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2010/12/27

木馬の再現

寒い今日は、某所で木馬の再現計画。

014今日は、まだ構造や扱い方の勉強である。講師役は、40年以上前に木馬を曳いていた80歳のご老人。

それでも昔の木馬に小丸太を積んで曳き方を教わった。ブレーキのかけ方が難しいんだね。




来年には、木馬道も作る予定だ。そして、本物の丸太を積む。まあ、昔のように高さ2mくらい積み上げては、現代人には曳けないだろうけど。

しかし……木馬を再現してどうなるの? という気持ちは拭えないんだけどね(^o^)。

伝統技術? しかし、木馬が登場したのは明治になってからだし、昭和30年代には消えていった。おそらく歴史的に存在したのは50年ぐらいのことだろう。

そう考えると、現在持て囃されている林業機械なんて、そんなに長く続かないかもしれない。



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コメント

いつも楽しく拝見させていただいております。
難しいお話が多く、わたしの固い脳味噌では、理解できないことばかりでしたが、それでもいろんな事を教えていただきました。
今年もご活躍のお忙しい一年でしたでしょうが、すてきな見聞を垣間見させていただきました。
おつかれさまでした。
ありがとうございました。

来年もお元気にご活躍下さることを願っております。
そして、またどうぞよろしくお願いいたします。
みなさま、よいお年をお迎えになりますよう、心よりお祈り申し上げます。

いつもありがとうございます。

ちょうど、来年発行の本の原稿を書き上げたところです。来年こそは、「土倉庄三郎」を完成させねばなりません。ちなみに木馬の導入にも、土倉翁は大きく関わっているようです。


こんばんは

>木馬を再現してどうなるの? という気持ちは拭えないんだけどね(^o^)。

単なる「木馬の展示」なら、さして意味はないでしょうねぇ。
私もボーイスカウト体験があるのですが、振り返ってみるとそれが「原始的な木馬」だと知らずに、重量物を動かす手段として使っていた事を思い出しました。
実際に曳き比べる事ができる様にな施設なら、理科の体験型学習施設として、有望かもしれないですね。

あ、コメント書いてて思いついたけど、木馬道で橇コースを作ると、案外受けるかも。

今回は、「伝統技術の記録」が目的だったんですけどね。
まあ、博物館的にはよろしいんでしょうが、復活するとは思えないし。

でも、木馬の発想はいろいろ応用はできると思いました。まさにボーイスカウト的な物資の輸送などに。

先月発行の“不知火海・球磨川流域圏学会ニューズレター”に寄稿したのですが、木馬と筏流しは古くて新しい木材輸送手段・NCF(ノンカーボンフリート)として復活ないしは技術の維持伝承が必要だと感じております。
実は、水俣の隣の球磨村に、木馬と木馬道が残っている所があります。近く、調査に行くつもりです。

木馬道がしっかり残っているところは非常に少ないです。ぜひ、調査を。結果報告を楽しみにしています。

かつての木馬は、あまりに危険で重労働でしたが、位置エネルギーを最大限に活かした物資輸送は今後も参考になると思いますよ。

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