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2010/10/07

林業は幸福な産業

私の周りで、別業界で大きく成功した人が、次は林業に参入したいと言って相談に来られるケースが少なくない。

若くしてITビジネスを立ち上げ、20代で売上数十億円を達成した人。
名前を出せば誰もが知っている売れ筋の食品開発に辣腕を振るった人。
そして音楽業界でヒット作を連発し、アイドルを育てた人。
ほかにも様々な人々が、林業に興味を持ち、何かできることはないかと考え始めた。学生も女子も、実家が林業営んでいるわけでもないのに、みんな関心を持ち続ける。

なぜ、林業なのか。

話を聞いていると今の世界でも、それなりに成功は続ける自信はあるらしい。しかし、面白くない。儲けなくてもいいから、ワクワクする世界で仕事をしたい。そんな気持ちが育った時、そこにあったのが林業なのだ。メールを寄せる学生なども、現在の経済社会に入るよりも、山の生活に関心を持っている。

何も、林業を俺の力でブレイクさせて見せる、と力んでいるわけではない。多少は自負するところもあるだろうが、儲けるビジネスとして見ていない。面白い世界だと捉えているのだ。

彼らだけでなく、たとえば森林関係のシンポジウムが各地で開かれているが、それに参加して思うのは、その賑わいだ。なかでももっとも賑わうのは、東京である。しかし参加者のほとんどは、林業に縁遠い人々である。それなのに森林や林業に関心を持っている、なかには森林ボランティアとして参加したがる。

こんなに多くの人々が心配してくれる産業は、ほかにあっただろうか。

これまで衰退する産業で、無関係の一般市民が支援の声を上げる業界はあったろうか。
たとえば養蚕業は、戦前は日本の基幹産業として盛り上がったが、戦後になると急速に縮小して、今や風前の灯火だ。しかし、当時、養蚕に関わることのない市民が養蚕のためにと立ち上がることはなかった。養蚕を守れ、と市民向けシンポジウムも開かれなかったし、ボランティアで手伝うこともない。市民は消費者として、輸入物の絹で満足したのである。
同じく、鉄鋼や造船が斜陽になっても、業界関係者以外は興味なかっただろう。

そう考えると、林業には政府がどかすか補助金を注ぎ込んでくれるし、市民は森林環境税みたいな金とられても文句言わないし、それどころか手弁当で手伝いたがる。こんな恵まれた環境にある産業がほかにあるだろうか。

林業ほど、幸福な産業はないかもしれない

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林業・林産業」カテゴリの記事

コメント

私は来月から長野で林業の研修を受けます。その後は長野に移り住んで、林業をやろうと思っています。
田中さんの「日本の森はなぜ危機なのか」をもうじき読み終わります。
読めば読むほど大切なことが沢山あって自分の思いでだけではつぶれてしまいそうに感じました。
しかし、今日のブログを呼んでほっとしました。沢山の方たちが動き出しているんですね。私もがんばります。

そうですなあ。。しかし、、

某県で林業技術者候補生の中途採用募集してるんですけど、なかなか思うような若い人の応募がありません。正社員、月給25万、経験問わず…でも条件厳しいのかなあ。

定期昇給やボーナスはないし(業績次第)、能力ある人なら転勤の可能性もあるし、怪しい会社だし(笑

笑ってる場合じゃないんですけどね。現実は厳しいです。

まっこさん、頑張ってください。正直言って、林業従事者の待遇はかなり厳しいと思います。
でも、考えようによっては、それをカバーする面白さもあるはずです。

kaoさんの会社の条件、初心者にはかなりいいんじゃないでしょうか、林業界では。全国に現場があるのも見方によっては魅力だけどな。いっそ森林組合の現役から引き抜く方がよいかな。
まっこさんも、考えてみては(^o^)。

kaoさん>
公務員より初任給料いいですねw。
途中、昇給とかで変わるのでしょうが。
かく言う私は来年から公務員ですが。

同じ分野なので何処かで会うかもしれません。
よろしくです。

田中さんへ


私の個人的な考えと言うか、印象ですが、なぜ今林業かというのは、
つまり現代人、特に若い人は生まれた時から物質文明の中で育って来ているので、林業がとても新鮮な生活を切り開いてくれそうと感じるのだと思います。

農業は今では機械化が進み、大型機械を女子でも操作できますが、完成された作業プロセスですね。
それに対して、森林の中で作業する現場としての林業は、なんか健康な生活を営める業種であると感じるのではないでしょうか?

