民主党代表選から木材の売り方を考える
お定まりのドタバタ劇・民主党代表選が始まった。
巷間言われる通り、これは政策の争いではなく、「小沢一郎が好きか嫌いか」の争いだろう。
で、私の立場を言えば、菅直人の小粒ぶりは10年以上も前から感じていた。彼は大臣ならそれなりの能力を発揮するだろうが、トップに立つ器じゃないなあ、と。
一方で小沢一郎に関しては、今のところ口にしている政策は比較的共感するし、マスコミで騒いでいる「政治とカネ」の問題は虚構であると思う。人間的にはとても大物とは思えないが、菅より多少は大粒か。
だが私は、小沢一郎が大嫌い!なのだ(笑)。
最大の理由は、コミュニケーションの下手さ。あのしゃべり方。ボソボソとした口調はいらつく。笑顔も少ない。説明不足の内容。見ていると、なんか気分が暗くなる。
そもそも記者会見の回数の少なさ自体がコミュニケーション不足を象徴している。首相が会談を申し込んでも会わない、雲隠れするという態度もコミュニケーションの拒否だ。
側近は、よく「小沢一郎の人柄は誤解されている」と言っているが、誤解されること自体がコミュニケーション能力の低さではないの? もし首相として外交会談などに臨み、相手国の代表に誤解されたらどうするのよ。
そして、もう一つ大きな点は、彼の取り巻きの熱狂だ。まるで宗教団体かと思う。
今回の選挙戦も、報道見ていると、菅陣営はなんだかフワフワしていて本気度が見えにくい。片手間で応援している雰囲気(笑)。
それに対して小沢陣営は、鉄の団結を誇っているかのよう。動きも鋭い。これは小沢本人の問題ではなく、彼を担ぐ人々のあまりの熱心さが気持ち悪い。それも仲間意識というより崇拝対象? 少なくても師匠的な目で見ている。
いわば菅陣営=草食系 小沢陣営=肉食系 である。
ああ、それがおぞましい。私は群れを離れた雑食系? のつもりだが、暑苦しい集団肉食系は鬱陶しい。生理的に嫌悪感が湧く。団結と言えば聞こえはいいが、いわば統制であり、がんじがらめの組織形態である。こうした「話さないでもわかる」人々の集まりは、「話さないとわからない」人を排除しがちだ。
上記2つがくっついたら、合意形成を軽視しそうだ。どんなに意見が違う人でも、理解を求めてしつこく話し込み、「反対だけど、仕方がない」と思わせるのが政治だと思うのだが。そこには「わかりやすさ」と「ひとなつこさ」が必要だ。
というわけで、私は小沢一郎が総理になってほしくないのである(笑)。おそらく、私と同じような「嫌い」という感情で反小沢になった政治家も多いだろう。
……長い前置きになったなあ。
ともあれ、人は理性より感情で動きやすいのである。
人が商品を買うには、大きな段階的理由がある。一つは、理性的な「買えるか買えないか」である。価格が高い、安い。機能が自分の求めるものに合うか合わないか。
売り手の多くは、こちらを重視して、価格を下げたり、高い機能を設けたりする。
たが、その前に感情的な「買いたいか買いたくないか」がある。そして感情は理性に勝る。必要ないんだけど、欲しいなあ……と思った途端に、なかなか歯止めが効かなくなる。
なんでも医学的には、人が何かを「欲しい」と思った時には脳内にドーパミンが出るのだそうだ。このホルモンが出ると、快楽・幸福感が生まれる。いわばやみつきになる。一種の麻薬的な作用である。だから、必要ないのに買ってしまう。
もちろん逆もあって、必要だし、価格も手頃なのに手にとれない商品がある。具体的にはデザインがイマイチとか、色が好みじゃないとかいうが、ようするに感情がストップをかける。そして結局買わずに、「必要なんだけど、まあいいか」とないことを我慢するのである。
さて、本ブログの読者は、民主党代表選挙の行方より木材および木材商品の売れ行きを期にしている人が多いと思うが、なんとか木材商品で消費者にドーパミンを出させる必要がある。これを「動機づけ」という。
ドーパミンが出るような「動機付け」は、どのように行われるか。
ドーパミン・システムは、情報によって引き金が引かれる。それも新しい情報、予測できない情報(ワンダーな情報)に反応するそうだ。
だから木材商品を目にした消費者に「おや、これはいままでになかった」と思わせる情報を付加することができれば、かなりの確率で動機づけが行われるはずだ。
と言っても、みんな同じ柱や板だからねえ、なんて言った途端に勝負から下りたようなものだ。
その表面加工の状態が他社とは違うとか、ほかにはない情報(たとえば産地でもいいし、ヤング率でも、林業家の顔写真でもいい。)が添えられていると気持ちが動く。
この「買いたい」という気持ちの後に、理性的な判断が下されるのである。
おそらく小沢一郎の取り巻きは、彼に接するとドーパミンが出ているのだろう。私は逆にノルアドレナリンが出るみたいだけどね。
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