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2010/11/30

就森集会 ~林業界の現実話

なんか、昨日のにpart1と書いてしまったから、part2も必要である。

ともあれ、集会第二部ではパネラーが並んで林業という仕事の現実が語られる。だが、それは笑いに包まれているようで過酷なのだ。みんな、まっすぐ現在の職に就いた人ではなくて、さまざまな職歴があるのだが、それはとりもなおさず、林業と就森との狭間を行き来したことを表しているかのようだ。

たとえば身近に自殺者が3人出た話。

長野県の田中康夫知事の時に雇われて、知事が交代した途端に契約更新を打ち切られた話。

妻が県職員でなければ続けられなかった台所事情。

補助金の申請がしたければ森林組合の木材市場(安い!)に出荷することが条件で、さらに搬出の車も組合のものを使う(有料)ことを強要する囲い込み。

見習い期間中の日給は、4500円だったこと。その後も6000円で、そこからチェンソーを買ったり燃料費も負担しなければなかったこと。

経験を積んでも、いまだ1日1万円を越えないこと。

作業着をファョッナブルにしたくても、お金が惜しくて500円のダサい服に手が延びること。買い換えを惜しんで父の着古した綿のシャツを送ってもらって使っている話を聞いたときは、ジーンときた。
それは何も、私が娘に送る白いシャツを持っていないからではないだろう。色シャツならあるけどさ。いや、そんなことではなく。

ちなみに、このシンポで私の発した発言の中で、もっともみんなの心に響いたであろう言葉は、
「吉野では、少し前まで林業見習いの手当ては、1日1万5000円だったらしい。ベテランになると、2万5000円もらえた」であった。ちょっと会場が色めきたった(^^;)。
もちろん、現在の吉野でそんな金額はもらえないけど。かつての景気のよい時代は、それだけの手当てが払えたのさ。

これらの話は、パネラー以外からも酒の席でも続けられたのだが、森の仕事を求めれば求めるほど、現在の林業現場が、その思いからは遠いことが浮き彫りされる。

どんなに山仕事希望者が出てきても、このままだと、林業は足元から崩壊するのではないか。それを乗り越える「就森」を生み出さないといけない。この場合の就森とは、既成の林業をはみ出した、新たな森の起業である。

そして就森は、社会変革のライフスタイルにならねばならない。

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林業・林産業」カテゴリの記事

コメント

"就森は、社会変革のライフスタイルにならねばならない"
もっともだと感じます。
森林林業再生プランにはそのことが欠落しています。
効率だけの林業ではさらに現場人の使い捨てに走りかねません。山村で安心して子供を作り暮らしていける仕組みがあって
こその林業だと思います。

こんな現場の話を聞いていると、林業事業体は「ブラック会社」ではないか、とさえ思いました。保険などもいい加減だし、怪我は当たり前。労働時間は長くはないけど……。

一方で、森で働くことを希望する人々の存在が増えたら、日本の社会は変わるのではないかとも。

森林林業再生プランは、まだ既成の林業イメージを引きヅッ手いるよう……。

待望のpart2、楽しく拝読しましたが中身は楽しくはありませんでしたね。

こういう厳しい状況にもかかわらず、就森者は登場し続けていて、そこを何とか応援したいというのが今回のイベントのそもそもの始まりでした。

でも起業センスに欠ける私だと、補助金で安い職場を用意するのがせいぜいです。理論とか政策提案などの側面支援はしっかりしますね。

「社会変革のライフスタイル」も提示しなければ。私自身も就森者として頑張ります。

そう、笑いは絶えないけれど、極めて深刻な話題だったのです。
それでも挑戦する彼・彼女にエールを送りたい。
私も、就森の外縁にいるつもりで。

私は、起業アイデアを考えたり立ち上げるまでは好きなんですが、立ち上がると飽きてしまうという欠点が。本来、もっと地道に取り組むべきなんですね。
でも、就森を選ぶ人が増えれば増えるほど、きっと世の中は動き、そこにビジネスも生まれて来ると思うのです。

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