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2010/09/11

日本の森を中国に売ろう!

日本の森が外資(この場合、多分に中国を指す)に買われている! という言説がどんどん広がる中、私はせっせと反論してきたが、ふと思った。

「中国に買ってもらったらいいんじゃない?」

考えてみれば、日本の森、とくに伝統的林業地の場合、常に外部資本を受け入れてきた。むしろ、外部資本に支えられてきたと言ってよい。吉野の借地林業はもっともよい例だが、ほかの地域でも、時の財産家が山を買い、その金で森づくりを行い、転売を重ねてうまく市況をつかんだものが儲けてきたのだ。

もちろん、その合間には損する者も続出しただろうが、財産家には山を持つステータスがあったし、資産としての保有である限り、損益計算では捉えられない面もある。

そして、今やグローバル経済の時代であり、世界の金は中国に吸いよせられている。そして金満家の中国人にとって投資先は国内よりも海外に向いている。

このチャイナマネーを利用して、日本の森林をよくする、林業を活性化するビジネスモデルは作れないか。

この場合、対象となるのは放棄森林ではない。(そもそも放棄森林は、境界線もあやふやだし、相続も子孫に拡散したりデタラメになっていて売買の対象になりにくい。そんな山林は、誰かが唱える公有化だって極めて難しいだろう。)

むしろ優良林地である。これをキッチリ管理した上で、そこに中国の金を投資させる。期限を切るのもいいかもしれない。定期借地権のように、確実に期日が来たら返還させる。一方で契約途中の転売も制限しなければなるまい。もちろん結果として利益が出れば、出資者に還元するのは当たり前だが、森林が健全化することで、日本側も利益が出る。雇用も生まれる。

また施業としては、何も木材生産に限らなくてもよい。林間栽培や、森林リゾートもありだ。いかに利益を上げて還元するか、シビアに経営する。

国際版「山守制度」、借地林業である。今風に言えば、国際版森林オーナー制度。いっそのこと、棚田オーナー制度も中国人相手に行ったらどうかなあ。

吉野では、山主より山守の方が儲けていたのは、地元なら誰でも知っていること。管理する日本人が儲けられる可能性は高い。

もちろん、そのためには法整備が必要だし、綿密で短期間に利益の出せる森林計画が必要だけどね。

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林業・林産業」カテゴリの記事

コメント

またまた激しいですね(笑)

総論賛成,各論わかんないです。

でも,境界がわからんとか,施業ができないとか,相続したくないだとか,いろいろあると聞くわけですが,そういったものを解決するチャンスに結びつけられないかなあ・・と思っていたので,私は全体としてはいいんじゃないかと勝手に思う次第です。

これをメインストリームに位置づけるというものではないわけで,ま,位置付いても困りますが。

日本の自動車メーカーが海外で工場を作るのと、
海外資本が日本の山、森を買うのとどこか違うのでしょうか。
大騒ぎするなら並行して買われないよう
対策をとることが大事なのでは。
もちろん買われなければ万事OKではないですよね。

変な日本人が持ってるより
まっとうな海外資本に買われた方がよっぽどいいかも。

バブルには日本企業がアメリカのビルを買った、
それを批判せず、自分の足元で同じことが起こると
騒ぎ立てる。
でも、これらのビルの多くは結局安く転売された。

危機を感じるなら、誰に所有権があるかより以前に、
森の管理に手を付けられないことに危機感を持とう。

日本の森を買いたいというのは、投資として魅力があるということです。未来永劫持ちたいということではない(と、思う。もしそうなら、まさに国土乗っ取りになるけど)。
この資金を利用しない手はないと思いますね。

問題は、その受け入れ先です。まず森林を集約化して、それをちゃんと森を管理して利益を出せる計画を示さないといけない。これは売り逃げ目指す不動産ブローカーにはできないことで、それなりの森林経営ノウハウを蓄積した会社でなければなりません。

いつもブログ興味深く拝読しております。

ひとつ質問なのですが、

>森林を集約化して、それをちゃんと森を管理して利益を出せる計画を示さないといけない。

これができたら、別に中国資本でなくても
国内でも投資されるのではないかと思うのですが
どうでしょうか?
(国内にはもうそんな資本は残ってないのでしょうか。。)

