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2011/07/18

『吉野・川上の源流史』届く

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吉野・川上の源流史 辻井英夫著 新評論

が届いた。一瞬、なんのことかわからなかったが、著者名を見て、すぐに気づいた。

辻井氏は、川上村大滝の人で、前村議会議員。

私は、土倉庄三郎のことを調べる過程で訪ねていき、お世話になった。在りし日の土倉庄三郎および土倉屋敷の写真をお持ちになっていたのでいただいたのである。
その際に伊勢湾台風の被害写真を大量に保存していることを知った。昔から写真が趣味で、撮り溜めていたのだそうだ。土倉屋敷は、伊勢湾台風で崩壊するのだが、その最後の姿を記録していたのだ。

台風の洪水で荒れ果てた姿とはいえ、イラストではなく実物の写真で確認できたことは、非常に参考になった。

今回の出版も、その写真を豊富に使った地域誌である。

一部に、土倉庄三郎についても記している。が、目を通して仰天した。なんと、私のブログの文章が引用・紹介されているのである。ただし、本ブログではなく、今では裏ブログとして残しているものである。

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これは、恥ずかしい(笑)。




しかし、本書の真骨頂は、やはり伊勢湾台風だろう。

1959年9月26日。村は巨大台風に襲われた。この台風は、伊勢湾岸で大きな被害を出したことで知られるが、実は吉野川を氾濫させ奈良県でも各地で水害を引き起こしている。とくに川上村では、当時再起不能と思わせるほどの壊滅的打撃を与えた。道が寸断され、各地で土砂崩れが起き、川もすっかり姿を変えた。山も吉野杉が根こそぎ倒れた。

全壊209戸、死者72人。人口の1%がなくなった。

当時の話を聞いた人によると、復興まで100年かかる、と思わせたという。

その人は数十年間、毎日の日記を付けていたので、当時の出来事や気持ちが書き記されているのである。巨大な山崩れで多くの人が生き埋めになった高原へ救援に向かい、幾人もの遺体を掘り出したことを語ってくれた。

ところが、その年の年末には、すっかり普通の生活にもどっていたらしい。意外や、生活を取り戻すのは早かったのである。

そんな記録が、この本にも詰まっている。

……ちなみに、今夜は超大型台風6号が上陸をうかがっている。

九州、四国が大雨で降水量が1000ミリに達する恐れだという。明後日には近畿、そして東日本へ向かいそうだ。

くれぐれも、お気をつけて。

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コメント

意外に、災害被害から復興が早いのは、昔からなんですね~
(敗戦からの復興もそうだったけど)
 閑話休題
先週、TBSの「報道特集」が「水資源ビジネス」を特集し、
案の定、「水資源詐欺」が「日本人」の手によって、日本人を
騙しているそうです。(^^;)
しかも、報道では、その詐欺グループらしき組織は、消費者
問題の関係者曰く「昨年の10~11月頃から活動・・・」とか
 ・・・某NHK番組、昨年の9月に「外資が日本の森林を」と
放送していましたが、もしかして、あの放送が「詐欺」グループ
の「やる気」に火をつけたのでは・・・??と勘ぐってしまい
ました(^^;)

どこまで達したら復興したと言えるか難しいけと、人の営みはとりあえず早く成り立つものですよ。

ちなみに、震災の「効用」としては、「外資が日本の森を」という馬鹿げた話を吹き飛ばしたことかな。

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