いま、世界的な市場経済が日本の社会を揺るがし、様々な格差を生み出し、人々は豊かになったのに日常生活に疲れて、飽きているのではないでしょうか。
単なる市場主義では面白くないと考える社会風潮が出て来ていると言う事です。やはり、なにかやりがいのある分野として、林業はまだまだ素人にも取組める改善の予知がありすぎる分野ではないでしょうか?

かくいう私も、田中さんの著書「割箸はもったいない?」に触発されて、吉野の川上村に通いはじめてはや4年?田中さんが今までに出された著作は、確実に日本社会を揺さぶっていますよ!

と、ここまで書いて、言い過ぎかも?と思わない訳ではありませんが、いままで関心が全くなかった人々を引きつける力にはなってますよ!!

たしかに、森には人を引きつける力があるのです!
田中さんは、その森の力を伝える伝道師?かな?

田中さんの本を読んで、タナカウイルスに確実に感染した男より

これからは、グルと呼んでください(笑)。病原菌扱いではなく(;_;)。

以前は古くさいイメージだった林業が、今や新しさを感じさせ、そして新規参入する余地があると感じさせているのでしょうね。
実際、外部の視点とノウハウの導入が、今後の林業を大きく揺さぶると思います。「古い」林業現場がそれに応えられるかどうかが焦点だと思います。

では、お言葉に甘えて
グル様(笑)

先週2、3日と岡山県の西粟倉村を全国スギダラケ倶楽部のツアーで訪問しました。

この村には若杉天然林があり、ブナとミズナラの大木を見ながら若杉峠まで歩きました。
この峠の先が整備されていないのは残念でした!ぜひ古道として整備してほしいものです!

100年の森を育てようと西粟倉村が取り組んでいる様子を見てきました。トビムシの設立した森の学校では、大学でトビムシを研究していたという牧大介さんが頑張っていました。
村の100年の森を見学しましたが,間伐したあとの林床にはミツマタが自生しており,これを利用した事業化も計画中とか。

村の大工さんが建てた杉と桧の軸組工法の家屋はゲストハウスとして宿泊しましたが,素晴らしい建物でした。すぐ前が西粟倉温泉駅だというのもいいですね。

大阪まで2時間、鳥取まで30分というこの村は交通の便がよく製材した材木を輸送するには大変便利な場所だと言うことです。

1億膳の国産割り箸生産工場を建設する計画が進められていました。今後この規模のものを3カ所に増やして、国内の外食産業に提供する計画のようです。
金沢の中本製箸株式会社の規模の割り箸工場が出来るようです。
外国産ではなくて国産の割り箸を生産する工場が出来るということで大変期待はしておりますが、使い物になる割り箸生産は奥が深いと思います。今後の様子を注目します。

森の学校には20代から30代の若者が雇用されており、今後の活躍が期待されます。

この村の家並みを車窓から観察して気づいたのですが,人口が1600人といいながら酪農と水田と山林があるこの地域はそこそこリッチな地域ではないかという感じがしました。田中さんはどう思われますか?

11月の紅葉の季節に、若杉天然林を再訪する予定です。

グルを信じる?信徒より(笑)

西粟倉村を訪れたのですか。そしてモデルハウスに泊まったのですか! 

ちょうど1週間前に本ブログで紹介した木の家が、それですよ。あそこで一夜を過ごしたのかあ~。(当日は、岡山でトビムシも出演するシンポがあったそうです。)

また割り箸製造計画も聞きました。フル稼働すると1億膳ですから、かなりの規模です。ほんの1年前、モアツリーズの皆さんと逢って、大規模製箸工場の展開の謀議(^o^)を酒とともに語り合った時は、実現までの長い道のりを想像していたのですが、あまりの速さに脱帽です。時代は想像以上に早く動き出したのでしょうか。

実は岡山から智頭にかけての地域は、田舎暮らし業界では、狙い目扱いされているんですよ。

グル様(笑)

そうですか!
あの辺りは田舎暮らしには,便利な地域ですね!

