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森と林業の本

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2011/07/25

福島森林除染計画3-林野庁長官は言った!

福島の森林における除染計画のスキーム、頭の中で組み立ててみたが、お分かりの通り、これは民間企業レベルで行えることではない。とくに除染産業を成立させるには、国の関与が不可欠である。

そこで、国は何を考えているのか。

何も考えていないのかもしれないが(^^;)、一つ手がかりがある。

7月5日に、皆川芳嗣林野庁長官が福島県を訪問したということだ。当然、県庁へ表敬訪問を行ったり、県内の林業関係者と会合を持ったという。

そこで、「森林の除染についても取り組んで参ります」と言ったというのだ。さらに知事とも、森林の除染について話したという。

この点は、複数の人から確認した。

これを福島県内のリップサービスで終わらせてはならない。

だから、広くこの事実を拡散して知らしめてほしい。林野庁長官の職にあるものが、森林の除染に取り組むと言ったことを。決して忘れさせないように。

ちなみに林野庁では、今回の震災では「瓦礫バイオマス発電」構想を打ち出している。津波被害で出た数千万トンを超す瓦礫のうち、木質が少なくても500万トンは含まれているが、これを木質火力発電に利用しようという発想だ。

打ち出したのは、バイオマス・ニッポン総合戦略にも関わってきた末松広行・林政部長である。東北に1万キロワット級の火力発電所を数カ所建設して、瓦礫の処理をかねて電力供給をしようという計画だ。(この点については、本ブログでも紹介。)

瓦礫を当てにしては、数年後に燃やすものがなくなる(瓦礫の処理が終わる)が、その後は林地残材を当てにしている。まあ、この点については採算度外視になるから危険だと思っているが、ここに福島森林除染計画によって出るバイオマスを当てれば、かなりの量を確保できるだろう。

つまり、森林除染計画と、瓦礫バイオマス発電構想はリンクするのだ。                        瓦礫および放射能汚染の処理と、地域分散型エネルギーの拠点づくりを合致させ、新産業に発展させる可能性を探りたい。

いずれも、リップサービスに終わらせてはならない。そのためには、この発言を拡散し、誰もが知っている・期待していると、プレッシャーをかけることだ。

皆川長官は、以前いわき市にも住んでいたとかで、福島県に縁がある。訪問時の会合でも、語っていたそうだ。つまり、福島・愛があることを訴えたと解釈しよう。

なお皆川氏は、林野畑出身ではなく、前職は、関東農政局長で昨年10月に就任したところだ。
林野庁長官は、このところ毎年のように交代しているから、もうすぐ交代する可能性もある。だが、交代する前に森林除染計画に道筋を付けてほしい(辞めるとほのめかしてから、脱原発を訴えている菅直人首相の例もあるのだから)。いや、恒例の順送り人事を蹴飛ばして、長官職にしがみついて実行に移してほしい。首相のように。こちらの方が、ずっとかっこいいぞ。

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コメント

言葉の端々から、福島・愛を感じます^^
にわか福島人も頑張ります^^

福島・愛は林野庁長官に任せます(^o^)。

夏の天候に振り回されている毎日ですがよろしくお願いします。m(__)m

農業法人などでつくる民間支援団体で
飯舘で土壌浄化テスト実施 水田に浄化剤散布 
http://www.minyu-net.com/news/news/0601/news7.html

日本はつい最近まで約50年間、土壌の放射性物質を測り続けていたらしい。チェルノブイリ事故の原発のあった現ウクライナがはいまは、世界有数の小麦輸出国に転じることができたのは、汚染地域のマッピングし、除染作業を実行した成果。

と 農業で稼ぐ!経済学  浅川 芳裕 (著), 飯田 泰之 (著)
第7章 東日本大震災で農業は滅びるのかに記載されていました。
この手の本。例えば、浅川氏と神門氏の主張を一見すると、2人は違うことを主張しているのではないかと思えるぐらい具体的な方針がちがいますね。

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