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2011/03/09

昔の製材寸法はデタラメ?

昨日、少し建築家と話した。

そこで、なぜ国内林業が没落したのか語る中で、いかに国産材の製材寸法がデタラメでビジネスになっていなかったか……という話題に触れたときに言われたこと。

「江戸時代の民家の解体調査を手がけているが、昔の製材寸法もデタラメですよ。垂木なんか、末口がずっと細い。その上に太い材を乗っけたりしている」

なるほど、いい加減な製材は歴史的な伝統であったか(笑)。

もちろん、事情が全然違っていて、かつては木材が簡単に手に入らない中、身近な木を利用し尽くす形で民家を建てたのだろう。梢近くのほとんど円錐形?したような木材だって利用したに違いない。これが宮殿や武家屋敷などになるとあまり無茶しなかったかと思うが、農家民家では精度を要求する部分も低かっただろう。
だから、ビジネスとして木材を取引する現在とは比べるべきではない。

ただ建築的には、そんないい加減な寸法の木材を使っても長持ちする家を建てられたのである。最近は耐火に加えて耐震だ耐久性だと住宅に対する要求は高くなるばかりだが、案外数値で決めた基準なんていい加減なのだろう。
構造的にはあきらかに弱くても、意外や地震に倒れない建て方があるのかもしれない。すきま風が入っても、それ自体は住み方で工夫して防いでいたのかもしれない。

多分、建築とは違った要素があるんだろうなあ。昔の建築、伝統的構法を神格化するような声もあるが、案外いい加減なのがよかったのかも。

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コメント

 そのいい加減な部分に、創意とか工夫とか、結構知恵とあたまを使って仕事をしていたのでしょうね。
 その造作を「ほうっ!」て見ている校正の人々もいます。

 曲がり材の重なり部分とか、見ていて結構わくわくしますよね。「おおっ!」って。

建築とは、何も木組みだけでできるものではなく、案外ファジーな部分があるんだと思いますよ。最初から意図したのではない効果も生まれるだろうし。その結果として、現代に引き継がれた昔の建築があるのでしょうね。

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