無料ブログはココログ

本の紹介

« スタジオ・セット | トップページ | 松山城 »

2011/02/09

wedge再び、「外資山林買収」

東京からの帰り、WEDGE2月号を購入した。表紙に「外資の山林買収 感情論では解決しない」とあったからだ。

昨年、この雑誌は森林特集を組んで、なかなか切り味がよかったので、今回の記事にも興味を持ったわけだ。

ところが「のぞみ」の席に着いて開くと、なんと東京財団のお二人が執筆したオピニオンページ。しかも、冒頭リードには

「日本の山林が外資に買われている」との報道が相次ぐ。

とある。おいおい、報道させたのはあんたらだろう。マッチポンプもよいところだ。(,リードは編集部が書いたのかもしれないけれどね。)

まあ、内容は、多少新しい情報も取り込みつつ、いかに日本の土地制度が所有者に強い権利を認めているかということを強調した、これまで通りの論調である。

ただ、微妙にニュアンスを変えているのは
「外資か否か」「森林か否か」ではなく、そもそも土地の公益性を田んぼするための制度が不十分なところに、問題の根本があるといえる。
としていることだ。そして「外資であろうと日本人であろうと適正な所有と管理が行われるよう」「規制を整備することが急務である」
と書いているのである。

さらに「地域経済を維持していくには、多様な人材と資本を呼び込むことが欠かせない」とまで記す(その後に、グローバル資本とは相容れない、と続くが)。

まあ、当初の東京財団のレポート、それにトンデモ駄本「奪われる日本の森」を読んだ身としては、外資だから問題にするのではないとは、よく言うよと思わざるを得ない。

とはいえ、ようやく真っ当な主張になってきたとも言える(笑)。そして、結果的にだが、主張するように土地制度を改革すれば、もっとも既得権益を犯されるのは日本人所有者だ。外資の買収を防ぐ手立ては、日本人所有者の好き勝手もできなくするからだ。もちろん森林所有だけでなく、すべての土地所有に関してである。

きっと、反対の声が日本人から強まるだろう(笑)。

« スタジオ・セット | トップページ | 松山城 »

書評・反響」カテゴリの記事

コメント

今日のWBSは「農業用地」が特集ですが、農業用地すら
管理されているところが少ないなど、問題だらけ(^^;)
農業委員会も「不正転売」に肩入れして、工場などになった例
が豊田市で09年ありましたし(市職員などが逮捕される)、
徳島県では土地改良組合の理事長や事務員が計6億円以上
着服・・・日本の土地所有者の強い権限の割には、おそらく
業界(!?)というか、その筋(行政サイドも含む)の人間には
「たやすい」のでしょうか・・・土地売買とって・・(^^;)
一部の人間だけが取引可能な業界は腐りますね・・そういえば
八百長の相撲界も「親方株」が「法外な金額」で、相撲界の
人間だけが売買していますし、「特殊法人」も宗教法人などが
「闇売買」されていますし・・・透明化をしないとだめですね・・

「外国人土地法」ではなく、「日本人土地法」を作らないとダメですね(笑)。

緒方林太郎議員が、条約と国内法の関係という観点から外国人による土地所有規制を実現する際の手続き上のハードルを指摘しています。ご参考まで。
http://ameblo.jp/rintaro-o/entry-10791595510.html

近いことは、高市早苗議員も書いていましたね。そう、法的に外国人に土地所有を規制するのは簡単ではないです。するなら、日本人も含めたすべてに掛かってくることでしょう。
その覚悟を持って、法律整備をするというなら、望むところです。

そういえば、今日、偶然見ていたフジTV系の夕方ニュースで
「外資が日本の山林」という特集していました(^^;)切り口は
もちろん・・・(^^;)「フジサンケイ」なんで・・・(^^;)まあ、岐阜
の職員が「条例では無理。国レベルで・・・」とコメントして
いましたが。法律改正よりも、中国の「東南アジアでのダム
建設計画で、下流域の国への圧力」などを最後の方に持って
きていて、「不安感煽っているな~(^^;)」と感じましたし、
案の定、私の親が「やっぱり中国は・・・」とコメント(爆)
 右というか、変な「愛国」思想で、動かないことを祈るだけ
ですが、おうおうにして、みんな「単純化」して、ニュースを報道
するし、また視聴者も「単純化された報道」を求めがちなんで、
そろそろ「冷静な報道」をTVという「ビジュアル付き」の報道も
されないと、「TVと新聞」だけが「情報源」の皆様は・・・(^^;)

今や、「外資が水源買収……」という“情報”は、限界集落問題にまで使われていますよ。
そのうち、TPP反対にも使われるんじゃないかな。この際、何でも利用できるものは利用して反対するのでしょう。

この際、外資という外圧を理由に不備な土地制度の改革を行うと思えばいいか……と投げやりになったりして。

そして今は詐欺にも使われていますね。
「水源地権利」投資詐欺相次ぐ 「中国から日本守る」愛国心を逆手
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110213/crm11021300310000-n1.htm

予想通り\(^o^)/。産経新聞、お見事マッチポンプ!! て、喜んではイカン。


でも、この記事をよく読むと、そんなに愛国的ではなくて、ようするに「儲かりますよ」と言って投資させているんですね。
お年寄りじゃなくて、中国人に水源地証券売ったらいいのに。

そんな詐欺事件が既に・・・(^^;)>産経新聞記事
しかし、記事の日付が2月13日ですか・・・それって、TVで
「ステレオタイプ」放送してしまい、少し、気になった記者が
あわてて「詐欺事件もあるよ~」と書いたのかも・・・とは
考えすぎでしょうか?(爆)でも、国民生活センターにすでに
数十件ということは、昨年すでに「詐欺」が・・・NHKやTVは
どう考えるのでしょうね?(^^;)
 しかし、結局日本人を騙すのは「日本人」だよな~(^^;)

フジテレビと産経はまったく別物です~。そんな連携なんぞ考えなく、各部署が記事を垂れ流しているのが実情でしょう。
そもそもマッチポンプであることさえ気がついていないだろうな。

次は、詐欺商法に利用されないように、国や自治体が山林を買い上げる……方向に行くと、予言。キッパリ。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/36391/50816882

この記事へのトラックバック一覧です: wedge再び、「外資山林買収」:

« スタジオ・セット | トップページ | 松山城 »

2017年6月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

森と林業と田舎