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2011/07/06

「美しい森」という言葉

現在国上げて進められている「大規模・機械化・画一的な林業」。このアンチテーゼになる林業を、いかに呼ぶかを考えている。

直訳的に裏返すと「小規模・手づくり・地域差のある林業」てか。ちょっと意味わからんし、しょぼいイメージになってしまう。

こちらの狙っているのは、景観も環境も経済も満足させる林業である。景観は、所有者や作業者が働いて楽しめる林業の意。

そこで「美しい森づくり」と綺麗にまとめようと思っているのだけど、すると気になるのは、すでに「美しい森林づくり」という言葉が使われていることだ。さらに「美しい森林づくり全国推進会議」まである。

ただ中身は全然違う。この言葉や組織は、そもそも安倍内閣時代の松岡農相が作ったもの。具体的な中身は、京都議定書による地球温暖化防止のためのCO2削減に林業を結びつけたものだ。ようするに補助金をジャブジャブ注ぎ込んで、間伐促進を押し進めたのである。会議は、今もそのことを掲げているようだ。

この「美しい森林づくり」は、美しいどころか森を汚したと思っている。間伐自体は、森づくりの重要な作業だが、ここでは伐り捨て間伐ばかりが増えて、切り捨てられた残骸が林床にゴロゴロしている森にしてしまったし、搬出間伐の場合も列状間伐も多くて、画一的な森林になった。環境的にもよろしくない。しかも大規模・機械化でもあった。

だから、「美しい森づくり」というと、こちらのイメージが重なりそうで避けたい。

そこで「森林美学」を使えないかと思っていたのだけど、こちらはザーリッシュから始まる近代ドイツ林学の歴史が色濃いのか、またもや誤解を招きかねないことを感じている。しかも、この森林美学の末路は、学界にあまりよいイメージを残していないようだ。

もっと素直に見て、美しい森が環境的にも経済的にも価値も高い……といった新たな林業のイメージを伝える言葉はないだろうか。

単純に、多様性林業とか高付加価値林業の方が意味を連想しやすいか。しかし、風流さに欠ける(⌒ー⌒)。未来林業、なんてしたら、永遠にたどり着けない気がする。

いっそ、新・森林美学とか、新林美学とか(笑)。いや美林づくり森林美づくり美林業夢林業

中身も決まらないのに名を決めてからというのは邪道ぽいが、形から入るのも大事だよ。

誰か、よいフレーズを思いついたら教えてください。

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林業・林産業」カテゴリの記事

コメント

環境調和型林業。
林分重視型林業(今後大規模面積画一林分が出てくる可能性もあるし・・。でも、コレあたりかなあ・)
生活調和型林業(生活に調和????かなあ)。
産業遺産的文化型林業(更にわかりにくい)。
現場密着型林業(大規模でもコレは出来ますね)、

土着林業(大規模集約型林業もいずれこうなるかもしれないし)。

なんかうさん臭いネーミングしか思いつかないですね。

大規模集約化でも、やれることはやれるわけですし。

「大規模集約化」に取組んでいます。
土佐の方々も「大規模」に猛烈反対しておられますが、僕はちょっと待ってくださいと言いたい。
そもそも「大規模集約化」って、計画そのものは大きな絵(100ヘクタール規模)になりますが、施業は最低5ヘクタールから申請できますし、5ヘクタールが団地内でばらばらになっていても構わないんです。そして、平均搬出量がヘクタール当たり10立方メートル以上、というハードルが設けられています。
これらの条件を揃えるのに苦労するのは、集約化団地の位置設定と地権者の説得です。
地域のリーダーが本気を出せば、小規模の地権者だって舞台に上がれるはずでしょう。リーダー不在という地域は流れに乗れない可能性がありますが、「やる気のある」事業体にとっては決して悪い政策ではないと感じています。
ですから、僭越ながら田中さんの立場に期待することは、地域間の温度差を埋める調整役のような役割です。欧州のフォレスターの重要な役割の一つに「利害関係の調整」があるそうですが、日本式ではなく「田中式フォレスター」って言葉もどうですか?
蛇足ですが、経産省の人材育成のための助成金(ジョブカード制度)を活用することにしました。(緑の雇用は認定事業体でないと使えないので・・・)カリキュラムは自分で作成するのですが、事業名は「新型林業人材育成コース」としましたよ!

