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森と林業の本

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2011/08/20

森林組合長の環境教育

昨日から、長野県の某地域に取材に行っていた。

取材は順調に進み、訪れた森林組合。ここで組合長と会う。実は、以前別の場所で偶然あったことのある人で、その時は村長だった。今は村長は辞めたが組合長をしている。なかなか大物なのである。

いや、取材のテーマになった、この村の林業も、ほとんどこの元村長=森林組合長がシステム化したと言ってよいのだ。

もっとも、話は取材というより雑談になっていたのだが、そこで組合長の机の上を覗くと、原稿用紙があって、そこに鉛筆で何か書かれている。それを組合長は消しゴムで消したり書いたりしていた。

「なんですか、それは」

私は、誰かの視察の報告とか、村を訪れた子供からの礼状(作文)とかを想像したのだが。

「孫の夏休みの宿題なんだ」
「はあ? それを孫の宿題をじいさんがやっているんですか」
「いや、それが中一なんだけど、夏休みの自由研究みたいな作文らしくて、そこに書いたのがわしの話した話なんで、読んでチェックしている」

そこで、その作文ができるまでの経緯を聞いた。

「孫がうちの村に遊びに来たら、川で泳いで遊ぶんだが、そこにバスで子供たちの団体が来ているんだね。一緒に遊んで泳いでいたらしいが、毎日別のバスで団体が来る。それで、『あの人たちは誰なの?』と聞くわけだ」
「彼らは、川の下流の町の小学生だよ、と教えたら、『なんで、この村まで来て泳ぐの?』って」

「泳げるような綺麗な川は、うちの村のような上流しかないんだ、と教えると、『なぜ上流は水がきれいなの?』

「上流の山には、木が植えられているだろ。森があると、水がきれいになるんだ。でも、森は放っておいたらダメになる。土砂が流れ出て水もきたなくなる。森は、人の手で世話をしなくてはならない。間伐したり、その木を使うことで森をよくすることで、水もきれいになる。それが林業なんだ、と教えた。それを作文にしたわけ」

おお、素朴な疑問から、水のこと山のこと森のこと、そして村のことにつなげていったのだ

見事な環境教育になっている。しかも、おじいちゃんは森林組合長にして元村長。できすぎた話だ(笑)。

「でも、3枚書かなくてはいけないのに2枚で終わっている。だから、あと1枚増やしてやろうと思って書いているんだ」

それは、余計です(^^;)。孫のためにならないよ。

※、この項目のカテゴリーを何にしようかと迷ったが、「森林療法・森林セラピー」にした。だって、癒されるじゃないか。

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コメント

9月10日11日の今井通子さんと一緒に過ごす2日間森林セラピースペシャルツアーin群馬県上野村に取材にいらっしゃいませんか?突っ込みどころがあるかと思います。

オチに笑いました.さすが関西人.

森林セラピーは、私には癒しにならないみたいですねえ(^o^)。
いちゃもん付けたりしていては。。。

こんな馬鹿話で笑って癒してもらおう。「笑いの癒し」って、山中さんの得意技ではないですか?

今でも「笑いの森林セラピー」ですが、その笑いはどんどんシリアスになって行くようです。今日もソサエティ離れの要因が生まれました。三重県津市の森林セラピーロードを歩きながらソサエティ話で盛り上がりました。

う~ん、森林セラピーソサエティのネタの(笑)では、あまり癒されそうにないですね……。
ブラックすぎる。

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