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2011/09/19

遅すぎる、林野庁の森林放射線調査

先のアエラに書いた、福島県の森林放射能問題。

これは、福島県が6月7月に行った森林モニタリング調査結果に基づいて記した記事だ。その際に、林野庁も近く同じ森林放射線調査を行うと聞いていた。そちらでは土壌調査も含むらしいというから期待していたのだが。

なんと、忘れたころに「今から調査を始める」と林野庁は発表している。

http://www.asahi.com/politics/jiji/JJT201109170050.html

20日から、放射性セシウムの空間線量、土壌濃度に関する調査を約1カ月かけてするのだそうだ。その方法は、「福島県全域の森林を、福島第1原発から80キロ圏内は4キロ四方、80キロ圏外は10キロ四方の区画に分け、それぞれの区画で1カ所、計400地点で計測する。空間線量は地上1メートルで測り、土壌濃度は地表から深さ5センチまでの場所の土を採取して分析」というもの。 

そして結果から濃度分布地図を作成するそうだが、その公表が、なんと来年2月末! を予定。

なんで、こんなに時間がかかるの? あまりに動きが鈍いぞ。半年たってようやく行い、公表までさらに半年かけてとは。
そもそも測定後半年たって発表されても、その頃には数値が変わっているのではないの?

しかも、この調査、福島県が行ったものとほとんど一緒。調査地の選び方まで同じ。違いといえば、県のものは国有林や警戒区域内は行わなかったが、そこを追加していることと、土壌調査も含めている点だけである。

本当はやりたくないのだが……という気持ちが透けて見える。ゆっくり時間かけてやって、高い線量が検出しないようにしているのかと言われても仕方ないのではないか。
それとも、測定結果を現場に役立てる気持ちなどサラサラなくて、単に学術的なデータが欲しくて計測を行おうというのか? 


   

   

今月13日に、文部科学省が気象研究所や筑波大学らと組んで行った森林線量調査の結果が発表されている。
こちらは川俣町山木屋地区の森林をモデル地区として行ったもので、森林を針葉樹林と広葉樹林と分けて、立体的に樹冠も調べたというもの。基本的に落葉から多くのセシウムが検出されている。これは狭い地域に限定しているが、かなり綿密な調査で価値がある。

林野庁は、文科省に森林調査を明け渡したようなものだ。

  

また、私が個人的に頼んでおいたものだが、木を伐った際に線量の測定をしてもらうと、葉は160~250cpm。幹は140~160cpm。この地域の空間線量が120~160cpmだったというから、幹自体はほぼゼロ。葉も極めて低いと思われる。とくに放射性物質が付着しているとは言えないようだ。
cpmは、1分あたりの放射線計測回数を意味する放射線量の単位で、換算は難しいが、目安としては100cpm=1マイクロシーベルト/h見当らしい。

時間とともに、放射性物質がどんどん樹木そのものから落ちているのかもしれない。

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コメント

やっと予算が決まり、委員会を開いて検討が終わり、実施して年度末までに調査の形をつける、ということですかね〜。
いつも通りな事業の感じ…。
緊急事態という考え方は、通用しないんでしょうか。

ご無沙汰です

予算がついたのが遅かったですからね;;

やりたくないのだが・・だなんて酷い、
早くやりたくて、とにかくやりたくてなのにお金がないんですよ
だからすぐ使えるお金があるところにまず先行してもらうことになっちゃうのかなあ
国民の理解も得つつ融通を利かせられるシステムだといいのにねえ

6月に1次補正で緊急予算が3000万円ついたはずですが。
7月始めに林野庁長官が調査をすると発言しています……でも8月から準備をして、9月20日から調査。。。
森林総研は、500万円でいいと応えたという情報もある。

結局、国のシステムがバラバラで、スピーディに機能できなくなっているのではないか。自律神経失調症みたいな。
ともかく、調査結果は来年といわず即刻発表してもらいたいものです。

森林総研でも中間とりまとめの結果を公表したみたいです。
http://www.ffpri.affrc.go.jp/press/2011/20110930/index.html

これ、読んでいましたけど、内容何もないですよね。調査方法説明しただけ?
どちらかというと、結果は文科省の調査結果見てくれ、みたいな~。

朝日新聞の記事にもなっていたけど、「初めての調査」という書き方も気にかかる。同じ調査を、福島県は3カ月も前にやっているのだから。

山の空間線量はやってたけど、中身までは詳しくやってなかったということではないかな。

詳しい調査結果は添付ファイルになってるみたいですよ。
文部省のは、参考らしい。

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