森の学校にはアイターンした若者が沢山いて、驚きました。それを司令塔の牧大介くんが指揮している感じでした。あのような若者集団を受け入れた西粟倉村の村長、道上正寿さんはなかなかの人だと思います。

トビムシが設立した森の学校は株式会社ですから、利益を上げないと共有ファンドで集めたお金を出した株主に還元出来ませんからね。

村長は、百年の森林構想を実現するのは普通は第3セクター方式でやるのだが、株式会社なのが少々心配であるという風なことを懇親会で発言してましたが,わたしは株式会社として若者の知恵で地域を活性化する方が、性根が据わっていていいのではないかと考えます。

やはり、地域活性化でも第3セクターでは本気に利潤を上げようとする意欲に欠けるのではないかと考えるからです。いわゆる補助金に依存する体質がなかなか直らないと考えるからです!

それとスピードですね!
森林組合だけでは出来ないことを、森の学校はやってますね。
林業活性化は、アイターンする高学歴で、速水林業の速水享さんのような、経営理念をしっかり持った若者を中心に進むのではないかと思います。

その意味で西粟倉村の戦略は,全国の他の地域を断然抜いていますね。

10月3日に、返り際に森の学校にある売店でお土産を買い、そこに働いていた女性に、「あなたはいつからここで働いているの?」と尋ねたら、帰ってきた返事が「2、3日前。神奈川から来ました」というではありませんか! 驚きました!

どうしてここに来たの?とさらに聞きと、前の職場の上司がこちらに移って来て、こないかと誘ってくれたので来ました、という答えでした。驚きましたね!

女性の方が感度が良くて、これから本気で森林を活性化?!すると確信した次第です!!

グル様、森には若い女性が必要ですね!

西粟倉村の魅力に虜となった京都のおじいさんより

株式会社が地域づくりを行う点に関しては、また考察したいと思っているテーマです。

「㈱森の学校」に売店があったかどうか記憶にないのだけど、若い女性はいいなあ……。
美人は美林をつくる、美林は美人をつくる。これをキャッチフレーズに全国から女性を集めて林業女子養成講座を開くのはどうでしょう?

 農林水産業の中で唯一林業の現場で女子が林業の世界に入れない理由の一つは何と言ってもトイレですね!
農業と水産業は、案外トイレには困らないのですが林業の現場だけはそうはいかない、社交辞令だとしても僕に対して林業のウンチクを語る女子に、「雨の日も風の日もそして雪の日も野グソたれる根性があったら現場においで♪」って僕に言われて現場に来た女子は未だにおりません(笑)

林家森平さま

はじめまして。
一応、女性の側から言わせてもらいますと、
現場に来なかった女子たちは、
野グソをたれる根性がなかったのわけではないと思います。(多分)
現場のかたに上記のように言われてしまっては、
来てほしくないのかなあと思ってしまったのではないでしょうか。
ここはやはり、さりげなく目を見つめて(いや、別に見つめなくてもいいのですが)、
「現場においで♪」
と、優しく声をかけてくださいませ。
現場のひとが、そうやって、美人女子をどんどん連れてこなきゃあなりません。

野グソの件ですが、
物事すべて一線を越えてしまえば、後は慣れです。
大丈夫と思います。
けれども、デリケートな問題ですから、やさしく見守ってくださいね。

林家森平様

私も熊(♀)さんと同意見ですね。

「雨の日も風の日もそして雪の日も野グソたれる根性があったら現場においで♪」って僕に言われて現場に来た女子は未だにおりません(笑)

という神経がよろしくないですね。

折角林業で働きたい、うら若き女性にそんな言い方はいけませんね。折角の人材を逃がしていますよ。

これからは、「トイレは大丈夫!移動式でどこにでも置けるのがあるから、大丈夫!」とおしゃて、かわいいデコトイレを作って上げるサービス精神がないと、オタクの森林は滅びますぞ(笑)

田中グル様がおっしゃるように、美林は美女が作ります。
美女をどれだけ呼び込めるかで、これからの林業は発展するかどうかがきまるのですよ!
おわかりですか?

