無料ブログはココログ

森と林業の本

« 「瓦礫がエネルギーになる」のか? | トップページ | 『元気になる! 日本の森を歩こう』出版 »

2011/05/02

タケノコ全滅……感情は身の周りから

遅ればせながら、生駒山にタケノコ堀りに出かけた。

山の中腹の我が家の森では、いつも4月下旬から出始めるのだが、今年は東北巡礼に出ていて、出遅れた。ただ、寒い時期も続いたので、ゴールデンウィークこそ最盛期、と睨んでいた。

……ところが、森に分け入ると、何やら不穏の空気。

森は雑木林なのだが、竹が侵入している一帯はだいたい決まっている。が、そこには地表が荒らされ、穴ぼこだらけ。タケノコが掘り尽くされている!

近くには、竹がノコで切られ、ペットボトルも落ちていた。さては、盗掘した輩がいるな。

怒りに震えつつ、奥に進んだ。通常、ここまで外部の人は分け入らないであろう一帯にも、竹が地下茎を延ばしているところがあり、よくタケノコが出るのだ。

201105011345001


……ズタズタに地面が掘り返されていた。あきらかにタケノコを引きちぎったかのような跡もある。

手前には、穂先が落ちていた。

こ、これは……。








201105011345000
おい、糞まであったぞ!!

これで盗掘者の正体がはっきりした。イノシシだ。

イノシシがタケノコを食い散らかしたのだ。このところ増えて農作物への害が目立つと聞いていたが……。

いくら探しても、一本も見つからなかった。どんな不作の年でも、ゼロなんてことはなかった。今年だって、掘られた穴の数からして、20本以上になる。それが、それがゼロなんて~(;_;)。

ショック。茫然自失。毎年40~50本は掘っているタケノコは、今年はゼロかよ。春は、毎年イヤというほど料理にタケノコ尽くしが続いて不満が出ていたのに、今年はなしかよ。
ラッキーガーデンへの献納もできず、スリランカカレーが食えないではないか。

このタケノコの悲劇を語るとき、思わず「東北で津波の被災地を見たときよりショックだ」と口走ってしまった(^^ゞ。
暴言か? いや、その、人は巨大な悲劇より直近の事象に、より深く感じるものだよ。

きっと被災地にも、家が壊れたことより失恋した痛手の方が大きい人もいると思うよ。

« 「瓦礫がエネルギーになる」のか? | トップページ | 『元気になる! 日本の森を歩こう』出版 »

生駒山中・身近な自然」カテゴリの記事

コメント

竹の研究をしていましたが、イノシシは近年かなり問題になっていますね。
竹も豊凶があるので、来年に期待しましょう!

来年ですか……まだ今年も粘りたい(^^;)。

これまで竹の増殖を防ぐためにタケノコ堀りをしているんだ、と主張していましたが、イノシシに全部取られたら、腹が立つ。竹よ、頑張ってもう一度伸びてこいと思ってしまう(^o^)。

こちらもタケノコは裏年と言われています。
毎年、ご近所さんから頂き物があり過ぎてうれしい悲鳴をあげていたのに、今年は待てど暮らせど季節のお届物がこない・・・
見てごらん、と言われたその先には、この時期青々としているはずの竹の葉が枯れたようにまっ茶色!!

もしや、全国的に凶作……?

イノシシだけでなく、竹にも問題あるのかも。
しかし、いつも掘っていたタケノコを店で買うのは、悔しいなあ。

はじめまして、素敵なHPですね。
最近林業に興味を持ち始めました、ぜひ参考にさせて頂きますね!
竹の子ですか、今年は不作かと思っていましたが一昨日京都に掘りに行ったところ、私のところは沢山出ていました。
不作というより遅いだけかもしれないですね。
猪も去年出ました、動物達も大変なんでしょうか。

タケノコ、明日にもリベンジを……と思っていたら、雨が降り出しました。。。

(おそらく)イノシシが掘った跡はたくさんあったので、不作とは思われません。だから、また次のタケノコが顔を出すはず……そこをイノシシより早く掘れるか?

爆発的に増えていますから、油断はなりません。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: タケノコ全滅……感情は身の周りから:

« 「瓦礫がエネルギーになる」のか? | トップページ | 『元気になる! 日本の森を歩こう』出版 »

January 2025
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

森と筆者の関連リンク先