その通りですね(^^;)。

もちろん日本資本が投資してくれたらいい。
でも、まず無理でしょう。現代日本人は森林を投資対象と考えていないところがあります。国内でも森林購入の動きはそれなりにありますが、あくまで「所有」が目的ではないでしょうか。

それにリスクに対する考え方も違うような気がするなあ。中国流の一か八かの判断をする企業がどれだけあるか。また中国人はたいてい短期の利益を求めますから、経営計画の立て方も変わるでしょうね。

閉塞状態の森林経営に、外部からの目で森林投資を受けてみるのも手だと思いますね。

 地元の金融機関が山林を担保にしなくなったのはいつだったかな?
 たしか、平成に入った頃は既にそうだったような気がします。地域性もあるでしょうけれど。

 平成4年ごろには担保価値0といわれたような気がします。ただし、奥山を呈示したような気がしますので、生産が出来るところは別かもしれませんが。

いつも 拝見させていただいています。

私も売買に関し、法整備等が円滑に行くのであれば
投資目的で売買されてもいいんじゃないかと思っています。

以前 日本もバブル時 米国のエンパイヤーステートビルやハワイのゴルフ場を買収した経緯がありますから 
疲弊している日本の林業に活気ができ
良いのではないかと思っています。

中国マネーは 日本の不動産に相当投資されている現状は、
中国では 家やマンションを購入しても
国から 使用権を得られるだけで 不動産の権利まで 得られなく
日本であれば 権利まで得られるのが
中国人には、魅力だと聞いたことがあります。

まぁ 不動産の権利が中国投資家等に売買されるだけで
日本国が乗っ取られるのとは
また 違う話だと私は考えています。

日本国内の林業の活性化に繋がれば良いんじゃないでしょうか?

外資の土地所有を問題にするなら、まず考えるべきはゴルフ場でしょうね。かなり買われています。でも、ゴルフ場は比較的境界線や権利関係が整理されているから問題にならない。(ゴルフ場建設のよい側面でもある)
でも法的に、外資による売買を規制するなんてこと、不可能でしょう。
むしろ山林の利用や管理面に関して、日本人も含めて規制を強めるか、もしくは不作為に関して罰則を設けた方がいいなあ。

>むしろ山林の利用や管理面に関して、日本人も含めて規制を強めるか、もしくは不作為に関して罰則を設けた方がいいなあ。

所有者に森林の管理を義務づける(もちろん不十分なら罰則)と同時に、管理の良い森林には直接所得補償をもうちっと充実させるような制度を作りたいです。

私は、「森林保有税」を提唱しているんですけどね(^^;)。

森林保有には、みんな税金をかける。ただし、管理の状態によって免税されたり直接管理費補償がされる。まあ、人工林か否かとか、天然更新はどうなるとか、線引きは難しいでしょうが。

めちゃくちゃ高い森林保有税にすると、手離す人がいっぱい出てきて、あっという間に集約されるかも・・・

免税の対象には、人様に有用なパワースポットの有無とか森林マッサージの実施者の有無も入れてもらおう。なあんて。

保有税を滞納すると、土地を没収される。境界線問題も、これで解決かもなあ。やる気のない所有者は、みんな献上するだろうから。これで、「山林の公有化」が進みますね(^^;)。

森林マッサージの秘儀は、免税にしようかなあ。私が受けたいから。

なるほど、森林保有税もいいですね。直接所得補償はどうしても大地主に有利になりますから。

パワースポットは人が集まってもうかりそうだから、そういう場所を含む森林の保有税は10倍くらいにしていいのでは。

10倍ですか。それはパワーの強さによって決めないといけませんね(^^;)。すると、みんな過少申告?するかも。

なんだか好意的に見ているようですけどしっかりと管理するでしょうかね。
自分の国の土地でもないのに。
せいぜい自分が損をしそうになったら森林を全て伐採して禿山にするでしょう。
そうなったときに誰が責任をおうんですかあ?
そして近隣住民は大被害をこうむるんですよね。
あらゆる意味で土地にすまない人間に土地は売れないですよ。

ぜ~ぜん、わかってないみたいですね。

今、日本の山が荒れている(丸刈りして禿山をふやしている、あるいは放置している)のは、日本人所有者のやっていることです。外国人を警戒する前に、やるべきことは、こうした日本人所有者を糾弾することでしょう。

ちなみに、こうした日本人所有者は、ほとんど不在地主です。

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