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2011/03/01

いま「森」が必要な理由

いま「木」が必要な理由

いま「林業」が必要な理由

とくれば、次はやっぱり……(^o^)。そう、木、林、の次は、森でしょ!

森は、なぜ必要か。んや、本当に森は必要か。沙漠、氷原のような地域もあるし、人類は等しく森林に異存しているわけではない。もっとも、熱帯雨林の民の世界では、森とは切り開き戦う対象だったりすることもある。さもないと、森に覆い尽くされて自らの暮らす場を失うからだ。病害虫の巣という理由もあるだろう。

それでも、森をキライな人(民族)いないようだ。

もちろん、森林の有用性を語ればキリがない。資源としても、人間にとっての精神面への影響も大切である。しかし、せっかくだから別の考え方をしてみたい。

森林とは、立体の世界ではないか。木々の間に奥行きをつくり、陰をつくり、生命の密度も増した。もちろん、土壌や水系まで含めると、草原だって雪原、沙漠だって、立体的ではあるのたが、やはり厚みは少ない。森林が登場して、生物にとって初めて分厚い立体構造を持つようになったのではないか。

それは空間が立体的であるだけでない。生態系的にも言える。
立体的であることが、生物間の相互作用も複雑にした気がする。圧倒的に多い生物種類(生物多様性)が狭い空間に密集することを可能にした森林空間は、お互いの関わりもより複雑にした。

生態系が複雑になれば、生物にとって何がよいか。

普通に考えられるのは、安定性が増すことである。1対1ではなく多対多の方が、全体を崩せなくなる。一つの種がいなくなっても、ほかの経路で補える。
たとえば、1種類の植物しか食べない昆虫は、その植物が絶滅したら一緒に絶滅してしまう。しかし、ほかの植物を食べることができたら生き延びる。同じようなことは、花粉の運搬とか、捕食の関係でも言えるだろう。

複雑になればなるほど、生命の量と多様性は高まる。無駄なく資源・エネルギーを使い、多くの種類がたくさんの個体を生存できるように棲み分けるから。

……そんなことを考えていると、インターネットを思い出した。インターネットの理論は、もともと戦争時の通信回線の維持がテーマだったらしい。中央のターミナルが全部管理しているのではなく、個別につながり合うことで、一つの回線が切れてもほかのルートが補って回線をつなぐ構造を構築したのがインターネットだったのだ。なんだか、森林の生命の関係性=生態系と似ている気がする。

そうか、森林は生命のインターネットだ!

複雑に絡み合う命と命の関係を凝集したのが森林である。キッパリ。

と、今度は大風呂敷ではなくて、サイケデリックな色合いのハンカチになってしまった。しかも、このハンカチで手を拭くと色が移るような安物だなあ。

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森林学・モノローグ」カテゴリの記事

コメント

>そうか、森林は生命のインターネットだ!

森林を味方につけ、
森林のグーグルやFaceBookになるのは
どんな人々なのでしょうか?

そしてそれらはどんなことを起こすのでしょうか?

森林の検索装置ができたら面白いですね。どこにどんな草木があるか、昆虫がいるか、一発でわかると……森林GISがそれに近いかも。

フェイスブックに近い機能は、やはり森林情報を外側の世界(産業界とか行政とか市民)に伝えることかもしれません。そして結んでいくフィクサーの役割を果たす。それができるには森林コーディネーターみたいな情報提供者が必要かな?

キッパリなお話にスッキリです。

森に行くとワクワクする理由が分かりました。

早く暖かくなって森に遊びに行きたいです。

それにしても、田中様の頭脳もネットみたいですね。

>森林コーディネーターみたいな情報提供者

ああ、それがいわゆるフォレスターですね。

すんません、↑は私です。

もちろんフォレスター的な能力も必要だし、さらに製材や木工関係の情報も持っておくべきだし、政策提言もできたらいいし、もしかしたら植物とか昆虫の知識を活かせるかもしれませんね。

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