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2010/10/01

木の家の新しさと伝統の智恵

今日は朝から鳥取まで出かけた。

が、なぜか岡山で寄り道(^^;)。実は、株式会社西粟倉村・森の学校に顔を出してきた。昨年取材に訪れているが、その後の進展具合をおうかがい。突然の訪問なのに、歓迎していただいたことに御礼申し上げる。

そこで見せてもらったのは、モデルハウスである。西粟倉村の木で建てる家の見本だ。昨年はまだ基礎だけだったのが、ちゃんと建っている。当たり前か。

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2棟あるのだが、木の家とは言いつつ、ちょいとテイストが違う。

あまり和風ぽくない。かといって、無理して国産材で作った洋風でもない。

とくに気に入ったのは、ここ。

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わかかるだろうか。この一隅は、角に柱がない

構法自体は、軸組構法で、しかも真壁。つまり柱や梁を見せる構法なのだが、角に柱を持ってこなかったのだ。おかげで、戸を開くと、角から庭全面が見渡せる。

何も、これが素晴らしいデザインだと言いたいのではない。デザインは好き嫌いが人によって出るもので、一概に言えない。良い悪いとは別の次元だ。

また技術的にとくに難しいわけでもないと思う。

ただ、建築家は新しいタイプの木の家に挑戦したんだなあ、と感じたのである。

どうも日本の住宅は、木の家、とくに国産材の家というと、すぐに伝統構法が持ち出される傾向がある。すると、どうしても和風になる。いくらフローリングばかりにしても、ああ和風だな、と感じる(^^;)。約束事が多すぎて、パターン化するのだろうか。

ところが施主からすると、それがイヤなのだ。はっきり言って施主は、床の間はもちろん畳の部屋もいらないという人が多い。畳が嫌いなのではなく、伝統の和風ぽくなることを敬遠するのだろう。新味を感じないのかもしれない。

そうした暗黙の?縛りを打ち破らないと、本当に国産材の木の家は普及しないのではないか、と思う。

ただし、すこし不満も。このモデルハウスは、木が多すぎる。ちょっと気張りすぎたのではないか。まあ、あくまで木でどこまで作れるかを見せるためのモデルなのだと言えばそれまでだが、あんまり木が多く目に入るのも辛いよ。

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このリビングダイニングなど、目に入る8割がた木である。これはやりすぎ(~_~;)。

通常は、木の面積は視界の半分以下にしないと。だから伝統的な和風は、壁を全面的に板を使うのではなく、腰板と塗り壁にしている。それこそ伝統的に、導き出したパターンなのだろう。

この点は、伝統構法を真似てほしいなあ。

ちなみにこのモデルハウスは、実際に泊まれるそうである。一晩過ごして、木の家の良さなり問題点なりを考えてもいいかもね。

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木製品・木造建築」カテゴリの記事

コメント

 最後(3枚目)の写真は、小学生時代に林間学校で訪れた、○○少年自然の家みたいな感じですね。日常生活では、畳、襖、障子、木以外の壁(塗り壁?、表現方法がわかりません)がある方が落ち着くと思います。日本の伝統が残されている神社、仏閣に上記写真のような風景はないですよね。
 しかし、最初の1枚目、2枚目の写真は魅力的です。

木が目に入ると、神経が高ぶるという実験結果もあるそうですから、オフィスには向いているかもしれません。自宅では、リラックスしたいから、あまり木ばかりだと……。
木の家づくりは、そうした心理面も取り入れる必要があるでしょう。

3枚目の写真・・・う。うちもこんなです。
もしかして8割よりもっと上かも。

いったい誰の趣味か?
今思うに、設計士さんの趣味。と思う。

ああ、熊(♀)さんの元気の秘密がわかりました(^o^)。設計士さんに感謝を。

ぎゃっ!うちも窓以外はすべて木です~
しかも吹き抜けのロフトまで見渡すとすごいことに・・・
当然和室など無い!(和室作るゆとりがなかっただけ)
窓の外も当然ウッドデッキで、とにかく木だらけです。
なるほど。だから落ち着きがないと言われるのかhappy01

我が家は洋風でも和風でもなく・・・キャンプ場のコテージ風。(^0^)

へへへ、この素晴らしいゲストハウスに1泊してきました!
いいですね!
あと20年ぐらい早ければよかったとおもいました。
しかもたったの2千万円で建てたというではありませんか!
土地代は、坪3万円ですから100坪でも300万円。合計2300万円なり!!

同行した不動産専門の方に聞くと,ハウスメーカーならこの程度の家なら6000万円はすると言われました!そのぐらいすごい家ですよ!

すでに敷地があり、その先に1軒家がありました。2年前に大阪から来た退職されたご夫婦でした。いいなあ〜!

また、あの家に宿泊したい欲望に毎日苛まれています。

ああ、KOKOさんも、しゃべり杉爺さんも、みんな木だらけの家に住んで、「活性化」しているんだなあ~。私は、もう少し気分が落ち着く部屋に巣籠もりしたい……。

西粟倉村は、なぜか大工がたくさん残っています。あの小さな村に30人くらいいると聞いたかな。さもないと建てられないですね。

えへへ。実はうちには和室があって、そこは天井にしか木が見えない。
襖と障子と土壁に囲まれた四畳半。
たしかに激寝できます。

巣籠もり部屋もありましたか。どうぞ、ゆっくり眠ってください。熊さんは、あまり里には下りて村民を混乱させないように……。そのまま冬眠? 

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