「緑は癒し」の理由は?
「芽吹き」だげてなく、「植物の緑」そのものを見るだけでも癒される、と思う人は多いだろう。
でも、なぜ? 単に緑=自然という心理的効果だけではないだろう。
そこで指摘されるのが、緑色は明るく見える光だという説だ。
実は、赤とか青は、かなり強い光でないと色が出ない。言い換えると光線量が多い。それは刺激が強いことを意味する。しかし人は、その刺激を表面上は感知していない。赤と青(紫)の隣は赤外線と紫外線だもんね。
ところが、緑は、光線量が少なく暗い光なのだそうだ。それでも明るく見える効果がある。それは通常に見る場合、少ない光線量で十分見えていることになる。
それが目にきつい刺激を与えず、また強くなるとまぶしく感じるため自動的に瞳孔が小さくなり眼底、そして脳内に届く刺激は少なめに押さえることができる。赤や青では、知らず知らずのうちに疲れる刺激を受けるのに対して、緑はダメージが少ないのである。
そのほか、自然界の緑、その多くは森など植物の緑の場合は、緑光は、光合成用にエネルギーを吸い取られた後の光だからか? 目に優しいのだろう。
加えて、緑と言ってもさまさまな段階がある。それが均一の刺激と比べて、視覚的に分散するのではないかとも思う。木漏れ日のような、光も小さく分散した刺激だろう。
ところで、本当にもっとも少ないエネルギー量でもっとも明るく見える色は、黄緑色だそうである。
だから、植物に癒されたければ、黄緑色の葉を探して見よう(^o^)。
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