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2011/05/27

ひまわりとケナフと普賢岳

テレビで、福島原発の放射線汚染地帯にヒマワリを植えて除染する計画が紹介されていた。

ヒマワリはカリウムを吸い上げる力が強いのたが、カリウムと間違ってセシウム同位体を吸い上げてもらおうという内容。

私には、イマイチぴんと来ないのだが、それで思い出したのが、ケナフである。

一時、ケナフの栽培が大流行した。その理由は、ケナフは生長が早く、CO2の吸収が多い(早い)からだという。おかげで猫も杓子も、というか、大人も子供たちも、NPOも小学校でもケナフの栽培が行われた。

だが、生長が早いからと言われても炭素固定につながるわけではないことは言うまでもない。枯れた後の処理を考えていないのだ。一部、製紙に回すと言われたが、紙だって永久保存するわけなく、すぐゴミになる。燃やせば炭素は酸素と化合して空中へ……。

しかもケナフは外来植物で、その旺盛な生長によって在来の植物を駆逐して生態系を壊すと指摘された。そして論争の末、今や消えつつある。たまに園芸店でみかけるが、ほとんど花目当てだ。

ヒマワリを外来植物だとか言い出すつもりはないが、あんまりぱっとしない。

それに広大な面積に一面ヒマワリを植えたら、景色としてはいいが、生態系はどうなるだろう。それに枯れた後の始末も困る。

一種類の植物に頼ろうと思わず、人のいない世界に植物だけの生態系を作るつもりで、緑化を計画できないだろうか。

そして、放射線汚染の強いところだけに、人が植えられないから種子の空中散布を計画して実験も行っているそうだ。

そこで、またもや連想したのが、長崎県雲仙普賢岳

大噴火で火山灰によって植物が死滅した山の斜面を緑化するために、林野庁は大規模に草の種子の空中散布した。主に外来の牧草である。

が、長崎県の県有地のある垂木台地では、生態系を復元させる緑化を試みる。

ただし、条件は同じ。まだ噴火が収まっていないとして人が植えるわけにはいかないのだ。
そこで空中散布の手法ながら、在来植物をいかに育つように散布するかに知恵を絞った。

私は、その実験地に特別に入れてもらった。

まだ火山灰に覆われ、それこそ沙漠のような景色の中、肥料とともに草花(雑草)の種子を詰めた布バックが空から投下された。そこから、わずかに芽が出ている。

また別のところでは、背丈くらいのブッシュができていた。確実に根付いたらしい。

Photo Photo_2




普賢岳の垂木台地

後に、木本植物も生えて、今では結構な林になっていると聞く。

福島の汚染地帯でも、同じような技術開発が必要になってくるかもしれないな。
目先の除染速度を競うより、どうせなら、巨木の森を作るような緑化法は考えられないだろうか。

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コメント

同感。

植物界のみならず、微生物界(菌類、原生生物、黄色生物、古細菌、真正細菌etc)のみなさんにも助けていただきましょうヽ(´▽`)/

普賢岳の緑化、福岡正信さんの農法(種子団子って言ったかな)思い出しました。出来れば在来種で出来れば良いですね。
なんとしてもそこの土地で農業再開したいと言うのなら、植物による放射能の除染は意味あるのでしょうか?
放棄せざるを得ない汚染区域が、人のいない植物だけの世界に…時間はかかるでしょうが巨木の森になれば良いですね。なんだかナウシカに出て来るはなしですが

放棄せざるをえない汚染区域からの
長期にわたる土壌の流出が懸念されるところ。
(最終的には海に入る)
ならば、森林内で循環させて外に出さないことは
有効かなあと思う。
土砂の流出を防止したり、防風効果があるだろうし。
放射性物質を捕捉して(もう捕捉してると思うけど)
拡散を防止する役割の
放射性物質拡散防止保安林にしましょ。
禁止事項は、
ヒトの無断での立入り、
森林施業、
試験研究目的以外の林産物、土壌、落葉落枝、動植物の
区域外への持ち出し。。。

思いつきブログの思いつきコメントだけんど、
結構マジかも。(8割くらい)

ひまわりだけでなく、「菜の花」も「効果がある」という報道も
ありますが、しかも、「除去」に活躍した菜の花から作ったナタネ
油は放射性物質はなく、バイオマスでの活用など、実験も既に
動いているとか・・・
 ・・・バイオマス&原発問題、どちらも既存マスコミ報道には、
冷ややかに見てしまう癖がついていますが、もし、本当に効果
があれば、いいですよね・・・

アニメなら「腐海」だとか「コスモクリーナー」の登場を待ちたいところですが……実際の世界では、除染なんて簡単じゃない。

除染して農業を再開するのは、ほとんど不可能でしょう。産業として農作物を食品として売れると思えません。これは実際の放射線の問題ではなく、「風評」の次元で。
やるなら、口に入らない作物です。花苗・花卉・観葉植物なら可能性があるかもしれません。そして木材も。

放射性物質はほとんどが葉にたまると想像できるから、落葉を集めることは生物濃縮的な効果はあるかもしれません。
まさに保安林とか、実験林の指定が現実的。

ともかく、1、2種類の植物に頼るのではなく、生態系全体で放射性物質を閉じ込める発想も持ってほしい。

コスモクリーナー。。ほしいなあ。

ところで、コスモクリーナーDの
Dって何?

宇宙戦艦ヤマトのコスモクリーナーには、Dがついていたのか。知らなかった?忘れていた。

ところでコスモクリーナーを提供してくれたイスカンダル星ですが、イスカンダルとはアレキサンドロス大王のペルシャ語?読みだすね。彼が作った町(アレキサンドリア)を指すこともあります。
だからインドに行くと、イスカンダルという地名があるらしい。今もその名を使っているかどうかは? だけど。

放射能をビビってるのは案外、自分達だけで、中には「おおっ!何故だか久しぶりに放射能が来た!これで子孫がでかくなれるぞ!」ってな生命体も・・・

>ともかく、1、2種類の植物に頼るのではなく、生態系全体で
>放射性物質を閉じ込める発想も持ってほしい。

生態系まで踏み込む。本物「森林ジャーナリスト」ですね。専門は「林学」、お聞きしました。よもや只木大先生(理学博士)に徒えたとか・・・?

誤解を招くかもしれませんが、自然界全体では放射線などたいした問題ではないと思います。
いくらかの生物種の遺伝子には異変を起こすでしょうが、それを種として修復する(自然選択)力や、もしかしたら進化に結びつける力も働くでしょう。生態系全体では、放射能をも飲み込んだ世界を作っているはずです。
事実、自然状態で放射線レベルが高い地域も地球にはありますから。そこにも動植物は生きている。またチェルノブイリの汚染地域も、今では動植物の楽園になっているそうですね。

ただ個別の人間から見ると、そうは言えない。その異変が個々人自身に降りかかるのですから。そこに、今回の難儀さもあるのだと思います。
そして、ばらまかれた放射性物質が、今以上に拡散しないようにしなければ、すでに出来上がった現在の社会が脅かされる。難問です。

ちょいと気になったので、イスカンダルを探してみた。
あっさり見つかった。
それも、マレーシアに! そうか、イスカンダルはマレーシアにあったんだ。ここに行きたい(^^;)。

インドにもあるようです。
次はガミラスを探してみるか。

木造戦艦やまと?

も、木造ですか! 
マレーシアまでなら、行けるかな……。

>も、木造ですか!

もちろん!森林ジャーナリストですから。

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