「水源地の森を」詐欺で儲けたのは誰?
もうニュースにもなったが、「北海道・大雪山の水源地の権利」を販売して現金をだまし取った団体「大雪山」(一応、飲料水販売業を名乗っていたらしい)の関係者が逮捕された。
この団体(会社なのか?)は、「中国の企業が日本の水を買い占めようとしている」という理由で、原野山林の権利を売りつけていたそうだ。
ようするに、昨年から私が叩いていた「外資が日本の森を……」というネタを利用した詐欺事件である。
まあ、この手の詐欺が出るのはわかっていたし、これが目的ではないか、と思うほど「外資」宣伝は悪質だったのだが、今回の事件でちょっと意外だったことがある。
まずだまし取ったのは一件数十万円(1口30万円)らしいこと。それも「土地」ではなく、「水源地の権利」という名目であること。案外、少額じゃないか。少ない額だと、泣き寝入りする人もいるのかもしれない。
ただ、全国に国民生活センターに寄せられた相談は1000件以上あるらしいが、同じような団体はいくつもあるだろう。大がかりな詐欺というよりは、寸借詐欺みたいだ。
次に、詐欺の元になる水源地だが、その山林は1・8ヘクタールしかない。しかも、この土地は、元所有者が500万円で「大雪山」に売ったというのだ。
とすると、この事件で誰が一番儲けたか。
私は、元所有者だと思う(笑)。
北海道の山林価格の相場はしらないが、1ヘクタールが100万円を超すことなどそんなにないのではないか。(リゾート地か、温泉がわくならともかく。)
それを1・8ヘクタールが500万円で売れたのなら、ほくほくだろう。
それを元手に詐欺を行おうとした「大雪山」は、パンフレットを作ったり証書をでっち上げたり、営業に歩いたりして、いくら稼げたか。関係者は十数人いるらしいが、分配すると利益率は低い。3億円分を騙したとしても、一人当たりの収益は数百万円程度。何カ月も汗かいて……挙げ句の果てには逮捕だ。
結局,、詐欺グループも山林価格の相場を知らなかったのではないかなあ。
ともあれ、「外資が日本の森を」と煽った連中は、この事件についても素知らぬ振りなのだろう。
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