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2010/11/09

木づかい祭・分科会のレベルの高さ

これまで木づかい祭の様子を何度となくレポートしておきながら、脇道にそれてばかりで真っ当な内容を紹介していない(^^;)。

というわけで、今回は核心部を。

とはいえ、実は本ブログの読者には、そんなに目新しくないかもしれない。
というのも、私がシンポジウムで笑いを取ることに腐心しつつも、訴えたことは、まず「林業は幸せな産業」であること。そして、「大林業構想」であるからだ。

そう、これまでブログのネタにしてきたことを伝えたのだ。いやあ、思いつきで書きつらねている本ブログの内容が、しっかりした主張に化けたことに私も感心している\(^o^)/。

それどころか、さらに発展した。

実はシンポの合間に分科会が開かれ、私も「資源流通系」を担当したのだが、そこでは、参加者とかなり活発な意見交換が行われた。

「現代の林業がうまく機能しないのは、各部分がぶつ切れで、ちゃんとつながっていないから」という命題に対して、では何ができるか、と討論に持ち込んだ。

参加者は、基本的に木づかい企業関係者である。家具メーカーもいれば住宅関連企業、建築家、木材関係……と実業に携わっている人が多い。それだけに実情に沿った意見が出る。

そこでは「和室が一番」「無垢材が一番」という声もある一方で、伐採から製材まで一つの町で一貫して行う体制を作って、山に返せる金額を10倍にしたという事例報告も出た。

また、今の林業に足りないものは、山から製材、建築、そして施主まで結ぶコーディネーターが必要という意見が出ると、すでに地域材コーディネーターとして、山と建築を結ぶ仕事をしているという人も現れた。

そして大手ハウスメーカーの功罪から導き出されたのは、

今後、家づくりに国産材を使う方策として考えられるのは、3つのベクトルがある。

1、徹底的に顧客のニーズに従う。施主が求めるものを国産材で作り、また価格も希望に近づける。

2、顧客を教育する。国産材の良さを伝え、できれば和室をつくり、無垢材を使う気になるように仕向ける。

3、デザインで顧客を引きつける。それが和室であっても、国産無垢材であっても、デザインが今風でよければ飛びつくはず。

どれも、正解だ。さあ、どの道を選択するかは、あなた次第。

また、私が挑発するべく投げかけた、「柱や梁など構造材に木材はいらない。鉄骨で十分。その方が強度もある。木は目に見える内装材として使うべきだ」という意見に、意外や多くの賛同者が現れた。これも、今後の方向性だろう。

今回の聴衆、とくに分科会の参加者は、非常にレベルが高かった。木づかい祭という軽いネーミングとは違い、なかなか深い会合だったのである。

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コメント

おはようございます!

ようやく森林ジャーナリストとしての遺伝子のスイッチが入りましたな(笑)

ようやく、林業関係者が事態の深刻さを認識して、本腰を入れ始めたという感触を得ましたな。

問題は、この現状と課題をより早く、より広く広げないと時間がないという事です。

その意味で、このブログだけでなく木づかい倶楽部や全国スギダラケ倶楽部の役割が大きいですな。

若者に対する森林環境教育、特に小学生からの日本の森林と林業に関する知識も教科書や現場体験を通じて、教育する必要がありますな。

国産の割り箸から始める「割り箸一膳の革命」を推進中の男より。

う~ん、三択ですか。
難しいですねぇ~。
では、全部やりましょ~。
田中さんはぜひ【2】をお願いします。
でも、和室は昔ながらのスタイルに固執はしないで下さい。

スギダラケ倶楽部の発表(ミニセミナー)も面白かったですよ。
こちらは、まさにデザインで売る路線ですが、実は量はさほど出ていない。しかしスギダラ作品は、地域を変える力があることを表明されていました。

なお(2)の「顧客を教育」も、量は難しいでしょうね。手間暇かかるし、それでも顧客は自分の好みがあるだろうから。

でも、国産材を良しとする人をあの手この手でしっかりとつかむだけで、需要は2倍くらいになるんじゃないですか。

西粟倉村のゲストハウス、2軒は【3】のデザインで引きつけるですね。
すでに購入先が決まっているそうです。

ニーズにあった木造の和風モデルハウスを、大都市とか地方に建設して実際に宿泊してもらう企画がもっと広がれば良いですな。


モデルハウスに2度も宿泊体験した男より

私も、この話題の時は、西粟倉村のモデルハウスのことに触れましたよ(^o^)。

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