「田中式フォレスター」いいかもしんない。と、無責任に宮城から1票。

鈴木様

まさに意図としてあるのは、あげてもらったような言葉なんですが、それを一般人にかっこよく?目を引く名称にしたいのですよ(^^;)。いっそ、単純に「手づくり林業」くらいがわかりやすいのかもしれない。

doppo 様

ここは気をつけないといけないのですが、私はこれまでも注意深く、森林林業再生プランなどの大規模化を批判していないのです。
そのうち詳しく書けたらと思いますが、実は応援している(^^;)。

ただ、この政策の問題は、伐採から製材までしかなく、その前後(森づくり・木材需要拡大策)がほぼないこと。そして集約できない、したくない林家対応がないことなどです。
そこでオルタナティブな林業システムを提案したいし、紹介したい。そして大規模集約化林業と併存させるべきと考えています。

フォレスターに関しては、まさにそうですね。日本版は利害調整の役割を軽んじている感じがします。そこが一番大切で、一番難しい仕事なのに。
こちらもよい名前を。(田中式なんてダサいのダメよ。)

田中様
おはようございます。
ネーミングですが、ダサいネーミングでも構いません。あえてお願いするなら、ゴレジャーシリーズのように「ほう!今回は刑事か」=デカレンジャーというように出資者(親)が見なくても理解できるようにしていただければ・・・。

林業は、エンドユーザーまで含めてシステム化すると面白い経済効果が生まれると思っています。もちろん、途中の産業を抜かないことです。

>林業は、エンドユーザーまで含めてシステム化すると面白い経済効果が生まれると思っています。もちろん、途中の産業を抜かないことです。

全くの同意見です。
国産材を生産したい人、製材したい人、売りたい人。国産材で家や家具や箸を作りたい人、国産材に囲まれて暮らしたい人。この人たちは確実に増えています。
ただ、残念なことに夫々、上下左右はリンクできてても、以外は直接繋がっていません。所轄省庁も農水省~国交~経産~消費者庁とバラバラが現実です。
ここを何とかすると大きく変わると思います。
山で働くおじさん(近頃は女子も)も国産材に囲まれてニコニコしながら暮らしてる人の顔を浮かべながら作業すると、ちょっとベクトルが変わるんでは?
自分達も弁当付のバスで現地へ行ってチョコチョコッと作業して「山がキレイになった!」と満足してるのは反省するべきですが、諸悪の根源はマスコミと思ってしまいます。

ダサいのイヤです(^^;)。
手づくり林業、家内制手林業なんて、ね。

中抜きをしないのは重要ですね。それぞれ役割がある。ただ抜くだけだと機能不全に陥ります。ただ森を巡る流れ(植林から利用、廃棄まで)をつなぐと、各所にあるロスを省けて、低コストになるはずなのです。
そのうえでニーズに合わせ高付加価値化することで、山元還元をもたらすべきですね。

 まんじゅうやなどのしのぎあいを参考に、
「元祖林業」
「本家林業」
だめですねえ。センスが・・・。

 国策のパクリで、
「きめ細かな林業」。
完全に意味が「・・・・」。

 「伝統的林業」、このあたりになると林業者の団体はは保存会担ってしまします。

「繊細な林業」あたり・・・。
「秘密の林業」(何が?)
「熟慮型林業」
「熟考型林業」
「プロフェッショナル林業」
「緻密林業」

なかなか出ません。
今晩、寝ながら考えます。

鈴木さん、煮詰まっていますね(^^;)

あっさり「精密林業」とか、
「生物多様性林業」。
「天然型人工林」 あるいは
「人工天然林施業」なんて、人を食ったものとか。

「林業」に縛られなくてもいい。感覚的なフレーズも使えないかな。「美しい」みたいな。
「きよらかな森づくり」なんて、オホホな名称とか。

「美しい森」の反対だと
面白いように思いつくのになあ。。

いかん。きっと脳に悪いものが
詰まっているのかもしれん。

「美しい森」の反対を並べてください。案外、ヒントになるかも。

スロー林業なんて言葉遣いも考えられる。
暖か林業、幸福林業、ハピネスフォレストリー……だんだん宗教がかってきたな。

農業の経歴では昔、集約型農業が流行りまして、少し前(といってももう15年くらいですか)に循環型農業に補助金が出てた時代がありましたよね?

