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森と林業の本

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2011/08/22

祭の準備と小回りビジネス

このところ、お疲れモードである。

先週は、突然長野まで車で往復することになったわけだが、往路は集中豪雨で、復路も雨まじりの中を約5時間走った。帰り着いたのが午後3時だった。

その日は、地元町内会の祭が開かれる。私はパスしたかったのだが、副班長ということで動員がかかっていた。

帰ってすぐにも関わらず打ち合わせ会に出なければならなかった。幸い?雨がパラパラ降っていたので、私はてっきり中止だと信じて……。ところが、決行するというのだ。生鮮品を購入しているからだ。

そのまま会場設営に取りかからねばならない(;_;)。

雨対策としては、テントを張るのである。私は、ブルーシートをタープ代わりにして会館の玄関に雨に濡れないスペースを確保する作業をした。

これまで、この手の設営に駆り出されることはままあったが、たいてい私は余計者であった。田舎人、とくに林業関係者がいると、あれよあれよというまに小屋を建ててしまったり、水道を引いたり、目的とする設備をつくってしまう。彼らは、本業でなくても、工夫して物を作る能力は高いと感じた。

こんなとき、私は邪魔にならないように、周辺をぶらぶらすることにしている(^^;)。そして手伝えることを見つけて,少しだけ手を出す。

ところが、この祭の会場では、ほとんどの人が何をしてよいのかわからない状態だった。誰が何をするために動いているのか、右往左往。指導する者もいない。

しかも驚く行為もある。ロープを固定するのに、窓にまきつけようとするので、「それは危険です!」と止めに入らねばならない。テントの下で躊躇なく炭火を起こすのも怖い。下手するとテント地が溶けるぞ。

やはり大半は、街の人なのだ。結構お年寄りもいたが、あまり「昔の経験」はないようだ。むしろ、若手でもアウトドア経験者の方がまし。農林業の従事者が見せる、あの多彩な能力は、ここでは見られない。

農業者を百姓というように、100の仕事をこなせなければ農業はできない。同じく林業もそうだろう。しかし、街の人は一部に長けた能力はあっても、「なんでもこなす」という能力に欠けてしまいがちだ。

 

 

効率を優先すると、分業体制を築いた方がよいそれを押し進めたのが町であり都市だ。そして都市が発展できた大きな要素かもしれない。
しかし、行き過ぎた分業は機動力に欠ける。分業した一つが欠けると、全体が動かなくなるし、また改革しようにも広範囲に影響があるため、抵抗が強い。分業したために相手が利益配分を争うライバルになる。

この不確実性の時代、むしろ小さなビジネスの方が安定していて利益も確保できるのではないか、と考えてみる。

実は長野で取材した林業地も、人口は1000人あまりだった。ほかにも新たな試みを始めたところは小さな村や小さな会社が多い。小さければよいのではなく、小回りの効く体制を築いていることだ。と言っても、得意ではない分野まで手を出しているのではない。その分野が得意な相手先を見つけて連携しているのである。

これからは、大規模化や分業の時代ではないことを感じる。むしろ自分たちで完結できる規模で戦うことだ。

ニッチ産業かもしれない。しかし、ニッチゆえにライバルとなる参入者はいない。しかも先にノウハウを身につければ、後発に追いつかれる可能性も低くなる。自分たちに足りない部分は、連携・ネットワーク化で補えばよい。連携相手とはウィンウィンの関係を築けば、破綻することは少ないだろう。

と、こんなビジネスモデルを考えたのである。

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コメント

お疲れさまです。

あれ?
いつのまにか雨男が復活したのですね。

それはさておき、
小回りがきくと、軌道修正も容易なので
ちょっとくらい道を間違えても
大丈夫そうですね。

全国的な雨天には叶わなかったようです……。
でも、取材で野外に出ているときは、降っていなかったんですよ。

幸い今はナビ付きの車なので迷いはしませんが、今自分がどこを走っているのか、どんなルートで目的地に向かっているのかわからなくなることがあります。
やっぱり迷うのは、徒歩にしましょう(^^;)。

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