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2011/09/30

洪水流木と間伐の関係、調査へ

台風12号による奈良県内の林地被害額は、少なくとも300億円に上ると調査結果が発表されている。崩落は184カ所で、とくに、大規模崩落が発生した23カ所の面積は、総計236ヘクタール。

さらに林道・作業道被害から、今後の施業への影響も考えると、どこまで膨れ上がるのかわからない。

そんな中、奈良県は、台風12号の復旧のための補正予算案72億8800万円を決定した。

もちろん過半は道路や河川、砂防・治山の復旧工事に向けた調査や測量・設計費。約50億円に達する。これは着工の前段階だから、本格的に始まったら、莫大な金額が必要だろう。

http://mytown.asahi.com/nara/news.php?k_id=30000001109290003

だが、見逃すことのできない項目がある。それは、洪水で出た大量の流木の発生原因調査として2050万円を計上していることだ。そして間伐方法の見当も加わっている。

これって、「山に残された伐り捨て間伐材が、土石流で流れ出て被害を大きくした」説の検証ということなのだろう。つまり、このブログで話題になった問題を調査することになったということだ。

今回の水害で大規模な土砂崩れが発生した原因が、人工林にあると言われた冤罪?とともに、間伐材が流木を生み出しているのか、あるいはこちらも冤罪なのかは、林業関係からすると、結構大きな問題だ。もし関係があるとしたら、伐り捨て間伐の見直し(これは、政策的には規制方向にあるが、完全になくすわけにはいかないし、伐り捨て方にも響く)が必要になる。

奈良県がいち早く手を付けることは喜ばしい。

もう一つ。十津川村の仮設住宅を木造で、十津川材でという村長の要望も通ったようだ。それも一戸建てらしい。こちらは、まだ詳しいことは知らないのだが、今回の予算案にも、仮設住宅前200戸にウッドデッキや花壇などの整備費を計上している。

被災者に対して、意外とこうした木づかい、いや気遣いは重要なんだろうな。ウッドデッキがあるだけで、ちょっとした庭となり、植物を育てることで、かなり気分が変わるものだ。とくに高齢者が多い地区では。

もちろん、まだ予算案ではあるが、おそらくそのまま通ると思う。荒井知事は、年内に復旧・復興計画の骨子をまとめるほか、復旧・復興対策室の設置も決めている。

ところで、今日から雨である。復旧工事に影響がないように望む。

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コメント

深層崩壊と表層の林層との関連付けをされてる研究者はNETで探しても皆無なのでこのブログでの論争は終わったと思います。
 が・・・、今回の土砂崩れの映像(ヘリで上空から撮影)の中に明らかに「沢抜け」の画像が映っていた報道番組を見た記憶があります(スミマセン、出せと言われても出ません)。

2000年の東海豪雨の奥矢作町(ダム)の被害とか2004年に美浜町の港を埋め尽くした流木(倒木)の被害が「放置林によるもの」ということは「検証済み」ではないでしょうか・・・。

「沢抜け」の映像が三重県なのか和歌山県なのか奈良県なのかは解かりませんし、奈良県の林地は歴史がありますので矢作川流域の素人山主の林地とは違うとは思いますが、2004年の台風でかなり広範囲に倒木被害にあった名張川沿いを車で通った経験があります。

「人工林にあると言われた冤罪?」との言葉にチョット反応してしまいました。

(あと、EM(菌は余分です) にも・・・?)

こんばんは。
おおやけの機関がきちっとした調査をしてくれるのは、大変ありがたいです。
さすがは田中さんの地元県ですね。
今後の、施業方法にもかかわること、調査結果注目しています。


日刊木材新聞9月27日分で「十津川産材で仮設住宅」という記事が載っていました。良かったです。

先週の「たかじんの委員会」で、Kというコメンテーターが、
「〇〇庁は殺人省庁や!間伐など、無茶な林野政策したから
12号の災害が甚大に!!!」と一応「ピー音」入っていました
が、明らかに林野庁を指していました。(^^;)

ブログでは大雑把な書き方をするので誤解も生みますが、今回の水害では、深層崩壊だけでなく、表層崩壊も起きています。そして表層の場合は、多少は放棄林などの影響もあるでしょう。ただ、それでも一定以上の降雨があれば、どんな森林があっても崩れると思いますが。
その点は、地質学者、水文学者に任せたいと思います。

今回の調査項目に上がったのは、林地に残された間伐材が、雨で沢に流れ込み、下流の被害を大きくすることはあるのか、という点です。流木の源は、立木なのか、伐り捨て間伐なのか、という点で、これはまだ決着は着いていません。

A森林組合さん、ご連絡ありがとうございました。

「たかじんの委員会」のように、放置すると聞きかじっただけのコメンテーターが勝手なことを言い出します。まずは早く調査をして、反論できるようなデータを出すか、間伐方法を善処する手立てを打ち出しておかないと、どんどん拡散してしまいますよ。

十津川村と、野迫川村の仮設住宅は、地元材でつくることに決まったようですね。十津川は28戸だとか。

やはり、地元から声を上げねば。もし黙っていたら、大手の無機質な仮設住宅が建ったでしょう。

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