戦国時代の合戦もの
テレビで絵画「BALLAD ~名もなき恋の歌」を見る。
アニメの「クレヨンしんちゃん」からのファンだが、なかなか見応えあった。
とくに感心したのは、時代考証。戦国時代の小さな山城や当時の武士の住宅などの再現具合は、驚嘆もの。そして合戦には、どれほど木材資源が費やされているのかも感じさせてくれた(~_~;)。
柵や物見台などはもちろん、松明とか野営用の仮設小屋(昔のテントか?)なんぞ、全部木製で再現していて、すごい。私が知っている歴史モノの考証とほぼ同じだ。
そして合戦場所が、禿山だというのもいいねえ。昔の山は、あんなに禿山が多かったんだろうな、と妙にリアリティを感じた。ロケはどこでしたのだろう。
ただ、「川上の大クヌギ」には無理がある。戦国時代に植えたとしたら、樹齢400年を超すことになるが、クヌギはそんなに長寿命ではないはずだから。せいぜい100年くらいだろう。映っていた大木も、それくらいに思えた。クスノキぐらいにしておけばよかったのに。
ともあれ、気分は戦国時代の森林・木材事情の視察へとタイムスリップしていたのである。
……こんな見方をしたら、映画に失礼かなあ。
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……こんな見方をしたら、
OK です。
だって、森林ジャーナリストだもの。(^^)
投稿: 熊(♀) | 2011/08/29 00:27
この肩書、なかなか便利だねえ(笑)。
投稿: 田中淳夫 | 2011/08/29 09:21