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森と林業と田舎の本

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2010/10/02

限界集落のパン屋

鳥取で訪れたのは、某限界集落。人口は50人足らず。

そこでも、いろいろな村おこしの試みをしているのだが、目についたのはパン屋だった。

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なかなか賑わっている。

訪れたのは午後遅くだったが、パンをどんどん焼いている。菓子パンなどの種類も豊富。予約注文も入っているようだ。喫茶も併設している。自家製ジュースやジャムまで売り出した。

以前の勤め先で覚えたパン焼き技術を活かして、最初はガレージでこじんまりと焼いていたようだが、だんだん評判を呼び出した。遠くからも注文が入るようになって、拡張が始まり、とうとうログハウスまで建てた。さらにジャズ喫茶を設けたことで、縁来客が居つくようになったとか。

以前、田舎のカフェが人を呼ぶ原動力になる話題を書いたことがあったが、ここもその一つだろう。喫茶と同じく、焼きたてのパンを食べる機会のなかった集落の人に喜ばれ、集客力が生まれる。

田舎だからと言って、演歌ではなく、ジャズ(^^;)。そういえば、徳島の辺鄙な港集落に作られたレストランでも、ジャズを流していた。案外、相性がいいよう。

限界集落でも、地元指向の商売が成り立つかもしれないと思わせた。

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コメント

 普通は雨の日は足が遠のくのだけれど、雨の日が混んでいたりして。畑や山仕事が休みになるから。

 雨が降るのが楽しみになる、そんな店になりますように。

 夏の暑い日には、朝早くから畑にでます。
 日中は、このお店で楽しいひと時!
 そして、日差しが下がってからもう一仕事。文化的なそんな情景も目に浮かびます。

半農半パンの生活。

ジャズを聞くのも、夜の不健康な地下のバーより、雨の日の農村が似合っているかも。窓の外の霧雨に煙る棚田を見ながらグレン・ミラーを聞く。雨の日に働くことなんか考えられないよ、と嘯きながら。なんて贅沢なんだ。

 スモークゲッツインマイアイズがいいかもしれません。
 煙といっても、シガレットではなくて、薪の煙!

 カマドか、ピザ釜。パン釜も。

 風呂の焚き付けの煙は目にしみますな。

稲藁を焼く懐かしい煙。炭焼き釜からもれるすっぱい煙。こんな臭いに似合うカントリージャズを作ってくれ。

音楽で村おこしだって可能だ!

 田舎なら、屋外で全力でサックス思いっきり練習しても誰も文句言わないかも。中学生も高校生もブラ版OB、OGも、みんな・・・。消防のラッパも吹いてるし。

 山で練習すれば、響かないし、対岸に山があればこだまして面白いかも。

 渓流にはトランペットも似合いそう。

 何といっても、音が鳴れば、野生動物被害が減少する可能性だってあるのではなかろうか。

 電気を使わない楽器ならエコだし・・・・。

 季節柄、キャノンボールアダレイの枯葉を思い出しました。ウィントンケリーやエバンスのピアノのやつもいいけど、マイルスのミュートはやはり心に響くものがあります。

こういうことをやる元気のあるところは限界集落の定義(65歳以上が半分以上かつ集落の共同作業が困難)に合わないのでは?

カフェの音楽は大事ですね。今のところは若者に任せていますが、月に1回くらいはビートルズばっかりの日を作る予定です。モノラルボックスも買ったし。

田舎でも騒音トラブルはあるそうですが(^^;)、ちゃんと場所選びと根回しをすれば、音楽系のイベントや練習場所提供は有効利用になるでしょうね。
音楽そのもので住民を元気にする効用もある。

この集落、65歳以上が60%以上という定義には合っているのです。でも、元気ですね。集落全員でNPO法人を作っていますし。

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