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森と林業と田舎の本

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2011/09/21

割り箸サミット~製箸事業参入者、求む!

9月19日の郡上八幡で開かれたフォーラム

郡上ふるさと考現学市民講座の一環で、「郡上産材利用からみる日本の森林」というタイトルがつく。そもそもは、郡上わりばしプロジェクトから今回のフォーラム開催へとつながるのだが、外向けのテーマは、森林と木材利用であった。

だが、真の価値は、その夜に開かれた宴席である。これが割り箸史上に残る記念すべき第1回割り箸サミットになるだろう……。

と書いてみたい(^o^)。

1


第1回割り箸サミット?の宴



実は、この席に割り箸関係者がかなり集まったのだ。郡上わりばしプロジェクトのメンバーはもちろん、京都女子大の高桑キョージュに、アドバシを展開するライフ・ワークスの山本シャチョー。だが、最大の大物は、国産割り箸最大手の中本製箸の中本社長が金沢から駆けつけてくれたことだ。

中本製箸は、年間3億膳の箸を製造しているが、これは国産割り箸のおそらく2割以上を占めるだろう。郡上割り箸も、実は製造は中本製箸さんにお願いしている。

その中本さんから、重大な提案があった。

割り箸業界の現状分析として、今後中国産・ロシア産は、どんどん減る。ベトナムやアメリカなど新規に作り出した国も期待できない。このままでは、日本の外食産業は割り箸不足に陥って、いよいよ樹脂箸に傾斜しかねない。そこで国産割り箸の増産を行わねばならない……。

そこで、中本製箸の分社工場を全国につくりたい。それは子会社でなく、完全独立の企業でよい。そのために必要な人材は、全部中本製箸で鍛えて育成する。また製造した割り箸の販売も中本さんのところで受け持つ

もちろん、スギの産地でなければ困る。そのスギは建築材として優秀な木ではなく、割り箸に向いた木(ようするにB材以下。ただし太さや年輪が詰んでいて強度があること……など)我手に入る地域であること。
ただ中本さんのいうには、何より重要なのが人材だそうだ。まず木を見る目があること。それも割り箸用の目だ。そして割り箸製造に真面目に取り組めること。

そのために必要な資本はどの程度か。どうやら最初にそろえるべき13工程の機械は、全部合わせても1億円いかないそうだ。あとは工場用地と工場建設費、そして運転資金だが、余裕を持って1億円必要として合計2億円と割り出してみた。

複数の出資者が共同組合をつくれば、半額は補助金を期待できる。つまり1億円の出資金を集めればよい計算になる。10社~20社が500万円以上の出資である。不可能ではない。自治体が参加して第3セクターにする手も可能だが、行政が主導権を握るようでは困る。

少し規模を小さくスタートすれば、半額でも可能だろう。すると5000万円だ。

どうだろうか。かなりの好条件だ。中本製箸の傘下に入るのではなく、あくまで提携である。ただスタート時点で、技術指導も販売も面倒見てくれるなんて、滅多にない。

これを郡上市でぶち上げたのだから、当然、郡上市も手を挙げるべきだろう。すでに(宴席には)立候補者もいたし、市の農林課長もいた。

しかし、郡上一カ所にこだわらないのである。全国で手を挙げて、地域地域で割り箸づくりを展開するのが理想だ。47都道府県とまでは言わなくても、各ブロックに1、2カ所の工場ができれば……国産割り箸の逆襲が始まる。

中本製箸としては、ライバルができないことは進歩しないとまで言っている。つまり自社の拡張ではなく、割り箸の振興こそが目的なのだ。

2


右端が中本社長

 

もちろん、この国産割り箸は、1膳2円50銭くらいはする。現在の輸入割り箸すべてを代替することは無理かもしれない。しかし、真に割り箸を置くべきところを考えれば50億~100億膳は生産してほしい。

どうだろう? 我が土地に、と思う人は声を上げてほしい。喜んで仲介する。

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コメント

素晴らしい!ブラボーです^^
いよいよ続編、「割り箸はもったいなくない?」の発売も近そ^^

福島も立候補しませんか(^o^)。
スギはたっぷりあるし、人材もいるし、資金は復興予算からぶんだくる。可能性ありますぜ。

各地に製箸工場が勃興してくると、続編も書きやすくなる。
タイトルは「割り箸の逆襲」だな。続々編は「割り箸史上最大の決戦」とか。

話題の趣旨からは少しずれるのをご容赦ください。
最近、左手首を骨折した知人がの体験談です。

「ギプスをしてると、普段当たり前にできていたことができない。割り箸を割るのもその一つ。某大手お弁当屋さん『◯っともっと』の割り箸は最初から割れていたので、とても助かりました。感動しました。『◯っともっと』は良いです。」

些細な事ですが、割り箸一つとっても工夫が大事なんですね。

ちなみに『◯っともっと』の割り箸って、国産なんでしょうか?

