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2011/06/26

小笠原探検で学んだこと

別に小笠原の思い出を書き続けるつもりはないけれど……それは、老後の回顧録に残しておく……日曜日だし、ほかに書くアイデアも浮かばないので追記気分で記しておく。

学生時代、探検部+αのメンバーで小笠原調査隊を結成して、遠征を敢行した。

最初は予備調査隊である。なぜなら、国立公園内の調査許可を取るには、現地の写真を添付しろという項目があったので、では、許認可を申請する前に写真を撮りに行く遠征をすべきである……という解釈をしたからだ。(⌒ー⌒)ニヤリ

結果的に許認可は全部現地の役所で取るという方式となり、面倒な渉外をパスしたのである。

また、正確には現地の役所に出したのは「調査願」ではなく、「調査届」である。調査に入る許可を求めると、相手も慎重になるから、入るという事実をお知らせしますよ、責任はみんなこちらで負います、という届け出なのである。

まあ、こんな交渉術?を身につけたのも、学生としては貴重な体験であった。

そして現地の数々の体験。人々との出会い。当時の我々にとって、小笠原諸島には驚異の世界が広がっていた。

その後、たしか6、7回の調査隊が派遣された。私が参加したのは、予備と第1次だけで、その後は後輩に受け継がれた。

なかでも最大の成果は、洞窟調査だろう。これまで正式には洞窟の報告のない地域だったが、そこに幾つかの鍾乳洞を確認している。その中には素晴らしい氷柱石と石筍のホールや化石の眠る洞窟などもある。

そして洞窟内に、大量のオオミズナギドリの骨を発掘したことも価値がある。今から30年も前なのに、たまに研究者から問い合わせが来て驚かされる。

ほかにも戦跡調査では、今は埋められてしまっただろう大規模な地下壕をいくつも入ることができたし、地形調査でも、かなり珍しい地形・地質などを結構確認している。

もちろん学生だけに、十分な調査記録を取れていないなど不備もあるのだが、自分の中で学術調査的探検をなし遂げた満足感がある。

なにより私にとって、文献調査から始まり、現地の聞き込みや渉外、そして分析……報告書づくりまで、すべて現在の仕事につながっている。あれらの経験がなかったら、今の自分があったかどうか。その点からすると、森林ジャーナリストへの助走部分だったと確信している。


 

というわけで、蒸し暑い梅雨の中休みの日曜日につづった夜話でありました。

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コメント

森林ジャーナリストへの助走部分。
うーむ。やはり、紆余曲折も
振り返ると一本の道なのですなぁ。
と、感動。

激走部分や迷走部分?も
機会があったら読みたいものです。
よろしくお願いします。m(_ _)m

そりゃ、自伝書くまで秘密です。

ぁ。チラ見せされた気分がする。
効果はありましたよん。

自伝ですかぁ。
では、長生きして楽しみに待ちましょ。

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