長年女子大生を相手に働いて来た教員より

私の知っている林業女子は、そういった問題は超越していますけど(^o^)。

どうも現場の男子たちは、せっかく女性らが山に入りたいと言ってもしり込みする例が多いですね。
私なら、待遇ウソ言っても引き込もうとするだろうけど(⌒ー⌒)。だって身近に女子のいる職場の方が潤いがあるし……と、オジさん目線。

みなさん、すでに林業女子会@京都のブログというのがあります。
一度覗いて見て下さいませ。
林業に関心を持つ女子の集まりです。
北山杉プロジェクトが始ってます。

http://forestrygirl-kyoto.cocolog-nifty.com/blog/

 皆さんの言われるように職場(現場)に女子がいる事のメリットは解かっているのですが、過去に僕の素材生産現場にいた女子が入院3ヶ月の怪我をしました。
現場の穴埋めは簡単に出来るのですが個人の家庭のフォローはできません、それ以来僕の現場では女人禁制になってしまいました。

林業はとくに災害係数の高い産業ですから、現場の人間は大なり小なり痛い思いを経験しています。
基本動作を守って作業をしていればケガをしないか?
減らす事は出来てもゼロにはなりません、それほど現場には見えない危険が潜んでいるのです。

それ故に、林業の門を叩く若者に最初は冗談っぽく野グソの話をするのですが、次に労働災害の話を聞かせてあげます。
そこで腹を括った者だけ現場でしごく事にしています。
20~30年後の林業で働く一流と言われる職人を育てるのは僕らが先輩に仕込まれたように長い時間と経験が必要なんです。


お気持ちは察しますが、現場での怪我は男子もしていますし。でも、男子禁制にはならない……。
ただ、今ドキのか弱き男子だと、野グソや怪我の話で辞める可能性ありだな。

はっきり言って、女子も野グソや怪我の話でひるむようではモノにならんでしょう。山ガールも一緒。私の学生時代は、昔から野グソも男子部員と同じようにしていましたよ。

10月3日に見た「㈱森の学校」の売店は、入口の右手にありましたが小さな4畳半ぐらいでした。
置いてあるものは、鹿革のバッグ、国内で生産している長靴、木製品等でした。

たくさん捕れる鹿を四国のナメシ工場に送り女性が好む小さなお洒落なバッグを生産販売してました。この周辺の主婦が求めているそうです。
鳥取まで30分ですが、出かけるのはやはり面倒なのと近くにお洒落な店がほしいという要望があり、このようなお店をひらいたとか。

また、東京の個人営業の店でツクッって要る長靴は、若杉天然林にくる女性が天然林に入る時に下が湿っているので長靴はありませんかと、よく聞かれるので置いているとか。

木製品は、ここにある木材職人が作っているもの。

いずれの商品も、地域や外部から来る女性が大きな購買力を持っている事が分かりました。したがって、店員は町からIターンした女性が雇用されたのだと納得しました。

男性が買いたくなる品物はあまりないですから。
もちろん、店員が若い女性だと入りたくなる誘惑が強い事もあるでしょうし。

そうそす、まもなく道路に面してお洒落なカフェを作る予定とか聞きました。
鳥打ち帽子をかぶった若い店長は、男性でしたがなかなか鋭い経営感覚をお持ちのようですね。

私は、売店の品物より女性店員目当てに通うかも……(^^;)\(-_-メ;)。

カフェも、これから田舎の活性化には重要なアイテムになりそうな気がする。

そういえば高桑様は、男子垂涎の職業・女子大のセンセイなんでした。もっとも私には務まらりそうにない……。

田中様

いえいえ、田中さんなら十分に務まりますよ。

何しろ森林ライターですから!
ぜひそのうちに一度講義に来て下さい。

今年の大学祭は三浦春馬です、から来年の大学祭あたりにはいかがですか?

女子大生が、来年は森林に魅力を感じる年になりそうな雰囲気を感じますから(笑)

三浦春馬にはかないません……張り合うなって?

若い女性が怖いと感じるお年頃なんです(^o^)。

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