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2011/09/12

ガレキ発電所を除染産業に

津波で出たガレキは、約2500万トンとされている。そのうち7割が木質系廃棄物(建築系、流木系など)とさているが、500万トンは燃料になるから、これで木質火力発電を行う……この計画は、春先に林野庁がぶち上げたものだ。

すでに政府の二次補正予算に調査費を盛り込んでいたが、今度作成する第3次補正予算案に100億円レベルの補助金を盛り込む予定だそうだ。これも再生エネルギー法の成立が大きく関わっている。発電所建設事業には、半額助成することになるのだろう。

ただ海水を被っていたら塩分があるので、そのまま焼却したらダイオキシンが発生しかねないとか、不燃物を分別できるのかなど、問題点もある。それらの調査には、すでに4社が決まっている。

青森県=みずほ情報総研
岩手県=三菱UFJリサーチ&コンサルティング
宮城県=日本総研
福島県=三菱総研

それぞれどんな計画を立ち上げたかは知らないが、行ける! とゴーサインを出したということだろう。まあ、予定通りではあるが。

ちなみに、放射能禍は、どうするのか決まったのだろうか。福島のみならず、岩手の陸前高田のマツからも放射能が検出された、五山の送り火騒動もある。あんな微量は気にするな、と言いたいところだが、そうも行くまい。
おそらく、特殊なフィルターに排気ガスを通すことで除去するのだと想像するが、この技術が完成しているか知りたい。

ただ、これは以前にも指摘したが,ガレキだけだと数年で底をつく。当初計画では5つの発電所だったが、予算案では10数箇所で着工を目指すというから、木質ガレキの奪い合いにもってもつまらない。

林野庁としては、その後は林地残材を投入するつもりだろうが、これは採算を合わすのは極めて難しい。いかに低コストで山から木材として使い道のないような残材を引き出すなのか。

しかし、私はこれを逆手に取ることを考えている。通常の方法では採算は合わない。かといって、残材集めの補助金を投入するのも限度がある。だが、これを「除染」と捉えたらどうだろうか。

林地残材を集めるのではなく、放射能汚染した木材を集めるという視点を持てば、政府も補助金をつけざるを得まい。除染は、東北被災地の最大課題だからだ。しかも、数年で底をつく量ではない。10数年は必要だ。

もちろん太い木は、木材として利用する。枝葉や樹皮、背板など被曝の可能性がある部位を投入すればよい。伐採跡地からは腐葉土も掻きだす。それも燃料とする。そして、痩せ地に生えるマツを植えて松林を復活させる。マツタケが採れるかどうかは別問題だが……。

これを利用して、木質発電を長く続ければ、いつか採算の合うバイオマス発電に脱皮する技術開発も進むだろう。林業と発電産業が合体できるはずだ。

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コメント

> 五山の送り火騒動もある。あんな微量は気にするな、
> と言いたいところだが、そうも行くまい。
かつて冒険論を熱く語っていた方が、
こうしたゼロリスク論を、さらっと書くようになるとは
思いもしませんでした。

???

またわからぬことを。

問題ないものは問題ない、ですませないと、
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110908-OYT1T00514.htm
のような放射能差別が起こるわけで、
田中さんの書き方だと、それを助長する形態に
なっていますよ、と言いたかったまでです。
それを田中さんが望んではいないであろうことは
想像していますが、軽いなぁ、と感じた次第です。

そんなに甘くないですよ。

私の立場は、そんな微量の放射線物質などを問題にするのはおかしいと思っていますが、だからといって何のフィルターもかけずに燃やせば、きっと足を引っ張られます。(実は、すでにどんどん燃やしているんだけどね。)
きっちりやるべき処理はして、それでも残る微量に対しては、真正面から反論する姿勢です。

 この話題に関しては“問題ないものは問題ない”で簡単にすますADさんの方が【軽いなぁ】なのでは。冒険論で済む話ではないし…。知見も少なく例え微量でも放射線は危険であると警告される学者の方もいらっしゃるわけで、長い年月をかけて追跡調査をしないと安全か危険かなんて判断できないからこそ万が一を考えた予防措置(特に子供さんに対して)が重要なのでしょう。何とかしなきゃ、という熱い思いだけでは済まされないところが本事故の難しさを表しています。国の言うことを盲信するのもリテラシーに欠けていますよね。

 政・官・財・電力会社・マスコミ・学者・知識人…ら鉄のスクラム陣により我々には偏った情報しか与えられていませんでした。当然アンテナを高くしていなかった我々にも責任があるわけですが、事故後も二転三転する情報や隠蔽体質が見え隠れするから国民は辟易し、猜疑心を持つのです。魂が抜けた大手マスコミも中立報道にみせかけて実は安全論に誘導しているのはミエミエじゃないですか。ADさんがリンクしてくれた記事を拝読しましたが、確かに残念で悲しいことです。しかし福岡の方々を一方的に悪者にすることはできないと思います。

 風評被害と実害が混同されている原因は上記スクラム陣が未だにバランスを欠いた情報を流しているからでしょう。また、結論ありきで都合の悪い情報を黙殺してきたツケなのでしょう。「こういったリスク余地もあるが、福島のために協力しませんか?ただし自己責任ですし、お子様へは十分に配慮願います」なんていうアプローチであれば状況は変わっていたのではないでしょうか。

 要は、安全か危険かを判断するのは個々人の裁量で、当然自分が下した結論に対しては責任も自分が持つという覚悟が必要なわけです。だから田中さんの考えは田中さんの考えだし、ADさんの考えはADさんの考えでしかないわけで、あとは本ブログを読んだ方が各自判断すればよいのではないでしょうか。放射能差別を助長するだとか言っている段階で自らバイアスをかけている事に気付かれてますか?

 そうそう、放射能差別といえば原発に懐疑的な考えを持っているだけでメディアから阻害されたり左遷させられたりした方が多くいたのも別の意味で重大な差別ですよね。

原子力発電所事故の健康リスク
http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20110913#p6
鈴木みそさんの震災ルポルタージュ漫画 WEB無料配信中
http://www.comic-ryu.jp/comics/bokutonihon/index.html

福島の事故では放射線による物理的影響より心理的社会的影響のほうが遙かに大きいだろう。

医学的な放射線リスクは専門家の間でも意見が分かれます。だが、もし1ベクレルでも検出したら不可、という意見なら、福島はもちろん東北、北関東一円のほとんどは人が住めないことになるでしょう。温泉地など自然放射能の出ている地域もダメになってしまう。
それは机上の論理どころか、中空の夢想にしかならない。自分は安全圏に住んでいるつもりで、放射能ノーを叫んでも、果たして立ち退きを迫られたら、納得できるでしょうか。
だから、現実的な線引きが必要なんですが、それをどこに引くかが難しい。
その判断は、まさに皆さん個々人で考えてください。

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