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森と林業と田舎の本

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2011/09/17

少しは朝日地球環境フォーラムの感想も……。

ホテルオークラの感想?ばかりではなく、フォーラムの感想も少しは。

現場に行って気づいたのだが、このフォーラムの規模は大きくて、3日間にどれほどの会議やシンポジウムが開かれたのか。全体に自然エネルギー系が多い。実は環境省からの発言で、原発偏重を反省するという(官僚としては)画期的な発言も出たのだが……。

海外からもたくさん人が来ていて、全部同時通訳付き。オークラの部屋に籠もっていてはいけなかったのである(^^;)。

ちなみに私が出た「暮らし方を変える」分科会にも、二人の同時通訳者がついた。会場を見渡した限り、外国人の姿はなかったのだが、記録も全部英語で行うそうだ。

で、私の自己紹介のプレゼン内容を事前に通訳者と打ち合わせたが、なかなか訳し方が難しい項目もあった。

たとえば「私は農学部出身とありますが、実は探検部出身なのです」と語呂合わせでシャレたつもりが、本当に探検部という学部があると思われていた(^o^)。これは課外活動のクラブ。
Exploration department ではなく、Exploration Clubですよ。

それに「限界集落」も直訳的に「Limited Village リミテッド・ヴィレッジ」と訳したら意味がわからんだろうから、「Endangered 絶滅危惧」集落と訳してもらうようにした。

田舎移住者は「Intruder(侵入者)と訳してください」と冗談で言ったら、真に受けられ、「それは地元の人からの視点ですね」と言われた(^^;)\(-_-メ;)。

さて、出演者で迷ったのは、ネクタイをするべきか否かである。私は、迷ってスーツは着たものの、ネクタイはせずに持参しておいた。
牧さんは、最初していたので「私もするわ」と由緒正しき日本人として付和雷同しかけたのだが、通訳者の一人が「もっともネクタイの似合わないコーナーなのに……」と呟いたので、すぐ二人してネクタイを外すことに。そうだな、やはり「暮らし方を変える」のは、ネクタイを外すところからだ。ああ、付和雷同もしちゃいかん。

ちなみに遅れて現れた稲本さんは、さすが最初から作務衣姿であった。

あああ、裏話ばかりで全然フォーラムのことを書いていない(~_~;)。ここは表ブログだ。

 

せっかくだから、私以外の分科会の話を。

私が覗いたのは、「森と生きもの、水との循環」という分科会である。そこには速水林業の速水亨さんと、中静透・東北大学教授がパネラーだ(もう一人、森をつくるカキ養殖で知られる畠山重篤氏)。こちらは濃い森林論林業論が展開されるかと、期待したのだ。

Photo




全体に学術的?

だが、あくまで水との循環がテーマであり、被災者でもある畠山さんが参加していることで、話は、あまり林業には行かなかった。

なんとなく、速水さんも話しにくそうだった(^^;)。ちょっとコーディネーターがうまくなかったな。
ただ畠山さんは、当分養殖が回復するまでに林業をやるそうだ。そのため製材機も手に入れたとか。これは、東北全体のヒントになる。

では、いかに林業を軌道に乗せ成功させるかという点だが、それは「暮らし方を変える」分科会で話し合われたのである。極めて具体的な提言であった。
というわけで、もっとも林業のことを語ったのは、我々だった気がする。

 

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コメント

「暮らし方を変える」。。
う~む。
作務衣がありなら、
スーツではなくて、何か別の
衣装?がよかったかもですね。
短パンとか。。
(それはダメかしらん)


やはりアロハですかね。。。正装だし。

暮らしを変えるのは、衣服から。これが結論なら、怒られるな。

田中さんらしい森林ジャーナリストファションを決めましょう。

森ガールでもない,森ボーイのファションですよ(笑)

普通の人は、まず服装でその人の中味を見ますからね。

そうか、森ガール・ファッションを参考にすればいいんだ!
フワフワの服着て、森にいそうな男の子(^o^)

……なんだか、話がまた違う方向に向かってるな。

森ガールファッションといえば、名作のブログもありましたよ。
http://d.hatena.ne.jp/Asay/20100719/1279541329

これくらいまじめにやると偉いなと感動しました。

……やっぱり、話の進む方向が違うと思う。。。

ふわふわの森ボーイな田中さま。。(((^^;

BGM は、「森へおいで」です。
あ、怪しくなるなぁ。

「森においで」と招かれてたどり着くのはお菓子の家か。それとも……。

神隠し歌だ。いよいよマニアックに……(;_;)。

まっくら森ジャーナリストを名乗るか。

>ただ畠山さんは、当分養殖が回復するまでに林業をやるそうだ。そのため製材機も手に入れたとか。これは、東北全体のヒントになる。

これは初耳です。スゴイ事ですね。
漁業を諦めないで漁師がどこまで山(木)関係の仕事に就けるか個々に違いはあるでしょうが、復興するには先ず「先立つもの」でしょうから。

「組手什おかげまわし東海」が住田町に二度も「組手什」を置いてきたのも就労の場が増える事を期待して、がそもそもの目的なのです。

林業やると行っても植林ではなく、製材です。ここがミソ。
実は速水さんの入れ智恵のようですが……(^o^)。

まずは養殖筏などの再建に木を使い、次に建築物を建て……当然人手も必要だから仕事が増える可能性もあります。

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