人も循環するのを希望して「循環型林業」または意味もなく「カスケード林業」

とにかく河口まで巻き込んでしまうネーミングは良いと思いますね。

田中組長!
おはようございます!

みなさん、まだまだ男目線ですね。
林業女子の会@京都などに相談されたらいかがですか?

柔らかい表現で、「みんなで育てる林業」とか、「みんな嬉しい林業」、「みんな儲かる林業」、「森を育てる林業」が、「環境保全型林業」とか「持続的な社会を作る林業」、「生物多様性林業」とかよりは、いいでしょうね(笑)

京都のおじさんより

高桑センセイの案もオジさんぽいですよ(^^;)。

いっそのこと「みんなの林業」(笑)。

いや、ネーミングでこれほど盛り上がるとは思わなかった。
中身もちゃんと構築しつつ考えないとイカンなあ。

各地で准フォレスター研修が始まってますが、どうして国と県の職員だけなんだろう?
本当に山に携わっている人にもオープンにするべきじゃないでしょうか?
上から目線でみられそうです。

フォレスターという職種を、公務員で独占しようという動きがあるようですね。林業改良普及員をそのまま横滑りさせるとか。

仕事を奪われると思えて、イヤなんですかねえ。

おじさんはおじさん目線になりますね(笑)

やはり、若者目線も取り入れて、楽しい林業を目指さないとダメですね。

林業というか、山に関心ある色々な人が集まり,わいわいがやがや言いながら、最終的にはプロが取りまとめるようなやり方が良いですね。

林業の川上側+中流組+川下の市民=みんなの林業会@田中組?とか、やりませんか?

「美しい森」の反対語。。
うーん。
場の気が乱れるから(と、宗教がかる)書かんでおきます。

個人的好みでは「儲かる美林」とか好きなんですが、
東のほうでは「儲かる」という単語が御法度とも聞くし。

大規模集約化の問題は、生産だけを大規模集約化して
その先のつながりが小さいまんまだからかと思う。
ここはやはり「小規模」でもつながりはデカイ
「小規模大林業」です。(反対語:大規模小林業)


 熊(♀)様 初めまして。
 ○規模○林業!
 ウマイ。

 小規模大林業を何とか展開できるように頑張ります。
 大規模小林業にならないようにも、考えて行動していきます。

 

追伸です。
コメントしようか、しまいか悩みましたが・・・。
今回の林業に関する制度の改正においては、今地域を支えている林家は自分の山を自分イニシアティブで管理経営していくことが難しくなってきます。補助金をもらわないでできるレベルになっていればいいのかもしれませんが、他の森林経営計画にも微妙に絡んでくるので自分だけでやっていくわけにはいきそうにありません。
一部だけを自分イニシアティブで、一部は共同で施業するというような感じにも、もしかしたらできないかもしれません。
他の計画がそっちで計画化されていくわけですから。
家計というモノを置いておく必要が出てくるのかもしれません。

そんな気がしている、小規模大林業を取り巻く環境変化があります。

これです! 小規模大林業。この感覚です。
ミスマッチ感がありながら、キリッと伝えたいことを含ませている言葉。

これをひねりたい。小規模美林業とか、グレート林業とか。
う~ん、ここで詰まる。

追伸ですが、集約化とは、ようするに隣組制度みたいなものです。自分だけの意見で動けなくなる。

かくなるうえは、自分が集約化の中心になって、周囲を巻き込んだ「小規模大林業」をめざすことでしょうか……。

オジサンと言われなくてよかった。(^^;
でも、「大林業」はもともと田中さまのですよ。

「でも」の使い方、違ったかな?

次のブログを書きながら、思いついたのが、森林美業。森林美学が難しいのなら、美業はどうだ?
産業も美しくありたい。美しい行為が、利益を有無と信じて。

環境大林業とか、景観大林業もいいな。

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