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2011/03/05

銘木と銘酒の町フォーラム(上)

先にも告知したが、奈良県の吉野町で開かれた「銘木と銘酒の町フォーラム」に参加してきた。

吉野と言えば桜、かろうじて林業のイメージはあるが、実は3つの酒蔵の残る町でもある。そして吉野杉と言えば、本来は樽丸、つまり樽や桶の部材の生産で成り立っていた町である。そこで原点にもどり、吉野杉で木桶を作って酒を仕込もうというプロジェクトが行われていた。それは林業振興とともに街づくりでもある。今回は、そのフォーラムなのである。

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壇上には、数少ない桶職人と樽職人が並んで座るという、これまでにない邂逅があった。ほかにスギダラ倶楽部の南雲氏とか、吉野町町長(北岡酒造の社長でもあり、山持ちでもある)とか、なかなか役者が揃っている。


木桶と酒づくりでまちづくり……と言えば、「桶屋の挑戦」(中公新書クラレ)を思い出す。サイドバーにも載せているが、今木桶が熱いのだ。しかも、長野県小布施町にアメリカ人女性が酒づくりに木桶を復活させて町まで活性化した経緯が記されている。吉野町も、それを狙っているのだろう。

フォーラムは、講演にパネルディスカッションをせっさと済ませて、酒蔵巡りへと切り替わった。試飲もできるそうだ。私は、車で行ったので酒でなく涙を飲んだのだが……。

そして木桶を導入した美吉野酒造を訪ねる。

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これが、新たに導入した木桶だ。真新しさが目立つ。

ここに山廃純米を仕込んだ。1200リットルである。木桶が高くつくだけでなく、手間も非常にかかるそうだ。当然、酒の価格も2倍にはなる。しかし、木桶で仕込んだ付加価値(ストーリー)が売り物になる。

吉野杉は、非常に酒に合っているそうだ。ほかの地方の杉を使うと、最初のうちはアクが出て、酒に木香が付きすぎる。色も染まる。酒の味がわからなくなるのだ。
しかし、吉野杉のピンクの材は、ほんのりとした香りに止め、しかも保温性抜群で仕込みに向いているという。しかも100年持つ。

……それを聞いて、思った。吉野町の酒蔵が、吉野杉で作った木桶で酒を仕込むことが売り物である。ということは、3つの酒蔵でしか需要がない。酒蔵の仕込みを、全部木桶にすることも不可能だろう。そして100年持つのなら、更新することもずっと先。う~ん、桶づくりは儲からないな(~_~;)。

ともあれ、建築材ばかりに目を向けるよりも、原点の樽や桶に回帰する発想は大切だ。それで吉野材の需要が増えて林業振興になるわけではないが、いわば地元の誇りを取り戻す、地元学の手法ではないだろうか。

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コメント

お酒ではなく涙を飲まれたのですね、><でした・・。

行きたいなぁ~と思いつつ、「遠い」で断念しましたが・・「吉野杉はお酒に合う」との事ならば次回に期待です☆

それで、小布施の枡一さんには時々行きますが、展示されてる木桶を見るたびに「いいな~・・」って素直に思います。

確かに小布施は、オープンガーデンやミニマラソン、なんと言っても栗etc・・、小さな町なのに魅力はいっぱいです。

吉野の町も、杉に木桶やお酒、そして桜などで全国に誇れる物がある町なんですね。

全国的に蔵元さんが減ってしまっているなか、日本酒の話題が、しかも「木桶」のことを「吉野」でって、嬉しい話題でした^^

田中様

杉は、日本酒に合いますね。

灘の銘酒を詰め、船で揺らして富士山の見えるところで降ろして馬で戻して「富士見酒」と呼んで関西の豪商たちは、飲んでいたそうです。きっと、吉野の杉でしょう。

縁起ものでしょう「不死身酒」ですから・・・。

先日、おまんじゅうを買ったら経木で包んでくれました。食べ物には、杉は一番良いですね。

木桶のもっとも大きな効果は、話題が豊富になることでしょうか(^o^)。木桶に関して、みんな思い出やウンチクを語りだせば、それが魅力になりますね。

いっぱいネタがあるのだから、どのように活かすかが大切。

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