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2011/09/23

オークヴィレッジは木の総合メーカー?

昨日に続いて、オークヴィレッジのネタを。

私もそうだったが、たいていの人は「オークヴィレッジ」と聞けば、家具、それもオーダーメイド家具をつくっているところというイメージを持っていないだろうか。そして、かなり高い(笑)。

ついでに言えば、総帥(^o^)の稲本さんは哲学者?思想家?のイメージか。

だが、実際に会って、また飛騨のオークヴィレッジを訪ねて感じたのは、稲本さんは敏腕経営者(ビジネスマンと言ってもよい)だし、オークヴィレッジが生産するのは、家具だけではなかった。

もちろん家具もつくるし、それが技術的な基本なのだろうが、もはや主軸とは言えないのではないだろうか。

実際、見せていただいたのは、携帯ストラップから始まり、積み木木琴(ただし、全部バーの長さが一緒で、木の種類を変えることで音階を表現する逸品)、さらに時計オーディオまで、実に多岐にわたる。
また、現在売り出し中のは、アロマだ。つまり香り商品である。これは100%日本の木でつくっているところが味噌。現在出回っているのは、人工合成香料か、ほとんど外国産である。

そして私が驚いたのは、建築もしていたことだ。主に住宅だが、手刻みの家を建てている。ただし、プレカット。つまり事前に工房で刻んで、現地に運んで組み立てるものだ。東京ほか、全国に建てているそうだ。

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複雑な仕口を刻む工作室がある。また設計も行っている。

 

 

さらに現在進めているのは、仮説住宅兼復興住宅である。仮設時代を終えると、その後基礎を打った上の復興住宅に合体させるといを発想である。「合掌の家」とあるとおり、三角屋根だ。これを被災地に建てていく計画だ。

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ここにあるのは、スケール2分の1の見本だそうだ。

こうなると、木製品の総合メーカーと言えなくもない。

で、稲本さんに言わせると、「今、一番売れないのは家具なんだよ」

……(笑)。

やはり、高いイメージがある(実際、高い)から、この不景気な時代には、なかなか受注できないのだ。だから、ショールームなどで展示販売する作品もある。

バブルのときは、断るほど注文があって、それで営業を怠ってしまった……と自省する稲本氏は、まぎれもなく経営者なのである。

また各地で植林も進めているし、森づくりから建設まで。そしてストラップから住宅まで。

これって、「大林業構想」のひな型かもしれない。

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コメント

田中様
お世話になります。
三角形の家は、私がアフリカにいたとき(25年も前)にローコストハウスで設計していました。現地の材(パインとユーカリ)で格安で自分たちで作る衛生的な家が目的でした。現地の森林公社にプランを渡し、現地スタッフを日本(宮崎)に呼んで研修までさせたのですが、提案で終わってしまいました。懐かしいですね。

提案したものの、進展しなかったアイデアはいっぱいあるでしょうね。
「合掌の家」は、2年間仮設として使用した後に、復興住宅の上に積み上げて2階にしてしまおうというアイデアです。

よく似たものが、アフリカにも広がっていたら楽しいですね(^o^)。あちらに「仮設住宅」の発想はないだろうけど。

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