ナレ「カッコいい割り箸で食べる○○食品の塩ラーメン。うまい!」
なんて、CMでないかな。

まだ、世間一般は割り箸への抵抗感が強いかな。

意を汲んでいただき、有り難うございます。
私が申し上げたいのは 正しくこういう事です。

参考までに、日本国内での割り箸消費量は輸入統計や流通段階での体感から察するに、もっと減少して180億程度では と思います。

180億膳ですか……。輸入統計ではそれくらいですが、これには竹割り箸が入っていないと思います。そちらが35億膳くらいでしょう。それに国産割り箸が5億膳として、220億膳と計算しました。

いずれにしても、今必要なのは生産より営業であるのは間違いないと思います。

田中 淳夫 様

初めてご連絡させていただきます。
ミュージックセキュリティーズと申します。
当社は、日本初の森林支援ファンド「西粟倉村共有の森ファンド2010」( http://www.tobimushi.jp/ )の組成・販売などを行っております。

このたび、田中様がご紹介されているワリバシカンパニー社の事業を支援する「ワリバシファンド」の募集を開始しましたので、ご参考までご案内申し上げます。

ワリバシファンドは、個人の方より1口2.5万円からご出資いただき、ワリカン社が生産・販売した割箸の売上に応じて、最長3年後に分配金をお支払いするものです。(元本保証ではございません。)

詳細につきましては、下記をご覧いただければ幸いです。

ワリバシファンド募集ページ:
http://www.musicsecurities.com/communityfund/details.php?fid=149

今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

ミュージックセキュリティーズ
共有の森ファンド&ワリバシファンド担当者

おお、ついに割り箸ファンドが誕生しましたか。

常々、補助金ではなくファンド、責任あるお金の調達法と使い方を考えていたのですが、一歩前進です(^o^)。

ぜひ、新たな割り箸需要を開拓してください。出資者は、割り箸の復興に名を残すでしょう。

関心あり。
明日の林業活性化に、
資源の有効活用に是非。

割り箸については、本ブログの「割り箸」カテゴリーを読んでください。続々と新規参入が進んでいますよ。

割り箸ファンドに関しては、上記のミュージック・セキュリティーズにね。

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