割り箸というのは、必ずしも食べる直前に割るものばかりではなく、最初から割れている、一本箸もあるんですよ。最高級の「らんちゅう」がそうですし、最近は増えているそうです。一本箸は、より小さな端材からもつくれるので、無駄が少なくなります。また工程も減って低コスト化できるとも聞きます。
ようは、塗料を塗らない素の木の箸を割り箸と呼ぶのだと考えてください。

個別企業の「○っともっと」の箸については知りません(^^;)が、新しい潮流の箸は、国産の可能性がありますね。

新たな割り箸工場建設に関しても、創意工夫は可能でしょう。

ありがとうございます(^^)

ありがとうございます(^^)

 いろいろなことがあるんですねえ~。けがとか確かに・・・。

 私の娘が小さいころ、割りばしを自分できれいに割ることができて ご満悦 になったのを思い出したりしました。
 大人の気分だったんでしょう。

 そういえば、テレビとか食堂で、割りばしを口と手で割るのも憧れたりしたことがあります。
 先っぽをチャ、チャっとこすったりして。

 割やすいのと割りにくいのがありますね。
 

割り箸も進化して、食べ終わると先をさらに割って爪楊枝になるとか、新商品開発します?

素晴らしい企画!中本社長、心意気がすごいなあ…。

先日入った○屋与平のお箸が樹脂でして。
PPに入っていまして。
そこに「このお箸は管理の行き届いた専門工場で
プロの厳重なチェック体制の下、
しっかりと洗浄・除菌・包装されていますので
安心してお使いいただけます」
と印刷されていました。
・・・一体どれだけ資源を使っているのじゃ~~~!!

おお、相変わらず飲みに行っていますね……じゃなく、割り箸普及活動してますね(笑)。

まあ、そんなに衛生を強調している店はマシですよ。なかには洗い損なったような樹脂箸が出る場合もあるもの。

樹脂製の黒い箸には負けますが、郡上割り箸 黒バージョン入荷いたしました。
もっと黒いと思っていたので私的にちょっとまだ白い。
でもこれが限界か。

業界的にはアウトな黒箸を、ブランド化して普及させる作戦、進行中ですか。

割箸サミットは、とても楽しそうですね。中本社長さんの、熱い計画も共感しました。林業界にとっても、割箸産業は「復興の象徴」だと思います。私も応援します。

割り箸産業は、今後、再構築する必要があります。現在は、十分な情報やシステムが行き渡っていない。

本当に必要な割り箸の消費量と、生産の関係を割り出せば、結構堅実なビジネスになると思う。

その中で、中本さんには頑張ってほしいですね。

良い試みと思いますが、そういう需要ってどれぐらいあるのか、市場調査のデータはどこかにあるんですか?全国の需要のうち、何割が国産に置き換え可能と見積もっているのでしょうか?

市場データはないでしょうね。
たとえば100億~150億膳と見積もると、そのうち何割を国産で賄えるか。また別の国からの輸入量が見込めるか。
ただ、今より消費量は減少するのは間違いない。
せめて半数は国産できないものですかね。現在の生産量は十数億前だから、最低4倍くらいにはする必要がある。

中国輸入箸の減少分の受け皿をつくらないと、みんな樹脂箸に行ってしまう。

田中様
お世話になります。
高桑先生のコメントにもありましたが、日南の張本人がブログで田中さんの本を読んで割り箸を始めたと書いてあります。
まあ、読んでください。
http://obidara.exblog.jp/
本当に一生懸命な方です。

昼のNHK(全国放送)生中継番組「ひるブラ」に飫肥杉課が出るかも! 10/5(水) NHK総合 12:20~12:43

「城下町の味で殿様気分~宮崎県日南市~」

ああ、ここにも……。

私、責任感じませんからね。ええ、自己責任ですよね。
と涙目になりつつ、逃げ腰になる(^^;)。

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