散歩だよ、散歩。
散歩に出た。
以前の「里山で遭難」?みたいなことになってはイカンので、絶対に道しか歩かないつもりだ。。服だってコートに革靴と、山に分け入る姿じゃない。
まずは駅前に出た。今日は街の中を歩くのだ。
とはいえ、交通量の多い道は歩きたくないので、路地へ路地へ、できれば知らない道へと、進路を取る。
自動車道の下にくぐるトンネルをいくつも見つけて、抜けてみることにした。
農地を抜けて、いつしか山手に入ってくる。なんだか、山に向かっているみたい。
しかし、道からはそれないぞ。これは散歩なんだ。
なんとなく、ハイキング道に入ってしまう。しかし、しっかりした道だ。大丈夫、大丈夫。
きっと、そのうち舗装道路に出るだろう。
あくまで散歩に出たのだ。ハイキングではない。
こんなときに娘から電話。「切手買ってきて」
おお、よしよし。私は街の散歩をしているのだから、切手くらい買って帰るさ。
意外な方向に道は進む。こんなところにハイキング道があるとは。新しい発見だ。
しかも人気がない。鳥の声が響く。これは、今後も歩くのによい道だな、と思う。
山肌をぐるりと周り、尾根から谷に入る。
静かだ。
突然、道が途切れた。そんな。
本当に、ぷっつりと道がなくなったのだ。それまで端に水路まで作られているほど、しっかりした道なのに。ちょっといい加減すぎないか。
もどるか。。。でもなあ。
道の消えた向こう側に、平たい植林地がある。
植林地を抜けたら、向こうに道があるかも。
少しだけ。少しだけ分け入る。まだ散歩の範疇だ。
ブッシュになっていないし、道はなくとも通れるのではないかと思った。
頭の中で地図を作る。この辺りは来たことがないので、詳しくはわからない。しかし、方向から考えると、今自分のいるところは、三角の形に道に囲まれているはずだ。
一つは自動車道の高架に、もう一つはハイキング道に。そして前方には、山麓公園に向かう道があるはず。
つまり、前進すれば、どこかの道に出る。迷うことはない。
そう判断して、道なき道に分け入った(^o^)。
今度は谷に入らず、尾根をよじ登る。
汗をかく。なんの、これしき。
植林地が途切れ、雑木林になる。しかし、ところどころに人の気配。たとえばお菓子の袋が落ちていたりもする。
それが安心感を醸成する。
とうとう、尾根に登ると踏み跡に出くわす。獣道ではない。道というより道の痕跡だ。
ついに、前方にガードレールが見えた。
ほどなく、道路に出た。
勝った。\(^o^)/(何に?)
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