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2011/04/30

もう一つの「仮設住宅」構想

私が東北へ旅立つ前日、地元の建築家から電話があった。

先日、奈良の建築家協会に招かれた際に知り合ったのだが、なんでも被災地の仮設住宅に関する腹案があるという。

彼の考案した構法なら、極めて簡単な部材を使うことで、迅速に住宅が建てられる上、その増改築も簡単、2階建て3階建ても可能で、また分解もできる。そして共有スペースを設けて仮設住宅地全体を街にできるのだそうだ。

そのアイデアは、すでに以前からあり、愛知万博にも出展する計画だったが、万博の計画自体が変わったために実現しなかった。それでも、今は京都大学で耐力試験をお願いしているし、建築家協会や地元の政治家を通して政府にもアプローチするという。そこで私にも助力をお願いできないか……というのである。

私、明日から東北なんですけど…というと、向こうも驚いて、すぐにお会いして資料を受け取った。

使う部材は木造でOKで、鳥居型をしている。そこにパネルと組み合わせるものだ。

Photo

こんな感じ。

4つの部屋を持つ住宅となり、真ん中にリビング的な場所も存在する。

Photo_2

それを組み合わせて広がっていく。
このように、拡張が可能なのだ。


たしかに、この構造だと、仮設住宅地の中に公共空間も作れる。何といっても建設が容易だろう。細かな仕様や長短などはわからないが、魅力的な発想ではある。

……とはいえ、火急の仮設住宅建築が必要な中では、まったく新しいシステムを取り入れるのは大変だ。みんな慣れた仕事をしたがる。

もっとも、今回の仮設住宅に限らず、木造住宅の新しいコンセプトになりうるように思う。

どうだろう? 興味をもたれた方は連絡を。データを転送します。

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コメント

はじめまして。突然のメール失礼いたします。
私は、新潟県は県北 旧山北町の村上市森林組合、木材加工担当のものです。。
このたびの震災におきまして、基礎杭の受注も、今はひと段落したいま、他に当組合でお手伝いできることはないかと、インターネットにて検索していたところ、田中様のブログにたどり着きました。無償とまではいかなくとも、通常よりは、ずいぶんとディスカウントして円柱加工した杉杭も数万本出荷いたしました。

震災に関しては、スピードと値段を最優先にし対応させていただいています。


もし何かお手伝いできることがあれば、メールいただけたら対応させていただきたいと思います。
よろしくお願いいたします。

ご苦労さまです。各地の業者に聞くところによると、杭需要も一段落してきたようですね。

今は次の段階に進んでいるのでしょう。仮設住宅もですが、復興への新たな取り組みが始まれば、また求められる木材も現れるでしょう。ぜひ、チャンスを逃さず、被災地のお役に立っていただければと思います。

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